日本体育大学大学 ～２０１５年度戦力分析～ エース山中の復活は？
今日紹介する大学は、日本体育大学です。前年度は服部世代の穴に加えてエース山中の離脱でトラックシーズン、駅伝シーズンともに思うような結果を残すことは出来ませんでした。全日本も箱根も１区から大きく出遅れると、一度もシード争いに絡むことは出来ませんでした。しかし、今年度は各学年に主力となる選手が揃い、一気に上位戦線を賑わせてきてもおかしくないチームとなっています。そんな日本体育大学の選手一覧はこのようになっております。それでは、各学年ごとに見ていきたいと思います。
| 大学名 | 順位 | 名前 | 学年 | 出身高校 | ５千ベスト | １万ベスト | ハーフ換算 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
 日本体育大学 |
1位 | 山中 秀仁 | 4年 | 興國 | 13:46.19 | 28:26.03 | 01:02:09 |
| 日本体育大学 |
2位 | 勝亦 祐太 | 4年 | 西脇工業 | 14:02.69 | 29:08.01 | 01:02:39 |
| 日本体育大学 |
3位 | 奥野 翔弥 | 4年 | 豊川工業 | 14:23.04 | 29:15.76 | 01:02:26 |
| 日本体育大学 |
4位 | 小泉 雄輝 | 4年 | 藤沢翔陵 | 14:18.92 | 29:32.54 | 01:03:26 |
| 日本体育大学 |
5位 | 周防 俊也 | 4年 | 東農大二 | 14:24.55 | 29:34.32 | 01:04:31 |
| 日本体育大学 |
6位 | 坂本 新 | 3年 | 九州学院 | 14:11.13 | 29:27.25 | 01:03:43 |
| 日本体育大学 |
7位 | 小野木 俊 | 3年 | 鉾田第一 | 14:23.11 | 29:29.84 | 01:04:05 |
| 日本体育大学 |
8位 | 秋山 清仁 | 3年 | 順天 | 14:28.02 | 29:43.03 | 01:04:32 |
| 日本体育大学 |
9位 | 小松 巧弥 | 3年 | 倉敷南 | 14:09.44 | 29:49.34 | 01:04:12 |
| 日本体育大学 |
10位 | 大手 敬史 | 3年 | 千原台 | 14:18.53 | 29:52.69 | 01:04:21 |
| 日本体育大学 |
11位 | 山本 航平 | 3年 | 八幡浜 | 14:22.15 | 29:56.08 | 01:03:43 |
| 日本体育大学 |
12位 | 小町 昌矢 | 2年 | 藤沢翔陵 | 14:21.72 | 29:16.03 | 01:04:44* |
| 日本体育大学 |
13位 | 吉田 亮壱 | 2年 | 大牟田 | 14:11.11 | 29:19.19 | 01:05:01* |
| 日本体育大学 |
14位 | 冨安 央 | 2年 | 豊川工業 | 14:27.07 | 29:24.16 | 01:03:33 |
| 日本体育大学 |
15位 | 城越 勇星 | 2年 | 豊川工業 | 14:27.30 | 29:41.88 | 01:04:23 |
| 日本体育大学 |
16位 | 柿本 昇忠 | 2年 | 青森山田 | 14:28.84 | 29:42.99 | 01:04:20 |
| 日本体育大学 |
17位 | 辻野 恭哉 | 2年 | 伊賀白鳳 | 14:07.26 | ||
| 日本体育大学 |
18位 | 三浦 洋希 | 1年 | 東北 | 14:06.02 | 29:19.32 | |
| 日本体育大学 |
19位 | 室伏 穂高 | 1年 | 加藤学園 | 14:18.41 | ||
| 日本体育大学 |
20位 | 林田 元輝 | 1年 | 九州学院 | 14:16.40 |
４年生・・・やはり、中心となるのは４年生でしょう。絶対的エースの山中が復活すればこれほど心強いことはないですし、箱根２区を走り、ハーフ６２分台を３度出している奥野もエース格へと成長を遂げました。１区を走った勝亦も相変わらず安定感に欠ける部分はありますが、１万ｍで２９分１桁、ハーフで６２分３９秒を持っている選手ですからねー。ハーフ６２分台トリオにはチームを引っ張っていって欲しいです。他にもハーフ６３分２６秒を持つ小泉、全日本６区を走った周防もおり、１万ｍの持ちタイム５番手が周防の２９分３４秒というレベルの高さです。
３年生・・・スカウトは決して良くなかったと言われる世代ではありますが、坂本が１年時、山本が２年連続、秋山・大手が２年時に箱根を経験するなど着実に成長を遂げている世代でもあります。特に秋山の箱根６区４位の快走はびっくりしました。１万ｍの学年トップが２９分２７秒、ハーフ学年トップが６３分４３秒と持ちタイムでずば抜けた選手はいませんが、１万ｍ２９分台、ハーフ６４分３０秒切りがずらりと揃い、チームの選手層を厚くするのに貢献してくれる学年となりそうです。
２年生・・・有力選手が何人も加入したこの世代はその前評判に違わず、多くの選手が台頭してきました。全日本２区、箱根５区を任された小町を筆頭に、全日本・箱根をともに走った吉田・冨安、柿原は全日本４区を任されるなど１年にして既にチームに欠かせない世代となりました。後は、５０００ｍの持ちタイムで世代トップだった辻野が復活してくれれば、さらに強力な世代となるのですが・・・１年時に自己ベストを出した選手が多かっただけに、２年時でさらにタイムを伸ばしていって欲しいです。
１年生・・・今年度も有力ルーキーが入ってきました。その筆頭は都道府県対抗で５区区間賞を獲得し、１万ｍ２９分１９秒を持つ三浦でしょう。高校時代の実績は十分、積極的に前を引っ張る強気な走り、ロードでの高い安定感と即戦力としても今後のエースとしての期待も高まる選手です。さらに、ともに１４分１０秒台の持ちタイムを持つ室伏、林田はいずれもロードでの実績が豊富なんですよね。現２年生同様、何人もの選手が３大駅伝デビューを果たしてもおかしくないですね。
エースがいる４年生、選手層が分厚い２，３年生にエース候補のいる１年生と楽しみな選手が各学年に揃っていますね。選手の持ちタイムを見てもシード落ちするような大学ではないですし、上位争いに加わってきてもおかしく無いんですよねー。まずは関東インカレ・・・前年度は主将の加藤が奮闘しましたが、万全であれば山中は入賞どころか表彰台候補ですし、奥野もハーフならば入賞は十分に狙えそうです。後は１，２年生がどこまで戦えるかですねー。ルーキーの三浦はいきなり１万ｍの起用も考えられます。全日本予選は早稲田とともにトップ通過候補の１校だと思います。奮わなかった前年度とはがらりと変わる、強い日体大をまた見せて欲しいです！！