1万m平均持ちタイム遷移(2015/04/01→06/16) その1

いよいよ今週末に全日本予選が迫ってきました。全日本予選順位予想の投票を昨日から受け付けていますので、良かったら投票してみてください。やはり、戦力が充実している早稲田、中央学院、日体大に前回1,2位の神奈川、順天堂あたりが上位に予想されていますね。今日からは、今年度のトラックシーズンにおける平均持ちタイムの遷移を見ていきたいと思います。まずは1万mの上位12大学について・・・厳密なタイム変動ではなく、4月1日以降に分かったベストは結果として変動になってしまうので、ご承知おきください。

 

 

 

 

青学がトップを堅守、元々4月1日時点で2位に10秒以上の差をつけるダントツトップでした。新たな28分台ランナーの誕生こそなりませんでしたが、29分1桁でベストを出す選手が中村、安藤、渡邊利、池田など何人も出てきてトップ10入りを果たし、ますます選手層が厚くなってきました。さらに、29分10秒台の選手も多いですから、まさに盤石です。

 

 

山梨学院が2位と1,2位は変わっていません。ニャイロのタイムが4月1日時点で分かっておらず、28分38秒をマークしたのが大きかったこと、さらに上田が28分48秒の好タイムをマークしたことでタイムを大きく縮めています。ようやく、市谷以外も存在感を見せ始めた2年世代、今後のますますの活躍が楽しみです。

 

 

駒澤が8位→3位と5つも順位を上げています。最近の駒澤は3大駅伝のメンバー争いに絡んできそうな選手しか1万mを走っていないですからね。初の1万mで28分台の工藤に大学初の1万mで29分11秒の高本、新たに28分台をマークした大塚の3人が新たに、そして大幅にベストを更新しているため、タイムを縮めています。実力に見合ったタイムを持っていない選手はこれで一旦いなくなったため、後は力をつけてタイムを縮めていくしか無いですね。

 

 

東洋が6位→4位と2つ順位を上げています。新たな28分台ランナーこそ出ませんでしたが、まずはルーキーの小笹、山本が揃って29分12秒をマークする見事な走り、早くも戦力として楽しみになってきました。さらに、走るたびにベストを更新し、勝負レースでも結果を残している高橋が29分7秒とチーム4番手になり、口町、寺内、野村もトップ10でベストを更新するなど、10人中6人がベスト更新と勢いのあるところを見せています。

 

 

早稲田が3位→5位と2つ順位を落としました。5000mではチラホラとベストを更新している選手がいるのですが、1万mは記録会・勝負レースともにちょっと結果が出なかったんですよねー。トップ10でベストを更新したのは、10番手に入った安井ただ1人となっています。故障者が何人もいたのも響きましたね。駅伝シーズンではベストメンバーで臨んで欲しいところです。

 

 

東海が4位→6位と2つ順位を落としています。川端が28分44秒と好タイムをマークしてはいるのですが、元々28分台ランナーだった選手ですし、他のトップ10ランナーでベストを更新した選手がいなかったこともあり、あまりタイムを縮められていません。28分台ランナーはともかく、10番手はまだ29分35秒ですし、まだまだタイムを縮められそうな選手が多く、上位校の中では伸びしろが多そうです。

 

 

明治が5位→7位と2つ順位を落としています。ここら辺の大学が2つ順位を落としているのは、駒澤・東洋が揃って一気にタイムを縮めた影響をモロに受けた形ですね。トップ10の中では唯一吉田が29分3秒とベストを大きく縮めてきています。ただ、明治の場合は5000mに出場する選手が多く、ルーキーや中堅どころが何人もベストを更新しているので心配は無さそうです。とはいえ、トップ10のうち6人を4年生が占めているのは来年度以降に向けては気になるところ・・・3年生以下からどんどん選手が出てきて欲しいです。

 

 

日体大が7位→8位とワンランクダウン、エース山中の復活という嬉しいニュースはあったものの、トップ10のベスト更新者はいなかったんですよねー。今日取り上げる上位12大学の中で誰一人として更新していないのはこの日体大だけですね。5000mでベストを更新している選手やトップ10以外ならばチラホラいるのですが・・・こういったデータもちょっと全日本予選を不安に感じさせる要素でしょうか?通過は何も問題無いはずですが。。。

 

 

順天堂が13位→9位と一気に4ランクアップですね!もう何度もブログに書いていますが、なんといっても28分台コンビの松枝、花澤の成長が一気にタイムを縮め、戦力アップをもたらしています。全日本予選最終組が本当に楽しみです。さらに、森も29分10秒と一気にベストを30秒以上縮めており、チーム4位に・・・さらに、29分58秒をいきなりマークしたルーキーの金原が10番手に入ってきています。まだ、ルーキーの塩尻や江口は1万mのタイムを持っていませんし、10番手がギリギリ29分台ということを考えても、タイムを縮める要素は多そうです。

 

 

帝京大学が10位→10位と現状維持です。堤が29分12秒とチームトップとなるタイムをマークした他、加藤、内田らも29分20秒台でベストを更新しており、ここまではまずまずの結果だと思います。ただ、持ちタイム3部門のうち複数でベストを更新している選手が多い一方で、全く更新出来ていない選手も多く、勢いのある選手とそうでない選手の差がちょっと大きそうなのが気になるかなあ・・・全日本予選も落ちる戦力ではないですが、前回のまさかがあるだけについつい不安になってしまいます。

 

 

中央学院大学が11位→11位と現状維持です。ただ、タイムは6秒ほど縮めてきており、上位との差が詰まったとも言えますね。エースの潰滝が28分36秒とわずかですがベストを更新した他、ルーキー森田の29分22秒とチーム5番手のタイムを叩き出したのが大きいです。さらに、村上も29分19秒とタイムを縮めています。この二人が1組というのがやはり贅沢ですよね。さらに、関東インカレ好走の新井が29分42秒、海老澤太が29分51秒と合計6人もトップ10でベストを更新していますからね。この勢いを見れば、全日本予選でトップ通過を予想する人が多いのも頷けます。

 

 

國學院が9位→12位と3つ順位を下げています。稲毛がチーム2番手となる29分13秒をマークし、松本がチーム10番手となる29分38秒をマークしていますが、28分台が28分55秒の蜂須賀1人しかいない一方、大量に29分台がいる今の國學院においては、29分台ではなかなか平均タイムが上がらないんですよねー。28分台ランナーや29分1桁の選手がもっと出てきて欲しいところですね。全日本予選は予想を見てもやはりボーダー付近かな・・・

 

 

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