2015年 上尾ハーフ結果雑感 ~駒澤勢が1,2位独占、ルーキー湊谷が3位!

2015年11月16日

本日、上尾ハーフが行われました。ここ数年、好タイムが連発することが多い上尾ハーフですが、今回は62分台が4人のみということで、タイムとしてはやや控えめでした。それでも、多くの選手がベストを出していますので、各大学ごとにベストを出した選手を中心に振り返ってみたいと思います。まだ、公式結果は出ていないようですが、ツイッターにて公式の結果が300位まで載っていたのでそちらは既にデータベースに反映しています。平均持ちタイムはこのようになっております。

 

 

駒澤大学

ラストは其田と西山の駒澤勢の争いとなりましたが、最後に抜けだした其田が62分48秒とセカンドベストで優勝、全日本では苦しい走りだった西山が62分52秒で準優勝となりました。上尾ハーフの上位2人はニューヨークマラソンに招待されることとなりますので、駒澤勢が独占ということになりました。ルーキーでは下が63分50秒とまずまず、伊勢が64分15秒、堀合が64分34秒と早くもハーフの距離に3人が対応してきているのは心強いですね。中村、昆も64分台でベストと64分台ランナーはだいぶ増えてきたかなあ。まだまだですが、箱根に向けて希望が見える結果となりました。

 

東洋大学

全日本MVPの口町が63分29秒で自己ベストとさすがの走りを見せ、ずっと姿を見せていなかった4年の湯田がベストに1秒と迫る64分16秒ということで、ひょっとすると最初で最後の3大駅伝出場もあるかもしれません。出場した選手が少なかったのはちょっと気になりますね。2年の野村、堀、竹下や1年の小笹、山本修といった箱根に出場するだけの走力がある選手たちは初のハーフを経験させた方が良さそうな気もしますが、考えがあるのでしょう~

 

明治大学

江頭賢が63分42秒で1秒ですがベストを更新、初ハーフでは東島が64分58秒、磯口が65分14秒、竹下が65分20秒とまずまずかなあ?ただ、新たに箱根候補となると、ちょっと物足りない結果だったのは残念でした。

 

早稲田大学

収穫が多かったのがこの早稲田大学、井戸、武田、藤原がそれぞれ5位、6位、8位と3人が入賞を果たしました。特に藤原の台頭は大きいですね。光延も2度めの63分台でベストをマーク、全日本を走った選手が上尾ハーフでも好走を見せました。さらに、3年の柄本が64分8秒、2年の石田が64分44秒で走るなど、選手層でも改善が見られました。強いて残念な点を言えば、永山が65分44秒、清水が67分台とルーキーが奮わなかったことですね。特に永山はここで好走すれば箱根もほぼ確実と思っていただけに、長い距離に不安を残す結果となりました。

 

東海大学

何といっても東海期待のルーキー湊谷が62分54秒で3位に入る素晴らしい走りを見せました。全大学を見渡しても、駅伝シーズンで最も活躍しているルーキーと言っていいでしょう。箱根出場の可能性も高く、頼もしい戦力となりそう。また、宮上も63分21秒とセカンドベストで走り、3年連続の箱根5区に向けて視界は良好、今年度の東海は非常に面白そうですね。戦力的には伊達世代が卒業後、最強ではないでしょうか?

 

城西大学

収穫が大きいレースとなりました。中舎が63分28秒でチーム3番手、酒井が63分55秒で5位、菅が63分59秒が6位、舟生が64分ジャストで7位、辻井が64分13秒で9位とトップ10のうち5人がベストを更新しています。これだけ一気にハーフタイムを縮めてくるとなると、箱根も楽しみになりますね。全日本予選、出雲と苦しい走りが続いていますが、そこからの立て直しに期待です。

 

中央学院大学

びっくりしたのがルーキーの光武が64分6秒とチーム5番手となるタイムを叩きだしたこと。今年度はルーキーの中では森田がずば抜けていて、他の選手は選手層を見てもまだ厳しいかなと思っていましたが、樋口がベスト連発でいきなり全日本の2区を任されるまでに成長、さらにここで光延が台頭するなど中央学院のルーキーが好調ですね~そんなルーキーに負けじと、3年の藤花、清水、2年の鎌田、水野がいずれも64分後半で自己ベストを更新、今年度はもちろん、来年度に向けても選手層に厚みが増してきました。

 

山梨学院大学

上田が63分35秒でチーム5番手、河村が63分50秒で6番手、古賀が64分6秒でチーム9番手と2年生が揃ってベストを更新&トップ10に入ってきました。全日本を走った3人に加えて、3年の上村も64分14秒でセカンドベスト、小山が64分17秒のベストをマークするなど、箱根に向けて選手は揃ってきましたね。素晴らしい走りだった出雲に比べ、全日本は苦戦続きとまだ安定感に乏しいチームですが、潜在能力は高いですし、速さと強さを兼ね備える選手がどんどん出てきて欲しいところです。

 

大東文化大学

森橋が64分6秒でチーム2番手、林が64分14秒でチーム3番手とタイムを縮めてきました。しかし、ハーフの平均持ちタイムで見ると、箱根出場校どころか私が把握している全25大学中最下位なんですよね。。。それも24位の専修とは20秒も離されるダントツの最下位です。もちろん、5000mや10000mの持ちタイムからすれば、ハーフが物足りない選手やハーフ未経験の選手が多々いますが、データ上は非常に厳しい状況となっていますね。。。

 

日本大学

荒川が64分37秒でチーム8番手、川口、稲住が65分30秒台とまずまずの走りを見せました。箱根予選でトップ通過を果たしていることもあり、トップ10で見るとあまりタイム変動はありませんでしたが、箱根予選以外でベストを更新してくる選手も大事になってきますからね。そう考えると、65分きりの選手が荒川しかいないのはちょっと寂しかったかなあ。ルーキーの球、野田もそれぞれ66分57秒、67分28秒と奮いませんでしたし、箱根予選で好走した選手も苦しみました。

 

帝京大学

4年の原、高橋雅が64分台前半で箱根のメンバー争いに絡んできそうかな?ますます、4年生の比重が大きくなってしまう気がしますが。さらに、ルーキーの竹下が64分40秒とまずまずの走りを見せています。阿南も65分台ながら戻ってきたのは大きいですね。箱根16人の争いからまず厳しそうです。

 

日本体育大学

秋山が63分53秒とチーム9番手の好走、復活してきましたねー。箱根6区4位と昨年度の箱根でチーム最高の走りを見せた選手がこの走りを見せたのは大きいです。山下りの心配は無さそうですね。さらに、ルーキーの室伏も64分21秒とまずまずの走りで箱根も問題無さそう。一方、エース格の1人である勝亦は65分台とまだまだ厳しく、最後の箱根も厳しそうな気も・・・秋山、室伏以外はちょっと物足りない結果となってしまいました。

 

順天堂大学

作田が64分10秒でチーム8番手となり、3大駅伝デビューも近づいたかな?甲斐大が65分10秒、小盛が65分52秒でもう一息かなあ。ある程度主力は固定されていますし、残り2,3枠を争うことになると思うので・・・ここら辺の選手が箱根メンバー争いをしてくると、より一層選手層も厚くなるんですけどね。

 

神奈川大学

秋沢が64分41秒、西田が65分15秒と2年生がまずまずの走り。既に質・量ともに4学年中トップとも言える学年ですが、さらに選手が増えてくるとなると、ますます厚みが増しますね。これだけ選手が揃うと、早くも卒業後が心配になってしまうほどです。4年の木藤は66分14秒で最初で最後の箱根はちょっと遠のいてしまったかなあ。

 

法政大学

トップ10に入ってくる選手はいませんでしたが、園田が64分42秒でチーム11番手で走っています。箱根ではメンバー争いに絡んでくるかなあ?一方で期待のルーキー勢は矢嶋が66分58秒、坂東が67分47秒と苦しい走りとなってしまい、今年度戦力となっていくのはまだ厳しそうです。

 

中央大学

エースの町澤が62分57秒で4位とさすがの走りを見せましたね―。徳永とともに箱根でもチームを引っ張ることでしょう。松原が63分55秒でチーム5番手に入り、市田も64分7秒とセカンドベストで復活してきたのも大きいですね。主力が結果を残した一方、新戦力の台頭というところでは、いずれも65分台以降に留まり、厳しい結果となりました。特に、2年生以降の選手が出てこないんですよね。。。ハーフの持ちタイムトップ13?までが3,4年生というのはさすがに偏りすぎている気がします。

 

上武大学

今年度台頭してきた選手が揃ってベストを更新していますね。ルーキーの田中が64分50秒、松村が65分9秒とまずまずですね。こういった選手が箱根メンバー争いに入ってきて欲しいところです。箱根予選では10位でギリギリの通過ということで失うものはないですし、そこから1つでも上を目指したいですね。個人的に期待のルーキー熊倉は66分57病と厳しい結果でした。

 

國學院大学

熊耳、小田が64分50秒台、軸屋、渡邊が65分台前半と2年生がまずまずの走り、選手層はますます厚くはなっている一方、抜けてくる選手はまだ出てきてこないかなあ。箱根予選落ちからの即復帰を確実なものとするには、蜂須賀に次ぐ準エース格の台頭に期待です。

 

創価大学

大山が65分8秒ともう一歩、姫宮が65分47秒、柴田が66分21秒でベストではありますが、走った選手も少ないですし、あまり見せ場は作れず・・・創価勢はハーフを走る機会が極端に少ないですよね―。箱根予選に向けて、もう少しハーフの経験を積んでおいても良い気がしますが。。。