2015年 全日本予選戦力分析 中央学院大学 ~盤石のエントリー、狙うはトップ通過?~
本日は中央学院大学の全日本予選における考察を行っていきます。全日本予選のエントリーがようやく発表されました。関東学連HPに記載されたエントリー一覧からPDFがダウンロード出来ます。エントリー選手はリンク先ご覧ください。前回は3組まで組1桁が無く、圏外で苦戦を強いられたものの、最終組で潰滝が28分46秒という好タイムで3位に入ったこともあり、7位とギリギリでの予選通過となりました。そんな中央学院大のエントリー10人は下記のようになっています。
順位 | 名前 | 学年 | 出身高校 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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1位 | 潰滝 大記 | 4年 | 笠田 | 13:42.16 | 28:36.61 | 01:03:28 |
2位 | 塩谷 桂大 | 4年 | 那須拓陽 | 14:00.21 | 28:59.55 | 01:02:57 |
3位 | 海老澤 剛 | 3年 | 水城 | 14:28.47 | 29:06.95 | 01:03:56* |
4位 | 村上 優輝 | 3年 | 西脇工業 | 14:10.06 | 29:19.37 | 01:04:55 |
5位 | 森田 智哉 | 1年 | 東播磨 | 14:08.10 | 29:22.43 | |
6位 | 山本 拓巳 | 4年 | 高岡向陵 | 14:31.38 | 29:42.12 | 01:04:28* |
7位 | 新井 翔理 | 2年 | 東農大二 | 14:13.23 | 29:42.31 | 01:04:30 |
8位 | 小川 貴弘 | 4年 | 市立船橋 | 14:27.30 | 29:48.05 | 01:04:46 |
9位 | 水野 優 | 2年 | 市立船橋 | 14:32.02 | 29:55.97 | 01:04:59 |
10位 | 大森 澪 | 2年 | 関大北陽 | 14:33.61 | 30:05.98 | 01:02:47 |
エントリー上位8人の平均持ちタイムは私が把握している予選会出場校18校中3位とタイム上は上位通過が期待されます。1万mの持ちタイムトップ8のうち外れたのは8位の清水のみ、9位の小川やハーフ62分台の大森らもエントリーされており、順当なエントリーとなりました。
1組は期待のルーキー森田にスピードのある村上とともに29分20秒前後という3組でもおかしくない持ちタイムの二人がエントリーされてきました。村上は前回3組11位の選手ですし、トップ通過の有力候補か?一方で森田も関東インカレでも29分台で走る強さがありますし、これまた1桁順位は期待出来そう。1組終了時でトップでいたいエントリーですね。
2組は新井、山本というともに29分42秒の2人がエントリー、1,2組は逆でも良い気がしますが・・・1組より2組の方がペースが遅くなりやすいことも考慮してのことかなあ?といっても、山本は箱根で8区8位など実績があり、新井は今季ベスト連発、さらに関東インカレ5000mで好走しており、非常に勢いのある選手です。決してつなぎの2組ではなく、ともに組上位が期待出来る選手ですね。特に新井は悪くても1桁では走ってくれそう。2組も問題無いでしょう。
最も鍵を握りそうなのが3組、潰滝とともにチームを支えてきた塩谷にハーフでの実績が豊富な大森がエントリーされました。塩谷は1万mで28分台ランナーですが、関東インカレも欠場しましたし、ちょっと安定感を欠いている印象があるのが気になるところ。全日本予選も3組17位→3組31位→2組18位と3大駅伝に比べると苦戦しています。一方の大森はハーフに比べてトラックでの実績に乏しく、1万mも30分台、3大駅伝での実績もまだまだです。1,2組にエントリーされた有力選手を差し置いて3組に入ってきているのですから、コンディションや走力に問題は無いということでしょうが、一抹の不安も覚えます。
最終組は大エースの潰滝に箱根2区を任された海老澤剛と今の中央学院のトップ2と言っていいでしょう。1万mで29分6秒を持つ剛は駅伝での実績も豊富で、前回の及川の順位(18位)以内では走ってくれそう。そして潰滝は関東インカレ2部で5000m,1万mの2冠、どちらも圧勝という完璧なレースで今シーズンはまだ日本人学生に無敗です!今回も日大のキトニーらとともにトップ候補の1人ですし、抜群の信頼感があります。前回のような圏外で最終組に来るとは思えませんが、仮にそうだとしても最終組で逆転出来るだけの選手が揃っています。他の大学のエントリーを見渡しても、荻野、キトニーを擁する日大とともに最も強力な最終組と言えそうです。
大体予想していたエントリーかな?という印象で、とくに死角は見当たりません。多少のブレーキがあったとしても十分に予選突破は果たせるだけの戦力は揃っていると思います。補欠の小川、水野はともに29分台ではありますが、エントリー8人が盤石なだけに、当日変更も可能性は低そうです。1組から抜け出し、2,3組も凌ぐのではなく上位で走り、最終組でさらに差をつけるというのが理想の展開でしょうか?早稲田がベストと呼べるエントリーではないだけに、トップ通過も狙えると思うんですよねー。前回の箱根のような強い中央学院を全日本予選から見せつけて欲しいです!