91回箱根駅伝 拓殖大学 ~区間配置予想&戦力分析~

続いては、前回の箱根予選では9位通過で本戦でも苦戦が予想されたにも関わらず、各選手が安定した走りを披露し、予選会と同じ順位である9位で見事にシード権を確保した拓殖大学について、区間配置予想及び戦力分析を行っていきます。エントリーメンバー箱根成績(直近10年)はこのようになっております。前回の箱根でのシード獲得は最大のサプライズでしたね。今回も1万mの平均持ちタイムは最下位、力を入れているハーフでも18位という持ちタイムですが、監督は2年連続のシード獲得に向けて自信がありそうです。トラックはほとんど捨てて箱根1本に賭けてきたということですが果たして・・・?

 

 

4年:佐護 啓輔櫻井 一樹尾上 慎太郎早川 和樹大島 千幸

3年:金森 寛人栩山 健東島 彰吾平尾 希日下 粛基横瀬 健吾

2年:宇田 朋史大中 亮矢新井 裕崇

1年:苅田 広野西 智也

 

 

エントリーは順当でした。主力だけではなく中堅どころと呼ばれる選手もしっかりとエントリーされています。例年、即戦力ルーキーが加入することが少ない拓殖ですが、16人に2人入ってきているのが凄いですね。特に西はハーフ65分24秒で走っていますし、箱根デビューの可能性もありそう・・・非常に順位予想が難しい拓殖の区間配置予想は以下のとおりです。

 

 

東島-佐護-金森-新井-尾上

大島-栩山-早川-宇田-櫻井

 

 

叩き上げの選手が多い拓殖らしく、4年生は全員走り、1年生は0人という予想にしてみました。今年度もトラックシーズンは目立った結果を残せておらず、全日本予選は3組まで散々な結果だったうえに最終組のマイナが棄権してしまうという苦い結果に。。。そのマイナもチームを離れ、日本人選手のみで戦うこととなりました。主要区間経験者が複数残り、今回もいつの間にかシード権争いに絡んでいそうな気もしますが。。。1区は東島、前回の箱根で1区17位ながら前と大きく差をつけられなかったのが2区ダンカンの快走に繋がったと思います。タイムも64分15秒と決して悪くはないですし、2年連続で任せていいのでは?ただ、今年度は2区に留学生が居ない分、前回よりも好位置でタスキを渡すことが求められそうです。

 

 

2区は佐護、前回は万全ではなかったこともあり最短区間の4区に回りましたが、1万m28分台、ハーフ62分台の佐護に2区を任せたいところ。今年度は故障などもあってあまり目立った走りを見せていませんが、最後の箱根では万全の状態で走ってもらいたいものです。ただ、やはり前回よりも2区終了時の位置は厳しいものになるでしょう。3区は金森、前回区間11位で走っている選手は、1万mで29分20秒、ハーフは63分14秒までタイムを伸ばしており、好調を維持しています。前回以上の走りも期待出来そうですし、2区を走ってもおかしくない選手かなと思います。4区は新井、出雲も5区で出場予定でしたしハーフも64分台に載せてきましたから、箱根デビューの可能性は高そうかと。ただ、まだ3大駅伝未経験であることや下級生であることから、最短区間でのデビューが無難かなあと思いました。3、5区は力のある選手を起用出来そうなので、その間だと走りやすそうというのもあります。

 

 

5区はもちろん尾上、前回区間9位で走っておりシードの立役者の1人です。箱根5区に向けて1年間準備してきたということですし、前回以上の順位も期待できそうかなあ?4区まで苦しい展開だったとしても、ここで大きく順位を上げていきたいところですね。6区は大島、これまた前回区間10位で走っている選手です。持ちタイムを見れば最下位争いでもおかしくない拓殖がひょっとしたら2年連続シードもあり得るかも?と思わせてくれるのは山を区間10位以内で走った二人が揃っているのが大きいですよね。800m~20kmまで走れる選手というのはなかなか他に居ないですよねー。5区同様前回以上の順位を期待したいところ。

 

 

7区は栩山、前年度の箱根予選ではチーム3位、全日本予選でも3,4組を任せられるような選手なのですが、まだ3大駅伝は走れていません。ハーフの持ちタイムも悪く無いですし、そろそろ箱根を走ってもらわないと困る選手ですかねー。予選会での実績はありますが、本戦未経験ということで無難に7区あたりでどうかなと思いました。栩山が繫ぎ区間にくるのであれば、ある程度稼ぐ走りを期待したいところ。8区は早川、ハーフで64分14秒を持つ選手ですが、箱根予選会に1度出場しているだけで3大駅伝は未経験・・・ハーフのベストも2年時のものですし、ちょっと箱根は厳しいかな?と思っていたのですが、16人にエントリーされてきたので出場するかも?と・・・走るならあまり有力選手が来ない8区を予想してみました。

 

 

9区は宇田、前回の箱根では8区17位に終わっていますが、転倒の影響が大きかったでしょうし、今年度はハーフで63分56秒と好タイムをマークしており、チーム4番手の持ちタイムとなっていますからね。本人も9区を希望していますし、十分に任せられる選手へと成長したと思います。10区は櫻井、例年拓殖は4年生が走ることが多い区間ですし、10区にしてはやや力のある選手を起用することも多いんですよねー。なので、上尾ハーフ64分31秒をマークした櫻井に任せるのが良いかなあと。シード争いをしているのであれば、10区は非常に大事になってきますからね。前回も最終区までシード争いは続きましたし。。。

 

 

こうして見てみると、箱根で実績のある選手は結構いるんですよねー。モゼが卒業し、マイナも退部したことで非常に厳しくなると思っていましたが、山を含めた主要区間も経験者が結構残っていますし、今回もシード争いに絡んでくるのかなあ?持ちタイムを見るととてもシードには手が届かないように見えますが、持ちタイムでは測れない強さがあるんですよね。今回もシードを獲得すると思っている駅伝ファンは少なそうではありますが、前回もシードは無理だろうと言われていましたし、前回の再現で2年連続のシード確保といきたいところですね!!

 

 

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