日体大記録会 1万m 結果雑感(2015/04/25) ~町澤を筆頭に28分台が続出~
昨日、日体大記録会1万mが行われました。新たに28分台を出した大学生が8人もいるなど、盛況でした。1万m結果はこのようになっております。それでは、各大学ごとに振り返っていきます。
青山学院大学
またしても自己ベストラッシュとなった青学、28分台こそ出ませんでしたが、29分2秒に中村、29分3秒に安藤、29分5秒に渡邊利、29分6秒に池田と組の1位~4位を独占した青学勢が揃ってチームトップ10入りを果たしています。2年では田村和、下田の充実ぶりが目立ちますが、中村も負けていませんね。さらに、初の1万mとなった田村和が29分9秒・・・初の1万mということを考えれば上出来ですが、28分台は当然出せる選手なだけに、ちょっと物足りない気もします。他にも、橋本が29分10秒、田村健が29分11秒で走っており、また選手層が厚くなった感じですね。箱根駅伝の頃には28分台が何人になっていることやら・・・
駒澤大学
主力の一人である大塚が28分44秒とチーム2番手となるタイムをマークしました。ハーフ62分32秒ということを考えればこのくらいのタイムは出せますよねー。まだ箱根しか出場経験がありませんが、今年度は3大駅伝フル出場の可能性も高そうです。大学初の1万mとなった高本が29分11秒をマーク、同学年の工藤にいつも一歩先を行かれているのが悔しいでしょうが、なかなかのタイムでは無いでしょうか?今年度は3大駅伝デビューを果たしたいところですね。
明治大学
吉田が29分3秒の好タイムをマークしました。明治は4月のトラックシーズンで好調ですね。自己ベストを更新する選手が多いです。これで吉田はチーム5番手となりました。1年時から期待されている選手ですが、3年の今年飛躍を遂げることが出来るでしょうか?
早稲田大学
初の1万mとなった安井が29分26秒をマークしています。悪くは無いのですが、ハーフ62分台ランナーであることを考えればちょっと物足りない気もしちゃいますね。元々は1500mのスピードもある選手ですし、13分台、28分台も期待したいです。また、3大駅伝にエントリーされた藤岡が30分6秒で走っています。
中央学院大学
エース格の1人である海老澤剛が29分6秒をマークしたのを筆頭に、村上が29分19秒、そして期待のルーキー森田が早速29分22秒の好タイムをマークしました!いやあ、森田は凄いですねー。4月で5000mで14分1桁,1万mで29分30秒切りをしているとなると、今後に期待せずにはいられませんねー!また、新井が29分42秒と5000mに続いてのベスト、海老澤太も29分台に突入しています。中央学院は箱根シード獲得以降、本当にいい流れできていますねー。エース格、中堅どころともに好タイム連発です。
山梨学院大学
新留学生のニャイロが28分38秒をマーク、今年度はオムワンバが健在ですしまずは日本の大学生活に慣れていくことになるでしょうが、いきなりこのタイムをマークしてくるのがさすがですねー。山梨学院の留学生はニャイロで10人目だそうです。その10人全員が同じ地域の出身ということで・・・よくもまあ、これだけの選手がどんどん出てきますね、ケニア恐るべし。。。スピードのあるオムワンバと違ってどちらかと言えばスタミナ型とのこと、箱根の距離で輝きが増しそうです。
日本人では上田が28分48秒のベストをマーク、高校時代から29分1桁のタイムを持っていましたが、ここにきて一気に伸ばしてきました。完全復活と言って間違いないでしょう。市谷が目立っていた2年生世代ですが、上田の3大駅伝デビューも近そうです。田代も29分15秒とセカンドベストをマークし、こちらもだいぶ調子は戻してきている様子、二人とも故障に苦しんだだけに、今年度は怪我なく過ごして欲しいです。
帝京大学
学生ハーフで62分台を出した堤が29分12秒、内田が29分24秒とともにベストをマークしています。まだまだ、タイムを伸ばせそうな気もしますが、いずれも主力となってくれそうな選手ですね。さらに、加藤も29分23秒でチーム5番手となっています。4年生に主力が揃う帝京ですが、3年生コンビの内田・加藤は楽しみな存在です。
順天堂大学
見事な走りを見せたのは世界クロカンに出場した松枝と花澤、松枝は28分46秒、花澤は28分49秒を叩き出しました。二人ともクロカンシーズンから結果を残していますねー。順大は優樹が卒業後、28分台ランナーがいませんでしたが、一気に2人誕生しました。今年度、チームを引っ張るのはこのダブルエースということになりそうです。駅伝でもエースとしての走りを見せて欲しいです!また、森も29分10秒と好タイムをマーク、4年の松枝、3年の森、2年の花澤と各学年で好結果を出しています。後はルーキーの活躍に期待ですね!
國學院大学
主力の1人である稲毛が29分13秒とチーム2番手となるタイムをマーク、同学年の蜂須賀のブレイクにやや差をつけられている印象ですが、負けずに頑張って欲しいです。また、ルーキーの江島が29分39秒をマーク、5000mでも早速ベストをマークしていましたが、1万mでも好タイムですね。層の厚い國學院で即戦力はいなさそうかな?と思っていましたが、この江島はいきなりメンバーに入ってくるかもしれません。3年の松本も29分38秒でチーム10番手のタイムをマークしました。名前が流星とかっこよくて密かに気にしていたのですが(笑)
拓殖大学
期待のルーキー馬場がいきなり29分36秒をマーク、エースの金森に次ぐタイムとなります。高校時代から実績のある選手ではありましたが、早速大学でも結果を残していますね。拓殖にとって頼れる存在となりそうです。また、苅田が30分18秒でチームトップ10入りを果たしました。いくらハーフ重視とはいえ、せめて、29分台を10人は揃えておきたいところですねー。
神奈川大学
エースの西山が28分44秒でチームトップへ躍り出ました。最近の実績を考えればこのくらいのタイムも納得ですね!もう一人のエースである我那覇も28分台ということで、ダブルエースは健在です。このダブルエースを追うのは2年生世代ですが、鈴木健が初の1万mで29分17秒、大野が29分29秒、大川が29分33秒でいずれもベストを更新と順調です。チーム3~6番手が大塚も加えた2年生が占めることとなりました。こうなると同じ2年の浅利は焦ってしまいそうですが、また怪我が再発しては大変ですし、じっくりと力を蓄えていってくれればと思います。
中央大学
ここで見事な走りを見せたのが町澤、徳永のエースとなるべき二人です。町澤は28分43秒と日本人学生トップとなる好タイムをマークしました。一気にベストを1分以上更新してきました。箱根1区の快走から続く自己ベスト連発、エースに相応しい安定感も備わってきました。更に徳永も28分48秒をマーク、町澤と1万m,ハーフともにベストが似たように・・・ともにエース区間を任せられることになるでしょう。頼もしい選手へと成長を遂げてきました。
東京農業大学
東農大期待のルーキー小山が早速、29分36秒とチーム4番手となるタイムを叩き出しました。5000mも既にベストを更新していますし、今年度のルーキーは5000m,1万mともに好タイムをマークしている選手が何人もいますねー。あっという間に高校時代の勢力図が変わりそうな予感が・・・早くもチームに欠かせない選手となりそうです。
法政大学
エースの足羽が29分9秒の好タイムをマークしましたが、贅沢を言えば28分台が欲しかったかなあ。今の法政には28分台がおらず、最も近いのがこの足羽でしょうからねえ。さらに、2年生では細川が元気ですね。29分22秒とベストを1分20秒以上縮めてきました。ハーフで2番手で1万mでも3番手となり、箱根予選でも稼ぐ役割を期待したくなりますねー。4年の佐藤も29分34秒でベストを5秒縮めてきました。各学年でベストを更新した選手が出てきたのは良かったですね。
国士舘大学
三田が29分38秒でチーム4番手に入ってきました。なかなか長い距離で結果を出せていないだけに、後はハーフの距離に対応してくれればスピードもあるので戦力となってきそうです。中村克、本多が30分8秒、30分9秒でチーム6,7番手になっています。拓殖もですが、やはり箱根を目指すチームとしては、30分きりを10人揃えていきたいところです。まだまだ厳しいとはいえ、徐々に国士舘も戦力が揃ってきましたね。
専修大学
世田谷記録会の5000mに続いて1万mでも自己ベストラッシュに湧きました。今最も勢いのある大学の1つではないでしょうか?小澤が29分4秒でチームトップとなるタイムを叩き出したのを筆頭に、29分24秒で丸山、25秒で加藤、28秒で上手がそれぞれ自己ベストをマーク、チーム4~6位にランクインしています。特に小澤はベストを52秒も縮めていますからね。まだ長い距離での実績は無いですが、エース候補として期待したいです。前回の箱根予選での大惨敗以降、確実にチームは力をつけていますし、特に3,4年生は充実していますからね。箱根予選通過も十分ありえそうです!