2015年 全日本予選戦力分析 帝京大学 ~前回予選落ちの悔しさを晴らせるか?~

2015年6月16日

全日本予選の戦力分析、最後は帝京大学です。エントリー選手はリンク先ご覧ください。帝京を取り上げる前に、2点、別件について最初に触れておきます。まず、3大駅伝・箱根予選同様に全日本予選順位予想のサイトを作成しました。いつも通り、1位~10位までの順位を予想するものです。(予選通過は9位までなので、10位=次点となります)6月20日(土)の午前中くらいまで投票を受け付ける予定ですので、ドシドシ投票してください!

 

 

2つ目は、全日本において全日本大学選抜チームの出場という新たな取組が発表されましたので、簡単に紹介を。。。全日本は北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国・四国、九州と8つのブロックで予選突破した大学+シード校で構成されますが、東海学連選抜がある東海地区を除く全日本に出場出来なかった7地区から2人ずつ合計14人を選び、選抜チームとして出場するみたいですね。ただ、8区間で全地区から最低1人は走るという制限があるため、現実的には関東から2人、他の地区から6人の合計8人ということになりそうです。戦力的にはちょっと厳しそうかなあ?昨年度あたりから箱根を意識した変更をどんどん推し進めていますね。全日本の人気が高まってくれると、個人的には嬉しいですが果たして・・・?

 

 

帝京の話に戻りまして・・・前回の全日本予選は1,2組で好位置につけ、突破は問題無いと思っていたのですが、3,4組で20位以降が3人も出てしまった一方、他のボーダー校はエース級が荒稼ぎしたこともあり、最終組で出場圏外にまで弾き飛ばされてしまいました。ベストメンバーを組めなかったなど理由はいくつかあるでしょうが、帝京は最も意外な予選落ちの大学でしたね・・・そこからリベンジを期す帝京のエントリー10人は下記のとおりです。

 

 

 

 

エントリー上位8人の平均持ちタイムは私が把握している予選会出場校18校中5位とタイム上は通過圏内となっております。持ちタイム上位では4位の君島、7位の阿南がエントリーから外れましたが、最近勢いのある選手はひと通りエントリーされている印象です。その一方で島口や宇佐美などこれまであまり実績の無かった選手もエントリーされてきていますね。ここら辺の選手がどんな走りを見せてくれるのかも大事になってきそうです。

 

 

1組は3年の宇佐美に1年の畔上というコンビです。宇佐美は今月に入って1万mで29分46秒とベストをマーク、勢いそのままにメンバーに入ってきました。ただ、ハーフは66分台で5000mも14分40秒台、本当に今月の記録会くらいしか結果を残していないだけに、そのまま起用されるのかどうか・・・補欠の山中・山崎との当日変更もあるかもしれません。畔上は高校時代に1万mで29分43秒をマークしている他、今季既に5000mでベストをマークしている期待の選手です。1万mの距離にも不安は無いですし、後ろには頼りになる先輩が控えていますから、思いっきり走ってくれれば!!

 

 

2組は4年の竹本に3年の島口という組み合わせ・・・竹本は箱根5区を2度任されている選手ですし、前回も2組12位で走っていますので何も心配はいらないでしょう。今回は組1桁は期待したい選手です。しかし、一方の島口は今季5000mでベストこそ出しているものの、1万mの持ちタイムは宇佐美と同じ29分46秒、3大駅伝・予選会の実績もなくちょっと実力は未知数です。3組の加藤や補欠の2人も含め、10人中6人が3大駅伝・予選会の経験が無いというのはちょっと不安ですよねー。。。1個上や2個上の学年に力のある選手が揃っていた影響お大きいですが・・・

 

 

3組は4年の堤に3年の加藤という組み合わせ。堤は学生ハーフで62分37秒の好タイムをマークしている他、箱根でも10区4位で走っていますし、1万mのベストもチームトップとなる29分12秒を持っています。最終組を任されてもおかしくない選手ですし、3組ならば稼ぐ役割を期待したい選手ですね!一方の加藤は学生ハーフで63分台をマークすると、5000mで14分14秒、1万mで29分23秒とわずか2ヶ月ちょっとの間に3部門で自己ベストを更新している最も勢いのある選手の1人です。まだ、勝負レースでの経験は乏しいですが、勢いそのままに3組でも好走を期待したいところです。1,2組に比べると安心してみていられそうな3組ですね。

 

 

4組は4年の高橋裕と3年の内田、順当な組み合わせだと思います。高橋裕は学生ハーフで62分13秒、内田は62分20秒の見事なタイムをマークしており、高橋裕はユニバ代表まで射止めています。高橋裕は5000mで、内田は5000m,1万mでともに今季ベストをマークしており、箱根でもともに結果を残すなど、持ちタイム・実績ともに不安はありません。さすがに有力選手揃う最終組で大きく稼ぐのは難しいでしょうが、最終組までに出場圏内できていれば、前回のように弾き飛ばされることは無いでしょう。帝京の中でもトップクラスに安定感のある二人だと思います。

 

 

1,2組に若干の不安はありますが、当日変更が1,2組のみであれば、予選はまず通るでしょう。前回は3組の杉山が当日変更となってしまい、一気に不安が増した記憶があります。。。前回同様、落ちる戦力では無いと思いますし、今回は9枠もありますからね。エントリーされている選手の多くが今季に入ってベストを更新しているのも好材料です。まずは、きっちりと全日本予選を突破して前回のリベンジを果たし、苦戦が続いている全日本本戦でも結果を残して欲しいです!!

 

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