2014全日本インカレ1万m結果雑感 京大平井が28分36秒で2位!!
本日、全日本インカレ1万mが行われましたので、振り返ってみたいと思います。1万m結果は既に更新されているので、こちらをご覧ください。入賞した選手を中心に見ていきます。上位10人は以下のとおりです。
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 |
1 | ダニエル・ムイバ・キトニー | 日本大 | 28:35.88 |
2 | 平井健太郎 | 京都大 | 28:36.72 |
3 | 市田 孝 | 大東文化大 | 28:50.98 |
4 | 松村 優樹 | 順天堂大 | 29:05.80 |
5 | 柳 利幸 | 早稲田大 | 29:06.86 |
6 | 佐藤 孝哉 | 山梨学院大 | 29:08.13 |
7 | 中谷 圭佑 | 駒澤大 | 29:16.15 |
8 | 山本 修平 | 早稲田大 | 29:17.47 |
9 | 市田 宏 | 大東文化大 | 29:18.94 |
10 | 西山 凌平 | 神奈川大 | 29:30.95 |
中盤から抜け出し、最後は追い詰められるものの、きっちりと逃げきってキトニーが見事に2年連続の優勝を果たしました。やはり、安定して強さを発揮してきますね。5000mでは2年連続の2冠に挑むことになりますが、やはりライバルはオムワンバかなあ?出雲でも恐らく任せられるであろうアンカーは他大にとって脅威ですね。かつてはダニエルの逆転で日大が連覇を果たしたこともありますし・・・
最大のサプライズは2位に入った京大の平井でしょう!!関東のエース級を相手に、まさか28分30秒台で2位に入ってくるとは思いませんでした。この状況で、自己ベストを20秒ほど更新、優勝したキトニーとも1秒無いですからね・・・見事としか言いようが無いですね!!関西は全日本の出場枠が増えたことで、京大も全日本予選に出場します。恐らく1区に出場するかと思いますが、これは非常に楽しみですね。また、関東勢を圧倒するようなレースを期待したいです。ちなみに、本人のコメントによると目標は3位、それも日大のキトニー、駒沢の村山に負けての3位を想定していたようで、村山が棄権したので、2位は想定通りとのこと・・・まさに文武両道という言葉がぴったりです。
3位は大東大の市田孝が入りました。タイムも28分50秒となかなかです。全日本予選でも好走していましたし、今シーズンはずっと好調を維持していますね。高いレベルでの安定感は見事です。今年度の大東大は3大駅伝フル出場を久しぶりに果たしますし、エース区間を爆走して欲しいです。ただ、大東大にとってむしろ収穫なのは9位に入った市田宏ではないでしょうか?今年度は関東インカレ、全日本予選と結果を残せずに心配していましたが、この走りで完全復活と言っていいのでは?大東大のダブルエースが駅伝シーズンを盛り上げてくれそうです。
4位は順大のエースである松村優が入りました。駅伝では外すこと無くいつも堅実に走っていますし、ハーフの勝負レースでは上位入賞も果たすなどロードでの強さはありますが、トラックではなかなか入賞までは手が届かなかったんですよねー。そんな優樹ですが、大学最後の勝負レースになるであろう全カレで見事に4位入賞を果たしました。安定感はあるものの、爆発力が無いのが強いていえば物足りない部分かと思っていましたが、トラックでも好結果を残しましたし、まずは箱根予選、そして全日本、箱根とエースとしてチームを引っ張っていって欲しいです。
5位には早稲田の柳が2年連続の入賞を果たしました。昨年度は28分台のベストを出して入賞していますし、早稲田のトラックでは一番強いかもしれませんねー。連続して結果を出すのは素晴らしいです。ただ、昨年度はその後の出雲・全日本でともに1区でブレーキとなってしまっただけに・・・今年は一味違うところを見せて欲しいです!!他、山本も8位入賞を果たし、2年連続でダブル入賞となりました。山本はトラックシーズンは正直微妙でしたが、ここにきて上がってきたのかなあ?ただ、3大駅伝に向けてポジティブな要素がある一方、高田が31分49秒はどうしてしまったのかなあ?出雲まで後1ヶ月ちょっとしかありませんが、しっかりと修正してきて欲しいです。
6位には山梨学院の佐藤が入りました。1年時から力はありましたが、2年になって関東インカレで入賞を果たすなど、さらに成長を遂げている印象ですね。駒沢の中谷を抑えての2年生以下トップというのもより評価出来ますね。オムワンバ・井上に次ぐ3番手の地位を固めてきました。駅伝でも主要区間を任せられることでしょう。他のメンバーでは、井上がまさかの13位で入賞さえ出来ず・・・これは驚きました。今シーズンの安定感は日本人選手の中でもトップクラスだっただけに。。。井上のことですから、きっちりと箱根予選までには修正してくるでしょうが・・・それ以上に心配なのは、主力として活躍が期待される兼子も31分37秒もかかっていることですねー。昨年度は全日本での好走で一気にブレイクしましたが、今シーズンはトラックから低調な結果に終わることが多いです。。。どこまで立て直せるか??
7位には駒沢の中谷が入りました。昨年度は28分台を出して入賞していることを考えると、昨年度よりも遥かに成長した姿をトラックシーズンは見せつけていただけに、やや不満の残る結果でしょうか?それでも、きっちりと入賞しているのはさすがですけどねー。村山、中村のダブルエースが万全では無さそうなだけに、中谷にかかる期待は大きくなりそうですが、それに応えて欲しいです。今シーズン同じくブレイクした西澤は30分オーバーの16位とちょっと微妙でしたねー。前半をハイペースで入りすぎたのがきつかったのかなあ!?
ちょっと残念だった選手を見てみると・・・青学がとにかく心配ですね。小椋、一色、神野という昨年度の出雲で1,3,6区と主要区間を任された3人がそのままエントリーされて期待していたのですが、小椋がDNS、一色が途中棄権、神野が31分19秒と三者三様ながら散々な結果となりました。小椋は状態が分かりませんので置いておくとしても、途中棄権した一色はちょっと実際に見ていないので様子が分かりませんが、出雲に万全の状態で臨めるのか心配です。。。神野も2年になって以降の安定感はずば抜けていたのに、久しぶりに失敗レースでしたね。合宿の疲れが残っていただけならいいのですが。。。2年ぶりの出雲制覇に向けて不安の残る結果となりました。