2015年 日本選手権 5000m ~前回2位の紘太が大迫を抑えて栄冠!!~ 

日本選手権の最終日、長距離では5000mが行われました。レース結果は5000m決勝の公式サイトをご覧ください。5000mは1万mと違って短いですし、最初から最後まで映してくれると思ったのですが、まさかの砲丸投げ→インタビュー→女子ハンマー投げとライブではない結果が400~2400mくらいの間入ってくるという悲劇の放送でした。。。テレビで見られるだけでも贅沢なのかもしれませんが・・・

 

 

既に世陸標準を突破しているのは紘太ただ一人、大迫あたりは世陸標準タイムである13分23秒を狙っていくのかと思いましたが、2000mのペースを見る限りは勝負に徹する感じでした。中盤は、1万m2位に入った悠太が引っ張ったり、コロコロ先頭が入れ替わっておりましたね。TOYOTAの田中が一時は集団から抜け出しましたが、すぐに集団に吸収されることに・・・終盤、1度紘太が仕掛けて抜け出し、集団をバラけさせましたが、本人も話していた通り、ラストの切れ味に絶対の自信を持つ紘太ならば、ここで力を使う必要もなかったかもしれません。紘太の飛び出しにすぐに大迫が反応したのが印象的でしたね。

 

 

ラストは紘太と大迫という前回5000m2位vs1万m2位の実力者の対決に・・・ラスト1周で先頭に立ったのは大迫、そのままペースを上げていきますが、紘太も食らいついていきます。他の選手は置いて行かれ、優勝は2人に絞られました。逃げる大迫を必死で追う紘太、最後の直線で大迫を抜き去ると勝利を確信したのか早くもガッツポーズを・・・最終的に大迫に0.5秒差をつけ、見事に初優勝を飾りました。前回2位、そして今回優勝と着実に結果を残していますねー。今回の優勝で世界陸上も内定しました。世界の舞台でも大暴れして欲しいです。

 

 

一方の大迫は1万mで過去3年連続2位、そして今回5000mで2位とどうしても勝ち切れないですね・・・先に仕掛けるのは大迫で、最後にまくられるという展開が4年連続・・・素人の浅はかな考えかもですが、他の展開で勝負するのは無いのかなあ・・・?4年連続2位というのもとんでもないことですけどね!そろそろ、優勝するところも見たいです!!

 

 

3位には旭化成の出口が入っています。かつては日本選手権5000mで優勝したこともありますからねー。トラックでの強さは実業団に入って磨きがかかってきましたね。旭化成は優勝した紘太にこの出口、5位に鎧坂、6位に大六野とトップ6のうち4人を占めるというとんでもない結果となりました。鎧坂は1万mで優勝しての翌日に5位ですからね。1万mを走った選手の中ではトップのタイムとなっています。大六野も同期に村山兄弟を始めとする有力選手が揃う中、実業団1年目で結果を残してきました。これで外国人選手がいればもはや圧倒的なのですが、日本人選手だけでも十分にニューイヤー駅伝で優勝争いに絡んできそうです。

 

 

4位には日清食品の小野が入っています。どちらかと言えば箱根やニューイヤー駅伝といったロードでの走りの印象が強いですが、元々順天堂大学時代からトラックのタイムは良いですし、それをさらに実業団に入って伸ばしていますね!7位には明治の横手が入り、現役学生で唯一の入賞を果たしています。ここ数年ずっと大学生が実業団のトップクラスと好勝負を演じていたことを考えると、7位が1人だけというのはちょっと寂しい気もしますが、大学トップクラスの選手であることを見せてきれました。8位にはトーエネックの中川が入っています。入賞した選手の中ではちょっと意外だったかなあ・・・明治大学がOBも含めると5位の鎧坂、6位の大六野、7位の横手、8位の中川と入賞のうち半分を占めているのですね・・・旭化成&明治が大いに活躍した5000mとなりました。

 

 

9位には住友電工の竹澤、10位には中国電力の北とこちらも復活を期す二人が良い走りを見せています。学生では、3000m障害を制した潰滝が12位、駒澤の中谷が17位、早稲田の平が25位に入っています。潰滝は3000m障害の2日後の5000mはさすがにきつかったかなあ?中谷は関東インカレの結果が心配されましたが日本選手権で13分40秒台で走れるなら問題無いでしょう。平は13分53秒で走っており、これだけ走れるのであれば全日本予選に出場しても良かった気がしますが、日本選手権を優先させたのかなあ・・・?