91回箱根駅伝 中央大学の優位/不安要素

続いては前回の箱根で15位の中央大学について優位/不安な点を考察していきます。・・・過去5年の箱根成績はこのようになっております。箱根予選会では予選落ちも心配された中央ですが、エース格の新庄、徳永が上位に入った他、松原、鈴木、渥美といった中堅どころもしっかりとまとめて7位での通過となりました。そもそも、中央の予選落ちが騒がれた最大の原因は故障者が続発したことであり、これが最大の不安要素・・・と思っていました。

 

 

前々回の箱根8区で幻の区間賞を獲得している永井、前回の箱根4区13位の三宅、出雲で2区4位の好走経験があり、1万mも29分24秒まで伸ばしてきた藤井、前回の箱根3区16位の町澤と箱根予選会メンバーに入ってきてもおかしくない選手を何人も欠いていました。しかし、今回の上尾ハーフで藤井、町澤、永井の3人がいずれも63分台のベストを更新して完全復活をアピール、箱根まで後40日ほどありますし、頼もしい選手たちが戻ってきてくれました。ベストメンバーで戦えそうな陣容になってきたのは非常に大きいです。ハーフの平均持ちタイムも9位となり、タイム上はシード圏内に入ってきました。

 

 

山の対策もちょっと不安視されています。前回は永井が5区を走りたいと言っていましたが、結局は故障で箱根出場さえ叶わず・・・箱根予選会に出場していない状況でいきなりの5区はちょっと考えにくいでしょう。前回の経験者で13位だった小谷は上尾ハーフで65分台、箱根予選も86位と再度山を任せるにはちょっと不安となります。3年前は区間18位、2年前は途中棄権と鬼門になっている5区なだけに、誰を持ってくるか注目ですね。 6区も3年連続務めた代田が卒業し、新たな選手を起用する必要があります。しかし、中央は比較的山下りの6区は得意としていますし、ここ5年を見ても山下、代田といった選手が好走しています。5区と比べればそんなに心配はいらないかと思います。

 

 

ハーフで63分台、64分台の選手は増えてきましたが、62分台は1人もいません。エース区間で渡り合えるのか?というのも中央の大きな不安要素です。箱根2区を見ても前々回、前回はともに20位で大きく順位を落としています。前々回は新庄が走っており、再度2区を走らせるよりは1,3区の方が合っている気がするのですが・・・新庄に次ぐ選手となってきた徳永は2年連続で7区を任されており、そこから一気に2区へ抜擢というのもちょっと怖い気がします。1~3区をシードラインが見える位置で凌ぐというのがシード権を狙うには必要になってきますが、他のシードを狙う大学と比べると、エース力が劣っているのかなと思ってしまいます。

 

 

層の薄さも密かに不安に思っているところです。ハーフの持ちタイムで言えば、65分きりで16人揃うなど、選手は揃っているようにも思えるのですが、いざ箱根で区間中位で走れそうな選手というと、一気に人数が少なくなってしまいそうかなあと・・・過去に区間1桁で走ったことがある選手も新庄、徳永、多田(+永井の8区区間賞)だけです。その4人も大きくタイムを稼ぐのは難しいでしょうから、大体の区間は10位前後で凌いでいく必要がありそうなのですが、果たして・・・箱根予選で好走した松原、鈴木、渥美あたりには期待したいところですが、いずれも箱根未経験者だけに未知数かなあ。

 

 

箱根エントリー16人予想

 

4年:新庄、永井、多田、渡邉、清水

3年:徳永、藤井、三宅、松原、小谷

2年:町澤、市田、新垣、渥美、鈴木、谷本

1年:無し

 

 

目立った実績の無い1年生は16人から外してみました。箱根予選は誰も走っていませんし、上尾ハーフは出場したかは分かりませんが、少なくとも好走した選手はいませんでしたからね。4年生は、新庄、永井、多田の主力は当然として、箱根予選会ではチーム10位、12位だった渡邉、清水も選んでみました。ちょっと箱根本戦で起用するのは怖い気もしますが・・・3年は徳永にに復活してきた藤井、三宅、箱根予選で好走した松原に山経験者の小谷ということで順当ならこの5人は選ばれそうかなあ?2年生は結構悩みましたが、ハーフ3分台を持つ町澤、市田に箱根予選好走した鈴木、渥美は選ばれるとして・・・上尾ハーフで64分25秒を出した新垣と箱根予選会11位だった谷本としいましたが果たして?箱根予選を走れなかった主力達が万全の状態で挑めるのであればシードも見えてくるかもしれませんねえ。今後に繋げていくためにも、是非ともシード権を獲得してほしいものです!

 

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