監督特集 ~山梨学院大学 上田誠仁~

続いては、山梨学院大学を3度箱根の頂点へと導いた上田監督について特集していきます。山梨学院の駅伝の歴史は上田監督の歴史と言ってもいいくらい、深く関わりあっていますね。留学生を初めて箱根駅伝に起用した監督でもあります。

 

選手時代

中学時代から世代トップクラスの選手として活躍し、高校時代にはハーフマラソンで64分15秒とその後何十年も更新されることのない高校記録を樹立しています。澤木監督率いる順天堂大学に進むと、1年時こそ箱根を走ることは叶いませんでしたが、2年以降は3年連続で5区を走り、区間賞→区間賞→区間2位と安定した成績を残し、山上りのスペシャリストとして活躍、2,4年時にはチームの総合優勝に貢献しています。

 

監督時代

大学時代の恩師である澤木監督の進めで山梨学院大学の陸上部の監督に就任、箱根駅伝とは無縁のチームではありましたが、大学が積極的にバックアップしていくこととなり、本人も監督就任を承諾しました。1985年、まだ26歳のことです。それから30年間監督を勤め続けているわけですから、その実績はもちろん、情熱も素晴らしいですね。箱根駅伝が本格的にテレビ放送される直前に強化を開始したというのも、先見の明が大学にあったということになります。いわゆる新興校の先駆け的大学となりました。

 

予選をわずか2年で突破すると、その3年後には箱根史上初の留学生ランナーとなるオツオリを起用し、圧倒的な走りで区間賞を獲得しました。留学生起用というのは当時から賛否両論がありましたし、現在もその状況は変わらないですねー。賛否両論があったということは、それだけ別格だったということですね。実際、留学生の存在が日本人選手のレベルアップにつながるのであれば、問題にすることではないと思うんですけどねー。オツオリが4年生の時、初出場から6年目にして早くも箱根駅伝制覇という偉業を成し遂げました。

 

その後、早稲田の渡辺監督のライバルとなるステファン・マヤカが入学し、2,3年時には箱根連覇を果たしました。4年間で3度の優勝を果たし、山梨学院大学の黄金時代を築きました。決して留学生だけではなく、井幡、中村、尾方などそうそうたるメンバーが揃っていました。特に2度目の優勝の際には、区間賞4つ、区間2位5つ、区間3位が1つという完璧とも言えるレースで優勝しています。栄光だけではなく、優勝候補だった1996年、世界陸上の出場経験もあった中村が4区で棄権をし、2014年にはオムワンバが2区で棄権と挫折も経験していいます。

 

他の3大駅伝を見てみると、出雲駅伝では、5連覇を含む6度の優勝を飾っています。やはり、距離が短く、スーパーエースの影響が大きい出雲では留学生のいる山梨学院は有利ですよねー。しかし、出雲程ではないものの、アンカーの最長区間が占める影響が大きい全日本駅伝では、2位が10度あるにも関わらず、どうしても優勝には手が届かないんですよねー。。。駒澤大学が全日本で圧倒的な強さを誇っているということもありますが、これだけ2位が多いのに勝てないというのも不思議な気がしますねえ。。。

 

2014年度はエースの井上を始め、阿部、兼子といった主力が4年生、オムワンバが3年生、佐藤が2年生、都大路を制したルーキーが揃って加入し、戦力は充実しています。箱根では1995年以来、3大駅伝では2002年出雲以来となる3大駅伝制覇に向けて、その手腕を存分に振るってほしいと思います!!

 

 

※明日は大学駅伝夏号の発売日ですねえ♪私も夏号と秋号は最低限買うようにしております~夏合宿の間は各大学の情報もなかなか入ってこないだけに、貴重な情報源となりそうです。

 

 

 

9月17日に「大学駅伝2021夏秋号」が発売されました。早速、読み漁っています。選手一覧が私は一番の目当てですが、各選手、大学の特集も読み応え抜群です。


大学駅伝2021夏秋号(陸上競技マガジン 2021年 10 月号増刊 )[雑誌]