2015年 全日本予選戦力分析 大東文化大学 ~前回5位通過も主力が大量卒業でどうなるか?~

本日は大東文化大学の全日本予選における考察を行っていきます。選手一覧はリンク先ご覧ください。昨年度は5位通過を果たしてはいますが、8人中5人が卒業しており、これは他の予選校と比べても大きな戦力ダウンとなっています。そんな状況でも、大隅がエースとして成長し、ルーキーも含めた新戦力の台頭があり、楽しみな部分もあります。そんな大東大の1万m上位10人は下記のようになっています。

 

 

 

 

1万mの上位8人の平均持ちタイムは私が把握している予選会出場校18校中、16位と数値上は通過は絶望的になっています。1万m30分切りは9人いるものの、28分台が1人しかいない以上に、29分前半が北村しかいないのが問題ですね。主力と呼ばれる選手たちの持ちタイムがちょっと心もとないです。最終組は大隅は確実として、もう一人は誰になるかが難しいところです。今シーズンの勢いでは1万mでチーム2番手のタイムを持つ北村が有力そうですが、ちょっと勝負レースでの実績に乏しく・・・前回1組7位と快走を見せた原の抜擢もあるかなと思っています。

 

 

過去4年間、最終組は全て市田兄弟が担ってきており、最終組は大東大にとって稼ぐ組でした。最終組に市田兄弟がいるという安心感は3組以前を走る選手にとっても安心感をもたらしていたでしょう。そんな二人がいなくなっても、チームとして強さを保っていられるのか、全日本予選では大東大の真価が問われることとなりそうです。4組だけではなく、3組も悩むところなのですが・・・原か北村のいずれかが起用されるとすると、もう一人は3年の駅伝シーズンに入ってから伸びてきた森橋か、5000mで14分7秒を持つ前田か学生ハーフで好走した山本あたりになってくるのかなあ?ただ、3人とも29分50秒~30分1桁という持ちタイムなだけに、3組で勝負するのは厳しそうですが・・・

 

 

1,2組なら何とかなりそうな選手が揃っているのですが、3,4組で勝負出来ると自信を持って言えそうなのが大隅しかいないのがやはり一番の難点ですかねえ。1,2組の候補としては、他に関東インカレ3000m障害で好走した中野に、1万mでチーム10位のタイムを持つ林、全日本で7区を走った石田あたりが候補に挙がってくるでしょうか?OB1年が中心のチームでしたので、現メンバーが経験不足なのはもうしょうがないですし、全日本予選でも前回の原のように新戦力の台頭に期待したいところです。

 

 

1年生も楽しみな選手が揃っていますが、その中でも最も結果を残している谷川は8人に入ってくる可能性が高そうかな?今季既にベストをマークしているルーキーというのは頼もしい限りです。1万mも30分46秒でしたが、既に経験していますしね。5000mの持ちタイムから言えば、新井や大久保もチームでトップ10に入ってくるような選手ですし、1万mは未経験ですが、起用されてくる可能性も十分にあるでしょう。どうしても即戦力ルーキーが求められるチーム状況において、即戦力として期待出来る選手が揃っていますからね。現OB1年世代のような、エースがいて選手も揃う学年となっていって欲しいです。

 

 

2年連続で予選通過を果たしている大東大であり、さらに9枠とさらに増枠されている状況ではありますが、持ちタイムや実績を見る限り、予選突破は厳しそうかなあと思えます。ただ、チームとして勢いがあるのは確かなんですよねー。箱根以降、特に5000mで自己ベストを出す選手がどんどん出てきていますし、各学年で結果を出す選手が出てきて、学年のバランスも良くなってきたように思えます。勢いそのままに、全日本予選で結果を残すことが出来るのか?伸びしろも多そうなチームですし、さらなるチームの成長を楽しみにしたいと思います!

 

 

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