2015年 出雲&全日本結果考察 ~城西大学~

2015年11月13日

続いては城西大学について駅伝シーズンを振り返ってみます。出雲結果はこのようになっております。城西大学は出雲に出場しながら全日本を逃した関東勢唯一の大学となってしまいました。全日本予選もベストメンバーではなかったとはいえ、前半の組から奮わず、選手層の薄さが気になる結果となりました。そして迎えた出雲、その後箱根予選も全日本も無い城西にとっては駅伝シーズンを占う上で大事なレースとなるかと思っていたのですが、エントリーした時点で既に苦しかったですね。

 

 

3本柱として期待されていた松村、菊地、西岡のうちエントリーされたのは松村のみ・・・主要区間を任せる3人を選ぶのも苦しい状況でした。もちろん、既にシードを獲得しているので単純な比較は出来ませんが、箱根でシードを取れていなかったらと思うと恐ろしいですね。現有戦力で箱根予選を突破出来ていたか?というと正直疑問が残ります。出雲は1区にエースの松村と順当なオーダーではあったのですが、その松村が先頭集団で粘れずに早い段階で遅れてしまいました。何とか1区で喰らいつきたかったであろう城西にとっては致命的でしたね。区間11位という出だしになってしまいました。

 

 

それでも、ついに3大駅伝デビューを果たした2区高橋には不安もありましたが、期待もありました。しかし、これまた区間11位・・・高校時代は勝負レースでの強さに定評がありましたが、大学に入ってからは故障の影響もあるのか、勝負レースでことごとく結果を残すことが出来ていません。。。何とか在学中に復活して欲しいのですが。3区は酒井、実績は乏しいですが、今年度の勢いはチームトップクラスです。しかし、やはり3大駅伝デビュー戦が主要区間は荷が重かったのか区間13位、総合でも14位とさらに順位を下げてしまうことに。。。

 

 

その後も4~6区は全て区間11位なんですよね。4区中舎は29分台を今年度既に2度マークするなど好調そうなのですが、全日本予選でも1組最下位でしたし、まだまだ力不足は否めず。。。5区山本も3大駅伝・予選会通じて好走と呼べるのは1年時の箱根で4区9位で走ったくらいですかねー。後は合計6回出場していますが、なかなか結果を残せずにいます。。。中堅どころのレベルアップというのがとにかく城西には求められますね。

 

 

6区は菅、全日本8区、箱根9区に続いての出雲6区と大事な区間を1年時から任され続けています。しかし、21位→15位→11位と順位こそ良くはなっていますが、なかなか結果を残すまでには至っていないですね。長い距離への信頼は高いですし、ゆくゆくはエース格の1人として活躍して欲しい選手なのですが・・・3区が区間13位、残り5区間は全て区間11位と区間1桁が1区間も無いとは・・・関東勢が10校しか出場していない出雲でこの結果はさすがに厳しすぎますよね。。。総合でも13位と関東最下位に終わりました。

 

 

箱根に向けても非常に厳しい戦いが予想されます。ただ、菊地が戻ってきたのは非常に大きいですね。前回は5区9位とシードの立役者の1人となる走りを見せましたし、この時期に走れていれば箱根も問題無いでしょう。4年生の走りも大事になってきます。出雲は山本のみでしたが、箱根6区10位だった西岡はエース格にまで成長、主要区間への抜擢も考えられます。出雲を外れたのが気がかりですが、箱根にはきっちりと合わせてほしところ。他にも室井、河名と箱根経験者がいますし、ハーフで64分30秒をマークした舟生もいますからね。4年生の走りが箱根では大事になってくることでしょう。

 

 

ハーフの距離だと、ともに64分半前後をマークしている佐藤、廣瀬の3年生コンビにも期待したいところです。松村、菊地を筆頭に選手が揃う3年生がこのチームの中心となっていかないと厳しいでしょうからねえ。2年生は出雲を走った3人(菅、酒井、中舎)が繫ぎ区間ならば任せられるようになって欲しいですし、1年生では長沼、中島の3大駅伝デビューも期待されます。戦力的に箱根で連続シードが厳しいという見方が多いでしょうが、昨年度も同じように苦しいと言われながら、シード権を獲得しましたからねえ。その再現、期待したいところです。