上武大学 ~2015年度戦力分析~ ダブルエース卒業後のエースは?
本日戦力分析をしていくのは、上武大学です。倉田・佐藤を筆頭に3大駅伝・予選会を多くの選手が走ってきた世代が卒業し、戦力の低下も心配される上武ですが、その心配は1年前と比べるとそれほどでは無くなってきたと思います。各学年で台頭してくる選手が複数人出てきており、1つの学年に頼るチームでは無くなってきましたからね。そんな上武大学の選手一覧はこのようになっております。それでは、各学年ごとに戦力分析をしていきます。
大学名 | 順位 | 名前 | 学年 | 出身高校 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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1位 | 三好 慎平 | 4年 | 前橋育英 | 14:13.14 | 29:40.31 | 01:05:28 |
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2位 | 田林 希望 | 4年 | 和歌山北 | 14:27.51 | 29:58.78 | 01:04:17 |
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3位 | 山岸 塁 | 4年 | 沼田 | 14:29.17 | 30:01.08 | 01:04:06* |
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4位 | 石黒 大介 | 4年 | 豊川工業 | 14:40.27 | 30:11.23 | 01:04:30 |
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5位 | 東 森拓 | 4年 | 日本文理 | 14:17.01 | 30:13.16 | 01:06:56 |
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6位 | 森田 清貴 | 3年 | 大塚 | 14:43.94 | 29:49.22 | 01:04:20* |
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7位 | 志塚 亮介 | 3年 | 前橋育英 | 14:33.82 | 29:57.73 | 01:04:09* |
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8位 | 上田 隼平 | 3年 | 滋賀学園 | 14:31.07 | 30:12.07 | 01:04:31* |
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9位 | 河崎 裕史 | 3年 | 西京 | 14:25.05 | 30:30.60 | 01:04:27 |
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10位 | 岡添 大樹 | 3年 | 宿毛工業 | 14:41.42 | 30:34.14 | |
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11位 | 宮本 和基 | 3年 | 愛知黎明 | 14:27.46 | 30:36.95 | 01:05:38 |
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12位 | 馬本 匠 | 3年 | 城西 | 14:29.24 | 30:40.96 | 01:05:56 |
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13位 | 井上 弘也 | 2年 | 報徳学園 | 14:04.71 | 29:30.05 | 01:06:11 |
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14位 | 坂本 佳太 | 2年 | 鳥栖工業 | 14:13.78 | 29:33.26 | 01:03:26 |
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15位 | 熊倉 優介 | 1年 | 村上桜ケ丘 | 14:30.48 |
4年生・・・下級生の頃は、1,2年時で箱根予選を走った石黒、2年で箱根を走った東がこの学年の中心でした。ただ、二人とも1万mの持ちタイムは30分10秒台、石黒は箱根予選でいずれもチーム11位以下と通過に貢献することは出来ず、東も箱根4区で18位に終わっています。3年時、二人とも3大駅伝・予選会に出場出来ずに苦しむ中、台頭してきたのが三好、田林、山岸塁の3人です。三好は2年時に箱根で6区17位で走ると、全日本予選で1組4位の快走、チームを勢いづけました。2度目の箱根でも7区15位で走っています。ちなみに、箱根を2度経験しているのはこの三好ただ一人です。1万mの持ちタイム29分40秒もチームトップですし、5000m14分13秒はチーム2番手、主力の1人ですね。
田林は高校時代に1万m29分台を持っていた選手、2年時までは苦戦しましたが、3年の全日本予選で1組9位と好走すると、箱根予選で60位、箱根では8区10位と続けて結果を残しました。主将として、走りでもチームを引っ張っていってほしいです。山岸塁もやはり3年の全日本予選で2組2位と素晴らしい走りを見せました。全日本予選で台頭してきた選手が多いですね。箱根予選では何とチームトップの走りを見せ、全日本で4区、箱根で9区と主要区間を任されました。箱根9区13位は好走と呼んでいいのでは?エースと呼べる選手はいないかもしれませんが、選手は揃っていますね。中心となる学年となりそうです。
3年生・・・この学年もずば抜けた選手はいませんが、楽しみな選手が何人もいます。森田は2年時に箱根予選でチーム5番手で走ると、全日本で6区10位、そして箱根では最重要区間を任されて区間15位で走っており、今年度はさらに上の順位を狙って欲しいです。志塚はまだ3大駅伝は走っていませんが、箱根予選は2年連続で走っており、2年時はチーム2番手で走っていますからね。今年度は3大駅伝デビューの可能性が高そうです。上田も2年時に箱根予選で77位、全日本にも出場を果たしています。2年時の駅伝シーズンに一気に伸びてきたのが河崎、5000mで14分25秒、ハーフで64分27秒をマークすると、勢いそのままに箱根にも10区で出場、15位で走っています。2年時までもどんどん選手が出てきましたが、今年度はさらに宮本、馬本が5000mで14分30秒切りをマーク、チームトップ10に入ってきました。1~3年時にそれぞれ戦力となる選手が台頭してくる頼もしい学年となりそうです。
2年生・・・今年度、エースとなることが期待される選手が2人・・・井上と坂本です。ルーキーイヤーの昨年度からともに結果を残し、1万mの持ちタイムは井上が29分30秒えチームトップ、坂本が29分33秒でチーム2番手です。ただ、二人とも良い時と悪い時の差が激しく・・・井上は箱根予選でチーム最下位と288位に沈んだと思ったら、全日本では3区8位となかなかの走り、一方で箱根は1区19位に終わっています。今年度、早速5000mのベストをチームトップとなる14分4秒まで伸ばしており、期待が膨らみます。
坂本は箱根予選で65位となかなかの走りを見せるも、全日本では2区20位に沈んでしまいました。箱根では3区16位、ハーフベスト63分26秒はチームトップです。まだまだ荒削りではありますが、エースとして期待するスケールの大きさを感じます。二人に続く選手がまだ見当たらないのが気になるところではありますが・・・山岸広がハーフ65分台で走ったりしていますし、上武のことですからまた駅伝シーズンになる頃には新戦力が出てきているのではないでしょうか?
1年生・・・上武はなかなか即戦力ルーキーが入ることはなく、今年度も持ちタイムでトップ10に入るような選手はいなかったのですが・・・熊倉が早速14分30秒のベストをマークし、トップ10に食い込んできました。有力選手がなかなか加入しない大学は人数を多く取るところが多いですが、上武も20人以上の新入生が加入しています。1年時から戦力になってくれれば言うことないですが、年々力をつけてまた箱根予選・箱根と勝負出来る選手が一人でも多く出てきて欲しいです。
昨年度は予想外の全日本予選通過となりました。全日本予選・全日本と相性が良い上武大学、持ちタイムからは予選通過は難しそうと思いますが、昨年度のような走りが出来れば2年連続の予選通過も可能性はありそうですねー。ただ、昨年度は3組で荒稼ぎした倉田・佐藤の走りが大きかっただけに、稼ぐ役割 or 4組で凌ぐ役割を井上・坂本に個人的に期待していますが果たして・・・?1~3組はある程度勝負出来そうな気もするんですよねー。関東インカレはなかなかポイントを獲得するのは難しそうかなあ?2部と言っても箱根1,2位の青学、駒澤がいますからね。レベルは決して低くはありません。。。新エースの誕生、新戦力の台頭に今年度も期待したいです!!