全日本予選2015 大学別結果雑感 ~10位:法政大学~

本日は、法政大学における全日本予選の各組ごとの結果を写真とともに振り返っていきたいと思います。公式結果はこちらをご覧ください。ベストメンバーとは言えないオーダーの中、苦戦が予想されましたが、結果は2年連続で10位と後一歩届きませんでした。上出来とも言える結果だとは思いますが、ここまで来たら何とか通過して欲しかったですね。。。そんな法政大学の全本予選結果はこのようになっております。

 

 

1組: No.13 有井、No.33 磯田

1組は3大駅伝は経験がなく、箱根予選を3年時に111位で走っている4年の有井に、3大駅伝・予選会ともに未経験、1万mで30分8秒のベストを持つ磯田という組み合わせでした。2組ほどではないですが、正直1組も不安な組だったのですが・・・二人ともまずは後方からのレースとなりました。特に有井はほぼ最後尾からのレースだったかなあ。集団のペースが上がると、先頭付近にポジションを移した磯田に対し、有井は遅れ始めてしまうことに・・・

 

 

しかし、一度落ちかけてもまた集団の後ろにきっちりと追いつきました。これが大きかったですね。その後、10人程度にまで集団が絞られるとさすがに有井は遅れ始めてしまいますが、磯田はまだ集団内で走っていました。一方の有井は集団から落ちても粘りの走りを見せ、その集団を積極的に引っ張り、ついには抜け出しました。結果として1組14位ですから上々の走りだったと思います。一方で最高の走りを見せたのが磯田、さらに集団が4人に絞られてもその中に名を連ねていました。実際に観戦していた時には、早稲田の柳、順天の塩尻、國學院の畑中(前回1組トップ)と力のある選手に混じって、失礼ながらあれっ?法政の選手?と見ながら動揺してしまったほどです。

 

 

その3人から遅れたのは実質ラスト1周くらいでしたし、見事に4位という最高の結果を残しました。タイムも30分7秒と自己ベストを更新してきたのですが、見事としか言いようがありません。1組終了時で総合4位につけ、最高のスタートが切れたと言っていいでしょう。

 

 

2組: No.13 城越、No.33 土井

2組は3大駅伝・予選会の経験は無いものの、1万mで29分台を持っている城越に、高校ベストが14分32秒のルーキー土井という組み合わせでした。正直、最も不安だったのがこの2組でした。城越はともかく、土井はどうなんだろう?という思いが・・・1組同様、二人とも後方からのスタートとなりました。1,2組ともに集団のペースは早くなかったので作戦だったのかなあ???中盤、集団のペースが上がると土井が遅れだしてしまうことに・・・一方の城越も集団の最後尾に近い位置となり、ともに苦しい走りとなります。

 

 

土井が遅れた時はまだ集団が30人以上は残っていましたので、ちょっと厳しかったですね。それでも、集団が遅れてからは新たに集団を形成して走っており、やがてはその集団からも抜けだして前を追っていく粘りの走りも見せました。その後、なかなか前を捉えるまでは行かず、結果として30位ということでさすがに厳しかったかなあ・・・一方の城越も土井が遅れてからしばらくすると遅れだしてしまうことに・・・やはり、一度遅れてから前を追うのは難しいですよね。そのままなかなかペースは上がらずに23位でのフィニッシュとなりました。まだまだ差は僅かとはいえ、2組終了時では11位と圏外にはじき出されることに・・・

 

 

3組: No.13 中村、No.33 佐藤

巻き返したい3組は、1万mで29分22秒のタイムを持ち、前回は3組10位と好走を見せている中村に、1万mで29分34秒のベストを持ち、箱根8区7位の経験もある佐藤という4年生コンビとなりました。これまた、序盤は後ろからのレース、特に中村はほぼ最後尾と言っていい位置でしたね。レースでの位置取りはある意味徹底していました。となると、ポイントになるのは集団のペースが上がった時ですが、集団が分かれ始めると二人とも揃って遅れ始めてしまうことに・・・実績豊富な二人がともに遅れてしまったのは苦しかったですね。。。

 

 

それでも、中村は遅れた選手で形成された集団で先頭を引っ張り、必死に前を追っていきました。佐藤も中村と一緒に走っていることが多かったかなあ?ただ、徐々にその集団からも遅れ始めてしまうことに・・・結果として佐藤が23位、中村も15位ですから悪い順位とは言えないですが、もう少し上の順位も期待したかったかなあ・・・3組終了時で10位と1つ順位を上げたものの、まだ次点という状況でした。

 

 

4組: No.13 細川、No.33 足羽

最終組は5000mで14分1秒、1万mで29分9秒を持つエースの足羽に前回は1組26位ながらも2015年になってから破竹の勢いでタイムを伸ばし、エース格へと成長を遂げた細川というコンビでした。ともにハイペースには付いていかず、第二集団でのレースとなりました。細川はまたしても集団の後方でしたねえ。ただ、第二集団といえどもペースは早い中、その集団で順調にレースを進める細川に対し、足羽が遅れだしてしまうことに・・・

 

 

前回は3組2位で走るなど勝負レースでの実績も豊富な足羽なのですが、関東インカレでは10000mで失敗レースとなってしまい、5000mは棄権とちょっとコンディションが心配だったのですが、まだまだ万全ではなかったようで・・・遅れてからもどんどん前との差をつけられてしまい、最終的には細川にもほぼ周回遅れにされてしまうんですよね。最終組での30分29秒、33位という順位はあまりにも厳しすぎる結果となってしまいました。。。

 

 

一方の細川はいいペースでレースを進め、終盤こそさすがに第二集団について行けなくなったものの、29分27秒と自己ベストに5秒届かないセカンドベスト、順位も15位ですから素晴らしい結果だったと思います。一気に伸びてきたこの勢いは本物ですね。エースと呼ぶに相応しい選手へと成長してきました。

 

 

総合では9位と21秒差の10位ということでわずかに本戦出場には届きませんでした。勝負レースにタラレバは禁物なのは重々承知ですが、実績豊富な上級生が走れていたら・・・2,3組でもう少し粘れていたら・・・足羽のコンディションが万全とは言わないまでももう少し良かったら・・・どれか一つでも違っていたら、結果は変わっていたかもしれません。残念な結果ではありましたが、箱根予選に向けては希望も見えた結果だったと思います。

 

 

細川にはエースとして稼ぐ役割が期待出来そうですし、佐藤、中村の4年生コンビもチーム上位で走ってもらわないと困る選手ですね。そして、何といっても磯田の好走は今後に期待を持たせるものでした。まだ20km以上の距離は未経験なのが夏合宿を経て、長い距離にもしっかりと対応していてくれれば・・・同じことは、期待のルーキートリオと言われる板東、矢嶋、福田にも言えそうですねー。上級生の力はもちろん、下級生でも20kmの距離を安心して任せられる選手が1人でも多く出てきて欲しいところです。前回の箱根予選はまさかの予選落ちという非常に悔しい結果に終わっているだけに、1年での返り咲きを目指してほしいものです!!

 

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