2014年 全日本駅伝戦力分析&区間配置予想 ~上武大学~
続いては、上武大学における全日本駅伝の戦力分析と区間配置予想を行っていきます。全日本予選では、1組で三好、田林がともに組1桁というスタートダッシュを果たすと、3組にダブルエースの倉田、佐藤を持ってくる戦略が見事にあたり、見事に4位での予選通過を果たしました。箱根予選会でも、エース格が揃って撃沈したにも関わらず、10人のフィニッシュが最速という集団走の強みも見せ。5位で予選通過と昨年度と比べて明らかにチーム力が上がってきていますね。そんな上武のエントリー一覧、過去5年成績はこのようになっております。
箱根予選エントリーメンバーからは三田村が外れただけです。現時点で13人を選ぶのであれば、まさにこの13人という選手が選ばれており、ベストメンバーと呼んでいいでしょう。強いていえば、キャプテンの佐々木に復活してもらいたいところでしたが、ずっと姿を見せていませんし、正直箱根も厳しいと思っています。しかし、各学年に戦力となる選手が複数出て来ており、チームバランスも良くなってきました。全日本は過去に2度出場し、6位、7位と相性のいい大会でもあります。今年度も大暴れしたいところですね。そんな上武大学の区間配置予想は以下のとおりです。
倉田(4)-佐藤(4)-田林(3)-大西(4)-志塚(2)-山岸(3)-坂本(1)-松元(4)
全日本予選で好走した選手と箱根予選で好走した選手がガラッと異なるので予想が難しいですね。。。各学年から1人ずつは選びつつ、全日本予選よりも箱根予選の結果をやや重視してあります。よって、箱根予選会で撃沈してしまった3年の三好、1年の井上はあえて予想から外しています。1,2区は過去に2度走っている倉田、佐藤のコンビが有力かなと思います。1区での出遅れは絶対に避けたいため、より安定感のある倉田を1区、佐藤を2区としました。二人とも箱根予選ではチーム9,10番手というまさかの結果に終わりましたが、3大駅伝となればきっちりと合わせてくれるはず・・・過去2度はいずれも2区終了時に9位となっていますが、3度目のコンビとなれば、今年度はもう少し上でタスキを繋ぎたいところですね。箱根予選の借りを返すような好走を倉田も佐藤も期待したいです。
残る主要区間の4区、8区も大西、松元の4年生にしてみました。主要区間を全て4年生というのは極端かなあとも思いましたが、大西は箱根予選でチーム3番手で走っていますし、松元は全日本予選で最終組を任されている選手ですからね。ともに主要区間に起用されてもおかしくはないと思います。上武がシードを狙うとなると、この4,8区の走りが大事になってきますからね。二人が走るとなれば大きく稼ぐ走りは難しいかもしれませんが、堅実に粘る走りは見せてくれるのではないでしょうか?繫ぎ区間についてですが・・・3区は田林にしました。過去2大会を見ても、5,7区は下級生なのに、3区は上級生が起用されており、3区を重視しているのかなあと?となると、全日本予選で1組9位、箱根予選でも60位でチーム4番手としっかりと結果を残している田林あたりでどうかなあ?と思いました。今シーズンに入ってからは安定感も増してきているようですし、頼れる選手に成長してくれましたからね。
5区は志塚、全日本予選の頃は2年生は誰もメンバーに入らないのでは?と思っていましたが、箱根予選では志塚の51位を筆頭に、森田が61位、上田が77位と3人ともに結果を残してくれました。これで一気に選手層が厚くなってきましたよねー。来年度以降を考えても、2年生から戦力となる選手が複数出て来たのは大きいです。2年生の中でも最も良い走りを見せた志塚をメンバーに選んでみました。箱根予選のような走りを3大駅伝でも見せてほしいものです。6区は山岸、全日本予選で2組2位、箱根予選ではチームトップとなる46位と、両方の予選で活躍しているのが好評価です。主要区間を任せても良いかなと思えるほどですが、まだ3大駅伝の経験もありませんし、まずは6区あたりでデビューでどうかなと。。。6区は2011年に渡辺が区間2位の好走でシードへと繋げた区間でもありますし、その再現を見せてくれれば最高ですね。
7区はルーキーの坂本、倉田、佐藤以外のルーキーが起用されているのが7区ということで、まずは比較的走りやすい7区あたりをしっかりと走ってくれれば!全日本予選では最終組で33位とさすがに苦戦しましたが、箱根予選では終盤で大きく遅れたものの、それでも65位でまとめてきました。箱根予選の2週間後ということでコンディションも心配ではありますが、是非とも全日本から見たい選手ですし、起用される可能性が高いのではないでしょうか?
8人を選ぶのがいい意味で大変になってきましたね。箱根予選で苦しんだ三好、井上もともに1万mでは結果を残していますから、調子を合わせてくるのであれば10kmちょっとの距離が多い全日本予選での起用も十分に考えられますし、箱根予選で好調だった森田、上田といった2年生もその勢いをかわれての3大駅伝デビューもあり得そうです。戦力的にはシードは厳しそうには見えますが、厳しいと言われる中でも全日本に2度出場し、初出場でのシード獲得を含め、2度とも好走しているのが上武大学です。今年度もファンの予想をいい意味で裏切り、3年ぶりのシード権を獲得してほしいものです!!
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