全日本予選2015 大学別結果雑感 ~16位:拓殖大学~

全日本大学予選の振り返り、ようやく最後となります、本日は拓殖大学における全日本予選の各組ごとの結果を写真とともに振り返っていきたいと思います。公式結果はこちらをご覧ください。前回は3組目までで既に通過は絶望的でしたが、最終組でマイナが途中棄権をしてしまいました。今回は3,4組が戦えた一方、1,2組が非常に苦しい結果となってしまいました。ベストメンバーとも言えなそうなメンバー構成でしたし、全日本予選にどこまで合わせてきたのかは相変わらず良く分かりません。。。そんな拓殖大学の全本予選結果はこのようになっております。

 

 

1組: No.20 土師、No.40 戸部

1組は今年度に入って5000m,10000mで立て続けにベストを更新するなど勢いのある土師に、1万mで30分29秒のベストを持つルーキーの戸部という組み合わせでした。ともに大きな勝負レースは大学で初めてなだけに、正直4組中最も不安な組でした。序盤、土師は前の方で、一方の戸部は後方でレースを進めていきました。集団のペースが上がるとともに後方に下がり、苦しそうな走りになることに・・・

 

 

すると、土師がまず集団から遅れ始めてしまい、程なくして戸部も遅れることに・・・まだ30人ほど先頭集団にいる状況でしたから、厳しかったですね。特に土師は遅れた後、表情もずっと苦しそうでしたし、実際にペースも上がらずにどんどん遅れて行ってしまい、最終的には39位でブービーとなってしまいました。。。一方の戸部は表情こそそこまで変わりませんでしたが、なかなか前を追っていく走りは出来ずに31位、揃って30位台、総合でも17位と非常に厳しいスタートとなりました。

 

 

2組: No.20 日下、No.40 横内

2組は1万mで30分24秒を持つ横内に、1年時に同じ組を走って35位だった日下という4年生コン日となりました。横内は3大駅伝・予選会のエントリーこそあれどまだ未出場ですし、日下も1年時に全日本予選・箱根予選を走っただけということで、1組同様に経験不足が心配されるところです。序盤は二人とも前の方で走っていましたねー。その後、揃って中盤に移動してくるなど、近い位置で走っていることが多かったですね。

 

 

集団のペースが上がるとともに付いていけずに遅れだしてしまうことに・・・まだまだ先頭集団に多くの選手が残っている中で遅れてしまうという展開は1組と同じですね。。。特に横内は遅れてからずっと苦しそうな表情で走っていたのですが、少しずつ前を追っていき、最後には日下を抜き去ってのゴールとなりました。ただ、遅れた位置がやはり早すぎたこともあり、33位という結果に終わっています。一方の日下は淡々と集団の中で走っている印象だったのですが、どんどん前とは離されてしまいましたねー。最後には横内にも抜かれて34位と、1,2組の4人が全員30位台という結果で予選突破は2組終了時で絶望的となってしまいました。総合順位は18位まで落ちています。

 

 

3組: No.20 宇田、No.40 馬場

3組は、ルーキーイヤーから箱根を経験し、主力の1人へと成長を遂げた宇田に、1万mで29分36秒をマーク、ルーキーながら即戦力として活躍が期待される馬場というコンビでした。最終組ほどの安心感は無いですが、期待が持てる組み合わせだったのでは?まずは、ともに後方からのレースとなりました。集団のペースが上がると宇田は素早く対応して位置を前に移していきます。一方の馬場は先頭集団に残ってこそいますが、最後尾付近という苦しい位置取りになってくることに・・・

 

 

さらに先頭のペースが上がって集団が分かれると、二人揃って遅れ始めてしまいました。ただ、そのままズルズルと下がっていくことはせずに、新たに形成された5,6人の集団の中で互いに引っ張り合いながら前を追っていきました。遅れてからは同じ集団で走ることが多かった二人ですが、最終的には馬場が20位、宇田が26位ということで好走とまでは言えないかもしれませんが、まずまずの走りを見せました。特に馬場はなかなか即戦力ルーキーが入らない拓殖において、今シーズンから楽しみな選手ですし、すぐに主力となっていくことでしょう。総合19位だった創価が揃って結果を残したこともあり、総合順位は19位にまで落としています。。。

 

 

4組: No.20 金森、No.40 デレセ

最終組は関東インカレ5000m、10000mで揃って結果を残すなど、日本人エースではなくチームのエースとなった金森に、既に5000mで13分台、1万mで28分台をマークしている新留学生のデレセというダブルエースが起用されました。二人とも序盤は先頭付近でレースを進めて行きました。一つのポイントとなったのが先頭集団からキトニーらが抜けだした時、ついていくことを選んだ金森に対し、デレセは第二集団でのレースを選択します。第二集団ではデレセが引っ張ることが多かったですね。

 

 

一方の金森は先頭集団が4人になるまでは喰らいついていましたが、そこからは徐々に遅れだしてしまうことに・・・その後も大きく遅れることはありませんでしたが、前半のハイペースが祟ったのか第二集団にも抜かれてしまい、順位は17位ということで去年までの金森ならば悪くはない結果かもしれませんが、今季絶好調の金森からすれば、やや物足りない順位となってしまいました。一方のデレセは、第二集団を引っ張らなくなってからも集団の先頭付近でレースを進めていきました。終盤こそ余力の残っていた他の選手に置いてかれてしまいましたが、13位ならばまずまずといったところかなあ?最終組の走りで16位まで総合順位を上げました。

 

 

組が進むに連れて2人の合計順位がどんどん小さくなっていっていますねー。1,2組での苦戦が痛すぎました。。。1万mの持ちタイムでトップ10に入る栩山、東山、新井といったあたりが揃って起用出来なかった影響をモロに受けた感じです。ただ、何度も言っているように全日本予選の結果が箱根予選に直結しないのが拓殖大学、エース格は充実していますし、長い距離には強い選手も多いので、箱根予選を突破出来るだけの戦力は整えてくると思います。まずは箱根予選をきっちりと突破し、本戦でも見せ場を作って欲しいです!!

 

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