2014年 全日本大学駅伝結果考察 ~11位:日本体育大学~

続いては11位となった日本体育大学について、全日本大学駅伝の結果を考察してみます。大会結果はこのようになっております。確定オーダーを見た感想としては、ベストメンバーとは程遠い印象でした。いくら力があるルーキーたちでも、2~5区を全て1年生はさすがにやり過ぎではないかと・・・既にエントリーの時点でエースの山中を始め、奥野、小泉といった力のある選手が何人も外れていましたからね。元々シードは厳しく、1桁に入れれば上出来かと思っていましたが、出遅れが響きそれも叶いませんでした。

 

 

1区は加藤、今シーズン最も勢いのある選手で特にトラックでの活躍は素晴らしいものがありました。その力を駅伝でも発揮出来るかに注目が集まりましたが、エース格が揃った1区では第二集団に付いていくことさえ出来ず・・・区間16位、トップとも1分43秒の大差が付いてしまいました。2区からルーキーを並べていたため、余計にこの1区での出遅れは痛かったですね。加藤はやはり駅伝ではトラックほどの走りは見せられないのかなあ・・・ハーフの距離である箱根となると余計に不安になってしまいます。

 

2区は小町、出雲でも3区予定、そして今回が2区と連続してエース区間を任されています。1万mで29分19秒を出していますが、高校時代の実績は他の有力ルーキーには及ばないのですが、それだけ期待値も大きいのでしょう。しかし、結果は区間16位と撃沈・・・タスキを貰った位置が悪かったのもありますが、やはりエース区間では厳しい走りとなってしまいました。まだルーキーですし、上級生が主要区間を任せられるようになり、負担の少ない区間で経験を積んで欲しい気もしますが・・・

 

3区は吉田、有力選手が多数入った日体大のルーキーの中でも高校時代の実績が豊富です。1万mでも29分19秒を出しており、最短区間ならばある程度上位では走ってくれるのでは?と期待していましたが、区間15位と3連続で撃沈・・・これが駅伝の怖いところですね。出遅れると、力のある選手でも総合順位に近い順位での走りしか出来なくなってしまうという。。。なかなか浮上の兆しが見えませんでしたね。

 

4区は柿本、高校時代はロードでの実績が豊富で、20kmも61分19秒とまずまずの走りを見せています。それでも、主要区間である4区はさすがに荷が重かったのか区間17位、ここまで4区間の平均区間順位が16位という散々たる成績で、総合順位も18位に低迷してしまいました。これはもう、監督のオーダーミスでは?と思わずにはいられないほど苦しすぎる走りでした。経験を積ませるにしても、これはさすがに酷すぎます。。。

 

5区は冨安、これまたルーキーで高校時代に1万mで29分24秒という好タイムを持っている選手です。本当に日体大のルーキーは楽しみな選手が多いですね。区間10位ということで決して良い走りではないですが、ずっと16位前後だったことを考えれば、ここでようやく少しは立て直してきたかなという感じですね。大学に入ってからは関東インカレで撃沈するなど、他のルーキーたちに比べると活躍出来ていない印象でしたが、駅伝になるとさすがに合わせてきました。

 

6区は周防、ようやく上級生と思いきや実は3大駅伝デビュー戦なんですよねー。本当に、上級生は実績のある選手がことごとく外れています。今シーズンは持ちタイムを見てもベストを更新出来ていませんが、それでもメンバーに選ばれるということは練習ができているのでしょう。区間9位でまとめ、ようやく初の区間一桁となりました。本来であれば3年生がチームを引っ張っていかないといけない状況なのですが・・・

 

7区は山本、1万mはギリギリ29分台に突入したところですが、前回の箱根で7区13位という実績があります。どちらかと言えば、長い距離やロードのほうが得意な選手なのかなあ?結果は7区7位でチームでは最高の区間順位となりました。前回、7区まで3位にいた事を考えれば、あまりにも寂しい結果ではありますが、5区以降はようやく駅伝になってきたという感じかなあ。ここで16→12位と総合順位も4つ上げています。

 

8区は勝亦、出雲に続いて最長区間を任されるということで、エース格の一人として信頼されているのでしょう。結果は区間8位、タイムも60分12秒ということでまずまずの走りだったかな?ハーフ62分台という持ちタイムからすれば少し物足りないかもしれませんが、好不調の波がある選手なだけに、無難にまとめられたのは良かったと思います。加藤が駅伝で力を発揮出来ず、山中が走れていない状況を考えると、勝亦にはエースとしての走りが求められることになりそうです。総合順位も1つ上げて11位となりました。

 

 

4区まではどうなることかと思いましたが、5区以降はいずれも10位以内にまとめて、何とか帳尻を合わせたという感じですね。主要区間を走って欲しい選手がことごとくエントリーさえされないというのはさすがに心配になってきます。来年度に向けては、1区を走った加藤が抜けるだけで、その加藤も区間16位だっただけに戦力ダウンは小さいですね。むしろ、現3年生が軒並み復帰すれば大幅に戦力がアップすることになります。ベストメンバーであれば、シード権も取れるだけの戦力はあると思うので、今年度とは見違えるチームを作ってきて欲しいです。

 

 

箱根ではどれだけベストメンバーに近いオーダーを組めるかが大事になってきますね。さすがに、ここまでほとんど姿を見せていない山中の5区は厳しいと思います。前回2、5、6、9区を走った選手がいずれも卒業してしまっており、ただでさえチーム作りが大変なのに、主要区間を任せたい選手が全日本に出ていないというのは気がかりですね。現実的にはシード争いに巻き込まれてしまうと思っています。今回のように1,2年生主体のオーダーとなれば、シード落ちも覚悟しなくてはならないでしょう。今シーズンになってハーフで結果を残してきている選手もいますし、卒業生の穴が大きいのは重々承知ですが、箱根までには何とかチームを立て直し、まだまだ日体大は強いと思えるチームを作っていって欲しいです!

 

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