2014年度 高校生特集 その4(中島、小澤、小畠、新井、廣末)

高校生特集、続いては持ちタイム16~20位の選手を見ていきます。水城の中島、草津東の小澤、豊川工業の小畠、浦和実業の新井、小林の廣末の5人が対象ですね。

 

 

中島 公平・・・インターハイ5000mでは15分台で予選落ちとなってしまったものの、国体では14分13秒09をマークして11位に入っています。このタイムが高校ベストというのがまず魅力ですね。やはり、勝負レースで出したタイムと記録会で出したタイムは別ものだと思っているので・・・都大路ではエースとしての活躍も期待されましたが、エース区間の1区ではなく7区に起用されることに・・・その影響か1区で50位と大きく出遅れる苦しすぎる展開になったのですが、それでも7区区間賞を獲得するところにその強さを感じました。

 

都道府県対抗では1区を任されて区間11位とこれまたなかなかの成績をマーク、いわゆる世代トップクラスでは無いかもしれませんが、安定して結果を残しており、1500mも3分52秒とスピードがあって今後が楽しみな選手ですね。城西に進学予定ということで、長沼とともに即戦力として期待される選手ですが、持ちタイムでは劣っていても高校時代の実績では長沼よりも上だと思います。紘太世代が抜けるのは苦しいですが、二人でこの学年を引っ張っていって欲しいものです。

 

 

小澤 直人・・・ベストは14分13秒22を持っています。3年のインターハイ近畿予選で大きく注目されたんですよねー。近畿といえば西脇工業・須磨学園・報徳がいる兵庫など激戦区なのですが、そこで1500mでも5000mでもトップでインターハイを決め、1500mで3分49秒というタイムもあってインターハイでは一気に期待が高まりました。しかし、どちらも力を発揮することは出来ず、5000mに至っては15分20秒で予選落ちでしたからねえ。。。ちょっと残念な結果に終わってしまいました。

 

それでも、国体では高校ベストとなる14分13秒22をマークして12位に入ってきていますし、1万mでも29分40秒で走っており長い距離にも期待を抱かせる結果となりました。しかし、都大路は出場出来ず、都道府県対抗では1区を任されたものの39位に沈んでいるんですよねー。ちょっと好不調の波が激しいように思えますね。早稲田に進学することとなりますが、早稲田は1~3年まで選手が揃っていますからねー。メンバーに割って入るのは簡単では無さそうですが、そのスピードは魅力的なのでまずはトラックシーズンで見せ場を作って欲しいです。

 

 

小畠 宏友・・・14分14秒12のタイムを持ち、高校で競技を引退してしまう選手で最も良い持ちタイムです。高2まではほとんど目立たない選手だったのですが、監督がいわゆる体罰問題で変わった後、前監督が移った日体荏原には転校せずに新監督の元でどんどん力を付けていきました。この小畠の成長のおかげで、主力の大半が日体荏原に転校したにも関わらず、愛知県駅伝、東海地区駅伝でもある程度勝負出来るまでになりましたよねー。新しい環境が小畠に合っていたのでしょうか?インターハイ5000mにも出場していますし、都道府県対抗では5区12位相当となかなかの走りを見せてくれました。それだけに、高校で引退してしまうのは惜しまれる選手となりました。。。

 

 

新井 康平・・・14分14秒98のベストを持っています。インターハイには1500mで出場し、見事に6位入賞を果たしています。スピードランナーーということになりますかねー。1500mのベストはそのインターハイ決勝でマークした3分53秒ということで、条件次第ではまだまだタイムも縮めてきそうです。しかし、埼玉は都大路で3位に入り、都道府県対抗では優勝の立役者となった埼玉栄の選手たちがいますからねー。都大路や都道府県対抗には出場することは出来ませんでした。なので、ロードでの実力などはまだまだ未知数な部分もありますが、ポテンシャルが高いことは間違いないでしょうし、いわゆる無名校のエースということで大学でどれだけ伸びてくるのか?と楽しみな部分のほうが大きいかなあ。大東大は市田世代が卒業してしまうので、大幅な戦力ダウンは避けられないですからねー。新井にはどうしても期待してしまいますね。

 

 

廣末 卓・・・14分15秒06のベストを持っています。廣末が大活躍したのは2年生の時・・・インターハイ・国体で日本人トップ、都大路でも1区区間賞とまさに2年生して高校No.1と呼べる結果を残してきました。高2でこれだけ圧倒的な強さを見せつけたのは西池以来ですかねー?そのスピードとラストの切れ味で3年生をも上回る走りを見せつけました。3年生ではさらなる活躍が期待されたのですが・・・故障に苦しむこととなってしまいました。インターハイ5000mも結局棄権してしまいましたし、国体も不出場で都大路も微妙な状況でした。それでも、4区を任されると区間3位の快走を見せ、チームの1区37位→5位入賞に大きく貢献しました。怪我なく練習が積めれば強いことは2年時で重々分かっていましたが、何とか合わせてきた都大路でもあれだけの走りを見せられるのがさすがは廣末ですね。

 

大学には進まず、日清食品グループに行くこととなります。実業団に行くなら兄の廣末香と同じトヨタ自動車九州かと思っていましたが、箱根のスター選手が集まる日清にはちょっとびっくりしました。大迫が完全に拠点をアメリカに移すということでその分NY駅伝の枠は1つ空くのかもしれませんが、悠基を筆頭にあれだけの選手が揃う中で高卒の選手がメンバー争いに勝ち抜くのは容易では無いでしょう。それでも、廣末ならば何かやってくれるという期待感のある選手ですし、実業団では兄に負けずに大いに活躍して欲しいです!!

 

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