2015年前半振り返り & 駅伝シーズン展望 ~神奈川大学~
本日は、神奈川大学について、トラックシーズンの振り返りと駅伝シーズンの展望を述べていきます。昨年度は全日本予選、箱根予選ともに1位通過という素晴らしい結果を残したものの、全日本では10位、箱根では17位に終わり、いずれもシード権争いに絡むことが出来ませんでした。予選だけでなく、本戦でもその力を発揮することが求められる今年度、主力の卒業があったにも関わらず、全日本予選で見事に3位通過を果たしていいます。。そんな神奈川大学の選手一覧はこのようになっております。また、持ちタイム3部門のベスト更新をポイント化すると、以下の通りとなります。
※2015年に更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1ptとして計算
5000m・・・13pt(2位、3位、5位、9位)
1万m・・・17pt(1位、3位、5位、6位、8位)
ハーフ・・・8pt(1位、5位)
(参考 2014年の得点)
5000m・・・15pt(1位、4位、5位、8位、9位)
1万m・・・12pt(3位、4位、6位、9位)
ハーフ・・・5pt(4位、10位)
相変わらずハーフは出場する選手自体が少なく、トップ10でベストを更新したのは62分38秒でチームトップタイムをマークしたエースの西山に64分16秒で5位に入った朝倉の二人だけですね。持ちタイムトップ10のうち8人が箱根予選20kmのハーフ換算というのが、ハーフ大会への出場の少なさを物語っていますね。。。これが神奈川大の方針ですから、ハーフのベスト更新にあまり意味は無いでしょう。
となると、大事になってくるのが5000m,10000mのタイムです。以前は10000mの記録会にさえ殆ど出場していませんでしたが、最近はチョコチョコ出場してくるようになり、持ちタイムも伸ばしてきています。5000mで13pt,10000mで17ptというのはなかなかの得点ですからね。5000mでは、期待のルーキーである山藤が13分58秒とチーム2番手となる好タイムをマーク、全日本予選以降、完全復活を遂げた山藤は早くも主力の風格が漂っています。エースの我那覇も14分6秒で2秒ですがベストを更新、実に3年ぶりのベスト更新です。こちらも箱根、全日本予選と好走が続いています。
他には2年の浅利がチーム5番手、3年の松浦がチーム9番手のタイムを出しており、1~4年が1人ずつベストを更新していますね。浅利は故障もあってちょっと他の2年生に遅れを取っているもののの、実力は遜色ないですし今年度はさらなる飛躍に期待です。松浦はまだ10000m,ハーフを未経験なだけに駅伝で戦力となってくるかはまだ未知数ですね。。。
10000mではエースの西山が28分44秒でチームトップタイムをマーク、さすがですがこのくらいのタイムは出せる力はありました。それよりも鈴木健が28分53秒でチーム3番手のタイムを出してきたのがびっくりですね。正確には、全日本予選で4組5位の快走を見せたことにでしょうか。西山、我那覇の2本柱とおもいきや、3本柱の一角を占める選手へと成長を遂げました。負けじとの他の2年生、大野と大川がともに29分30秒前後のタイムをマークしており、本当に現2年生の充実ぶりは素晴らしく、今後の神奈川大を背負って立つ学年となるでしょう。山藤も29分43秒を全日本予選でマークして8位に食い込んでいます。
充実のトラックシーズンを送ったと言っていいでしょう。強いて言えば3年生がちょっと元気が無いのが気がかりですが、それを補って有り余る2年生の充実ぶり、更に1,4年生も結果を出して欲しい主力が見事な走りを見せています。まずは箱根予選がありますが、こちらは問題無いでしょう。総合力ではトップ通過を果たした前回と遜色無さそうですし、予選会での安定感には定評があります。となると、問題となるのは全日本、そして箱根本戦ですね。特に箱根は毎年のようにシード獲得が有力視されながら、ベストメンバーが組めなかったり、大きなブレーキが出たりして復路ではシード争いにも加われない状況が続いています。力のある選手も徐々に入ってくるようになりましたし、毎年のように言っていますが、今年こそ転機の1年にしてほしいものです!!!