2015年 全日本予選戦力分析 日本大学 ~エースは盤石、前半を凌げるか?~

本日は日本大学の全日本予選における考察を行っていきます。エントリー選手はリンク先ご覧ください。前回は1組で35位、2組で30位と続けて30組が出てしまい、前半が非常に苦しかったですね。それでも、3組石川の4位、4組キトニーのダントツトップの走りで最後まで追い上げたものの、9位で予選通過とはなりませんでした。そんな日大のエントリー10人は下記のようになっています。

 

 

 

 

エントリー上位8人の平均持ちタイムは私が把握している予選会出場校18校中7位とタイム上は通過圏内となっています。ただ、28分台が3人いるにも関わらず、29分台は高野1人だけ、30分50秒台が2人いるなど、なかなかにアンバランスな持ちタイムとなっていますね。インターハイ5000mで8位入賞を果たしているルーキーの加藤やハーフ64分台をマークした木津など持ちタイム以上の走力がある選手ももちろんいますが・・・

 

 

29分台ランナーである金子や荒川といった4年生、町井宏や金森といった2年生はいずれもエントリーされていませんが、29分50秒台の選手ですし、確実にエントリーされるであろう選手はきっちりと入ってきいますね。また、補欠に入っている上野、加藤が当日変更で起用されるのかも気になりますね。加藤はまず起用されるでしょうが、1~3組のどこに入ってもおかしくなく・・・上野も1,2組なら可能性はありそうか?

 

 

1組は新関と山崎という2年生コンビとなりました。新関は前回も1組を走っていますが、結果は35位に沈み、ここで通過が非常に厳しくなってしまったんですよね。そのリベンジを果たしたいところです!一方の山崎は1万mで30分12秒とまずまずのタイムを去年マークしています。まだ、勝負レースの経験が少ないのが気になるところです。何とか粘りたい1組ですが、前回以上に不安な気もします。。。

 

 

2組は唯一の29分台で箱根も走った高野にルーキーの求がエントリーされました。箱根は4区20位でしたが、今季は5000mで既にベストをマークしていますし、2組ならばある程度戦えるのでは無いでしょうか?一方の求は3000m障害での実績はありますが、関東インカレ1部では予選で15人中14位でしたし、正直10人の中では最も不安な気がします。上野か加藤との当日変更の可能性が高そうかなあ?1,2組とも前回同様、凌ぐ組となりそうです!

 

 

3組は前回4位と快走を見せ、エース格へと成長を遂げた石川に木津がエントリーされていますね。石川は前回の全日本で一皮向けた印象で・・・箱根こそ2区19位と苦戦しましたが、今回は前回並みの走りを期待したいですし、悪くとも区間1桁では走って欲しいですね。もう一方の木津は持ちタイムが30分54秒・・・ハーフで64分台を出し、5000mで14分34秒のベストを今季マークしているものの、3大駅伝・予選会の出場経験も無くさすがに力不足は否めない気がします。期待のルーキーである加藤と当日変更の可能性が高いかな?と思っています。

 

 

4組はまさに盤石の二人、前回28分15秒でほとんどの選手を周回遅れにするダントツトップとなったキトニーに、今季関東インカレ1部で入賞、前回も4組15位で走っている荻野がエントリーされています。この組は何も心配いらないでしょう。キトニーは前回同様にトップ、出来れば他のボーダー校に大差をつける走りを見せて欲しいですし、荻野も1桁で走る力はあると思います。多少ボーダーと離れていても、一気に逆転での通過を決めるだけの破壊力を秘めていますね。最終組で最もタイムを稼げそうなのが、この日大だと思います。

 

 

色々と不安要素もある日大ではありますが、前回よりは通過の可能性は高いかなと思っています。なんといっても最終組が非常に強力ですし、ルーキーの加藤も期待している選手です。前回も9位と今回の出場枠である9枠ならば通過出来ていたことになりますし、前回も1組から大きく出遅れる苦しい展開でしたからね。1,2組はとにかく大きく遅れすぎないこと、30位台を出してしまうようだと一気に苦しくなりますからね。

 

 

日大はずっと全日本ではシードを維持してきた大学ですし、前回予選落ちしてしまって全日本で見れなかったのはやはり残念でしたからね。ここ最近はスカウトでなかなかに苦戦する中、徐々にですが新戦力も台頭してきていますし、全日本となるとアンカーに起用されるであろうキトニーを最大限に活かせるという利点もあります。是非とも全日本予選を突破し、今後に繋げていって欲しいです!

 

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