2014年 高校特集 ~秋田工業高校~
続いては、前回の都大路は19位ながら、1,3,4区の長距離区間をいずれも2年生以下が務め、今年度はさらなる躍進が期待される秋田工業について、戦力を見ていきたいと思います。世羅や伊賀白鳳には及ばないかと思いますが、十分に入賞圏内の戦力を有していますね。前回の都大路経験者が5人残っていること、さらに伊那駅伝やインターハイで成長した姿を見せてくれていることが大きいです。
エースは湊谷ということになるでしょう。前回の都大路は1区32位と散々な成績でしたが、今年度は伊那駅伝でもエース区間の2区を8位でまとめていますし、インターハイ5000mでも決勝に進出しています。持ちタイムは14分21秒ですが、まだまだタイムも伸ばせそうですし、勝負レースで結果を残しているのも大きいです!前回経験している1区を再度走ることになるのでは?今度は区間1桁ではまとめて欲しいところですねー。
準エース格となるのが、前回3,4区を走った松尾、菅原ということになります。松尾は1年にして14分11秒の好タイムを出した選手であり、都大路でも3区11位と好走しています。羽生の走りが目立ちましたが、1年にして11位というのも十分に凄いです!東北地区予選はレベルが非常に高かったこともあり、インターハイには進めませんでしたが、伊那駅伝でも好走していますし、再度3区を走れば前回以上のタイム・順位は期待出来るのではないでしょうか?2年生世代では持ちタイム3位を誇りますが、全国での実績はやや劣るだけに、駅伝シーズンでは世代トップクラスの力があることを見せつけて欲しいです。
菅原は前回の都大路では4区27位と微妙な走りですが、その後はやはり伊那駅伝で好走をするなど、成長の証を見せてくれました。持ちタイムは14分30秒ですが、それ以上の力はありそうですね。主要区間の1,3,4区の経験者が揃っており、いずれも力をつけてきているというのが、他の入賞候補の高校には無い強みだと思います。前回の経験を活かして、3人ともに前回以上の走りを見せて欲しいですね!!
6,7区の候補としては、前回6区を走っており、持ちタイムが14分37秒の石井がまず候補にあげられるかと思います。しかし、順位は31位と微妙だっただけに、他の成長著しい選手が6,7区に入ってくる可能性も・・・まずはIHの3000m障害で2位に入った續木に期待したいです。圧倒的な力を持つ塩尻には及びませんでしたが、8分55秒で2位に入ったのはタイム・順位ともに優秀です。持ちタイムは14分40秒ですが、それよりも遥かに力があるでしょう。3000m障害中心の選手はあまり5000mの記録会にも積極的では無いことも多いですからね。前回は2区を走っていますが3km区間で使うにはもったいない選手なので、5km区間の可能性が高そうです。
また、5000mの持ちタイムは14分台では無いものの、ともに伊那駅伝で好走した伊藤、安藤も楽しみな存在です。いずれも5kmを超える区間を走っていますから、6,7区であったとしても問題は無いでしょう。ここまでで既に7人名前が上がってきており、結果を残している選手が既に7人いるというのが魅力的ですね。石井、續木、伊藤、安藤で2,5,6,7区を構成するのが基本線で、この4人からさらに成長する選手がいれば、1,3,4区に割って入ってくるかもしれませんし、逆にルーキーなど7人以外の選手次第では、2,5区に入る選手が変わるということもありそうです。上位校の中で、選手層の厚さは魅力的ですし、是非とも表彰台争いに加わってきて欲しいチームです!
私がDB登録している大学生のうち、秋田工業の高校OBの選手はこのようになっております。持ちタイムと実績を見ると、山梨学院大の準エース格の阿部が抜けているかなあ?高校時代は14分30秒前後の選手でしたが、オープンとはいえ箱根9区での好走、1万mで28分台突入と力があります。高校時代の実績では国士舘の浪岡が抜けていますね。5000m13分台、1万m28分台と持ちタイムも伸ばしてきましたし、エースとして箱根予選会でチームを導く走りをして欲しいです!上武の佐々木は主将ながら怪我に苦しんでいますし、菅原も箱根6区候補と言われながら出場出来ず・・・そういえば、4人とも怪我に苦しんでいる or 苦しんでいたことがあるような。。。駅伝シーズンは皆万全の状態で臨んで欲しいです!