2014年 箱根予選会結果雑感 ~創価が初出場!~

箱根駅伝予選会が本日行われました。前回よりも3枠減となり、最低でも前回出場校のうち、3大学は出場できないということで例年以上に注目が集まりましたが、、結果として、東農大、法政、専修、国士舘と4大学が予選落ちとなり、新たに創価大学が初出場となりましたねー。これは正直びっくりしました。また、箱根予選順位予想に創価大を入れず、申し訳ありませんでした。昨年度大惨敗でしたし、ハーフの持ちタイムも悪いため、いくら今シーズン調子が良くても、まさか箱根初出場にまでこぎつけるとは想像出来ませんでした。箱根駅伝公式HPにチームごとの成績、個人順位が記載されております。私が管理している13大学だけでよいのであれば、予選会結果にデータを登録してあります。創価大学は、まだ選手登録さえしていないため、もうしばらくお待ち下さい。平均持ちタイムもデータを登録しました。大幅に変動がありましたので、よろしければご確認ください。それでは通過した大学+αについて簡単に雑感を・・・

 

 

1位通過:神奈川大

エースの柿原が全体3位の素晴らしい走りでチームを牽引、2年連続一桁という見事な走りでした。我那覇も11位と不調から完全に脱出したようで心強いです。1年では鈴木が33位と好走、これはびっくりしました。大川も68位で走っていますし、期待のルーキーはハーフの距離も心配無さそうです。トップ通過で文句無しというところですが、強いていえば井上が97位、小泉が113位と実績のある4年生が奮わなかったのがちょっと残念でしたからね。箱根では最低でもシードは取って欲しいですし、全日本も楽しみです。

 

 

2位通過:國學院大

正直、まさかの2位通過でした。トップ神奈川大とも7秒差しかありません。國學院はエースがいないのが弱みと何度か記事にしていましたが・・・蜂須賀が8位、沖守が10位とトップ10に二人入ってきました。特に蜂須賀の8位は全選手中最もポジティブなサプライズでした。5000m14分28秒、1万mで29分53秒の選手なのですが、20kmを59分29秒、ハーフ換算で62分45秒という驚異的なタイムです。まぐれでトップ10に入れるほど箱根予選は甘くはないですし、急成長を遂げたのかなあ?これは待望のエース誕生かもしれません。沖守も59分37秒と見事なタイムでしたね。ダブルエースとなってくれれば、最高ですね!前回は微妙だった大下もしっかり走り、湯川も48位、これで5,6区経験者が揃って結果を出したのは好材料です。唯一残念だったのは、エース格の吾妻が114位に沈んだことですかねー。前回の箱根では惜しくもタスキが繋がらなかったことで変な注目を集めてしまいましたが、箱根にはきっちりと合わせてきて欲しいです。選手層は元々厚いですから、ここにエース誕生となれば、一気にシード権が見えてきますね!

 

 

3位通過:東海大

前回に続いての3位通過となりました。エースの白吉が9位とで2年連続のチームトップタイムを記録、本当に頼もしいですし、エースと呼ぶに相応しい選手です。期待のルーキー川端は15位でチーム2位、1年生トップタイムです。ルーキーらしからぬ安定感は東海大の大きな力となりそうです。前回は走れなかった宮上が17位と好走、故障に苦しんだ廣田が22位、もっと故障に苦しんだ中川が41位とエース格、ルーキー、復活した選手が揃って結果を出しており、ここまでは文句なしですね!ただ、エース格の石川が62位とやや苦戦したこと、100位以内には前回12人全員が入ったのに今回は8人に留まったこと、故障からの復活が期待される石橋が127位だったことが、ちょっと残念だったかなあ。選手層の厚さは予選会校の中ではトップクラスですし、箱根ではシードはもちろん、さらなる上位進出も期待されますね。

 

 

4位通過:山梨学院大

全体トップ候補筆頭だったオムワンバが2位だったのは意外でした。紘太は確かに強かったですが、前回は57分台で走っている選手ですからねー。井上は前回と同タイムで5位、今年度の成長を考えると、もう少しタイムを期待したかったかも・・・二人ともレベルが高いだけに、期待するものも大きくなってしまいます。阿部、兼子といった調子がどうだろう?と心配された4年生も21位、37位と結果を残しましたし、今シーズン勢いのある佐藤も25位と見事な走り、先月1万mでベストを出したとはいえ、谷原の38位には正直びっくりしました。問題は7番手以降かな・・・上村の87位はまだしも、8番手が142位ですからね。。。どうしてしまったんだろう?という感じです。伊藤も磯野も前回はしっかりと二桁で走っていたのですが。。。特に前田拓は1万mでもハーフでも好走して期待していたのですが、154位に沈んでしまいました。悲願の全日本制覇に向けて、特につなぎ区間に不安の残る結果となったかな・・・

 

 

5位通過:中央学院大

日本人トップ争いをすると思っていた潰滝が途中から遅れ、14位だったのは正直意外でしたが、及川が12位、塩谷が19位と3本柱がそろって上位20位以内に走る快走、走るべき選手が走ってくれました。29位に入った海老澤 剛にはちょっとびっくり、箱根6区で好走しましたが、もう6区ではもったいない気もしてきましたね。高校時代の実績に乏しいルーキーの大森が91位と早速100位以内に入ってくるあたりが、さすがは中央学院といったところかなあ。しかし、期待された2年生では、村山が125位とまたしてもハーフで微妙な結果に・・・1万mに比べて長い距離で結果を残せていませんね。久保田、藤花も150位前後でしたし、再度シード権を狙うには、芝山、山田といった4年生の復活か、今回半分を占めた2年生の成長が必要になりそうです。

 

 

6位通過:上武大

通過順位としてはこんなものなのかなあと思っていましたが、個人順位がびっくりしました。チームトップがまさか46位の山岸だったとは・・・ダブルエースの倉田が88位、佐藤が92位に沈み、期待のルーキー井上に至っては288位でした。そんな中、志塚、田林、森田といったハーフでは実績の無い2,3年生が頑張りましたね!全大学中唯一100位以内に10人揃えてきました。選手層の底上げという点で見れば大成功でしたが、やはり駅伝はエースが流れを作るのが大事になってきいます。佐藤、倉田の完全復活は必須ですし、ルーキーの井上もこの悔しさを糧にさらなる成長を見せて欲しいところ。まずは、上武にとって相性のいい全日本で結果を残して欲しいです!

 

 

7位通過:中央大

予選突破すると思っていた中央ですが、何とか7位に入ってきました。新庄、徳永がそろって20位以内、これは狙い通りでしょう。むしろ、びっくりしたのは3~5番手に入ってきた松原、鈴木、渥美です。松原はハーフ64分57秒ながら32位、鈴木、渥美は1万mで30分20秒台の選手なのですが、ともに60位前後で走ってくれたのは大きかったですね!!特に鈴木は箱根予選のために勝負を捨てた前回の出雲で走った選手であり、次は実力で3大駅伝を走って欲しいと密かに応援していただけに、わずか1年後に箱根予選でのこの好走は嬉しいですし、見事でした!多田は回復途中ということで124位もしょうがないかなあ・・・100位以内に入ったのは6人ですし、まだまだ課題は多いとは思いますが、故障者が多く出た中での予選突破ですから、本戦はもっと期待出来るのではないでしょうか?

 

 

8位通過:順天堂大

やはり、箱根予選となると苦しい走りになってしまいますね。。。チームトップは意外にも田中、エースの優樹が28位とやや奮わなかったこともあり、24位に入った田中がトップでした。ハーフ65分台の選手ながら、箱根9区5位や全日本予選3組5位など持ちタイム以上の力がある田中ですが、この箱根予選もさすがの走りでした。予想外に良かったのは53位に入った栃木かなあ。距離対応は時間がかかるのでは?と思っていましたが、チーム4番手の好走でした。しかし、期待のルーキーである花澤が105位に沈み、エース格の松枝に至っては153位と散々な結果に・・・また箱根本戦には合わせてきてくれると思いますが、予選会への不安は拭えない結果でした。選手層もまだまだ碓井印象ですね。

 

 

 

9位通過:城西大

絶対的エースの紘太がアジア大会帰りということでどうかな?と思いましたが、5km過ぎたあたりからは何とオムワンバを引き離していき、58分26秒は中央学院の木原がもつ日本人歴代最高を14秒も更新する素晴らしい走りでした。本人も言うように、もう日本人選手に負けるところが想像出来なくなりそうなレベルにまで達してきていますね。。。20位に入った寺田、30位に入った横田も見事な走り、特に横田は全日本予選を走れなかっただけによくぞ復活してきてくれました。しかし、他の4年生がいずれも130位オーバー・・・特に主力として期待される黒川が137位、松村元に至っては382位と何かアクシデントが起きたとしか思えない結果でした。菊地、管といった下級生が100位以内に入ったのは収穫でしたが、今年度の駅伝も村山頼みは否めず、来年度以降は非常に厳しい戦いが予想される結果でした。

 

 

10位通過:創価大

最後の枠に滑り込んだのは何と創価大学、見事に初出場を決めました。エースの山口が6位という見事な走りでしたが、28分台を持つ力のある選手ですし、後沢の49位も1万mで29分1桁を先月出していることを考えれば納得でした。しかし、まさか100位以内にセルナルド、蟹沢、大山、彦坂と合計6人も入ってくるとは思いませんでしたね。チーム10番手でも183位と何とか粘り、前回の大惨敗から見事に初の箱根出場権を獲得しました。9位とは2分差以上離れており、本戦では厳しい戦いが予想されますが、初の箱根路を楽しんで走って欲しいです!

 

 

11位:東農大

岩渕が当日出場しないことが分かって、層の薄い東農大にとっては厳しいかな?と思っていましたが、次点で箱根出場はなりませんでした。今シーズン絶好調のエース浅岡は4位の素晴らしい走りでチームを鼓舞し、竹内もさすがの安定感で13位と3年連続好走を見せました。今季不調の戸田も何とか45位にまとめてきましたが、前年度好走していた、遠藤、大橋が昨年度よりも奮わず、チーム10番手が200位オーバーとなってしまったのが痛すぎました。層の薄さ、土井、岩渕といった中堅どころを欠いた影響が一番大事なところで出てしまいましたね。何とも悔しすぎる結果となってしまいました。チームを支え続けた4年生が卒業する来年度以降はさらに厳しい戦いを強いられそうです。

 

 

12位:法政

法政は100位以内にわずか3人しか入れず、もう走る選手みんなが想定外に悪いという感じでしたね。ちょっとチームに慢心があったのかなあ?そして、エースの関口が233位というのは何かアクシデントがあったのか・・・エースの西池も出れない状態では無かったという話もありますので、万全ではなくとも走ってもらうべきだったのでは・・・?主力として期待された足羽も139位に沈んでいますし、正直いい走りをした!!という選手がほぼいませんでしたね。10位の創価に2分50秒差をつけられる完敗でした。わずか50秒で逃した箱根のシード権が、こんなにも重いものになって返ってくるとは・・・シード権の大事さを改めて感じました。まさか、勝負の年と思っていた西池、関口が4年時に3大駅伝に1つも出場できないとは思いもよらない結果でした。箱根で見てみたかっただけに、残念です。

 

 

13位以下:国士舘、専修、etc…

国士舘はやはり戦力不足は否めず、堀合の27位は見事でしたが、後はもう苦しかったですね。エースの浪岡も84位、武藤に至っては210位と惨敗でした。正直、次の記念大会までは出場チャンスはなかなか巡ってこなそうです。それ以上に専修大学は酷すぎました。エースの斉藤こそ26位と一人気を吐きましたが、2番手が135位の渡辺瑠偉とは・・・200位以内も6人しかいないもうどうしようもない結果ですね。調整失敗や体調不良者が大量に出たとしか思えない状況・・・国士舘同様、来年度以降の出場もなかなか厳しそうです。そんな前回の箱根出場校を上回ったのが、東京国際大学、平成国際大学です。特に東京国際大学は下級生中心のチームですし、創価大に続く箱根初出場を近いうちに果たすかもしれませんね。箱根出場争いはますます熾烈になりそうです。

 

 

これで、シード校10校を含めた、20大学の出場校全てが決まりました。昨年度は、予選会で上位通過だった大学がシードを逃す一方、大東大、日大、拓殖が見事にシードを獲得しましたが・・・予選会を見た感じや過去の実績を考えると、上位4大学である神奈川、國學院、東海、山梨学院まではシードの可能性が十分にありそうかな?優勝争い同様、シード争いも激しくなりそうです。箱根本戦まで76日、91回大会の箱根駅伝でどんな走りを見せてくれるのか、本当に楽しみです!!

 

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