2014年全日本シード校 昨年との戦力比較 ~山梨学院大学~
続いては、前回の全日本では1区でやや出遅れるものの、7区終了時で7位につけ、アンカーオムワンバがきっちりと逆転し、5位でシード権を獲得した山梨学院大学について・・・2013年度の全日本結果、エントリー13人はこのようになっております。
前回オーダー
佐藤 孝哉(1)-井上 大仁(3)-上村 純也(1)-兼子 侑大(3)
伊藤 淑記(1)-森井 勇磨(4)-阿部 竜巳(3)-E・オムワンバ(2)
戦力ダウン要素
前回全日本を走った4年生は森井だけです。それも6区7位とそれほど目立った成績はあげられず・・さらに、他の4年生を見ても箱根7区を走った松山くらいであり、卒業生による影響は全大学を見渡してもトップクラスに小さいです。オムワンバも前回は万全ではなかった状態での走りであり、新入生を考慮しなくても、昨年度よりもチーム力は上がっていそうです。上村、伊藤といった1年生も今年度はメンバーに選ばれるか微妙なところですしねえ・・・個人的に心配なのは兼子の調子かなあ。。。昨年度の全日本4区は見事な走りでチームに貢献しましたが、今年度はあまり目立った走りを出来ていないんですよねー。元々、ロードに強い選手という印象なので、駅伝シーズンにはきっちりと合わせていてくれると思いますが・・・
戦力アップ要素
戦力ダウンの要素に比べて、戦力アップの要素はいくつもあります。。前回出場した選手では、佐藤、井上の1,2区コンビがさらに力をつけており、佐藤は関東インカレ1部ハーフで入賞していますし、井上は1万m2位、ハーフ優勝と違いを見せつけています。阿部も1万m28分台、ハーフ62分台を出すなど好調でしたが、その後はどうやら怪我をしているようで、万全で戻ってくれば昨年度以上の戦力となることでしょう。
1年生は都大路を制覇した山梨学院大附属から優勝メンバー5人が加入するなど、山梨学院大史上最強世代との呼び声が高い選手たちが揃いましたが、なかなかに噛み合っていないのが現状なんですよねえ・・・上田は1万mで29分10秒をマークするなど好調でしたが、関東インカレ1万mは途中棄権していますし、市谷は故障明けでようやく1万mで29分台ギリギリで走れるまでに回復したところ。。。河村も関東インカレでは結果を残せていませんし、矢ノ倉、西山も故障の影響なのか姿を見せていません。今年度駅伝メンバーに入ってくるのはせいぜい1人か2人が現実的ではないでしょうか?上級生も選手が揃っていますし、無理して起用しなくてはいけない状態ではないですからね・・・
全日本に出場していなかった2年生以上では、1万mで28分38秒を出し、箱根1区を任された3年の田代も期待したい選手ですねー。まだ、3大駅伝では力を発揮しきれておらず、安定感に欠ける印象もありますが、そろそろ結果も出していきたいところです。同じく3年の前田拓もハーフで63分26秒と好タイムをマークしていますし、そろそろ全日本にも出場してきて欲しい選手ですねー。ただ、田代同様やはり安定感がまだまだという気もしますが・・・
オーダー予想(仮)
井上(4)-佐藤(2)-田代(3)-阿部(4)-上田(1)-兼子(4)-市谷(1)-オムワンバ(3)
ルーキーからは13分台コンビの上田、市谷は起用される可能性が高そうかなあと思い、5区上田,7区市谷としてみました。任せられるとしたらまずは繫ぎ区間でしょうし、最短区間は3区ですが、過去8大会連続で区間二桁と苦手としている区間であり、ここにルーキーを当てるよりは、駅伝経験もスピードもある田代とかのほうが良いのでは?と思いました。1区は前回佐藤で出遅れていますし、1区の方が2区よりも距離が長いこと、ハイペースに自分でも出来、対応もできる井上のほうが良いかなあと・・・となると2区は佐藤かなと。今シーズンの勢いは阿部や兼子を上回っていますので・・・4区は前回兼子が好走していますが、箱根以降の走りを見る限り、阿部の方が力がありそうなので、阿部を4区、兼子を6区にしてみました。アンカーのオムワンバは外せないですねー。井上アンカーという考えもあるかと思いますが、井上も十分に流れを変えられる選手ですし、トータルタイムではオムワンバがアンカーのほうが稼げると思うので・・・
ベストメンバーが組めたとして、前回以上の順位は十分に狙えそうですが、優勝争いとなるとどうでしょうか?井上、オムワンバのツートップは非常に強力ですが、3番手以降はやや他の優勝候補と比べると劣るように思えます。ルーキーがどこまで走れるかは未知数ですし、中堅どころでメンバー争いに入ってきそうな選手が現時点で見当たらないのも不安かなあ・・・ 一番の不安要素は箱根予選に出場する必要があることですねー。2週間前に20kmを走ってさらに全日本でも好走するというのは相当な走力が無いと難しいですからね。現実的には最低限シード獲得、そして前回よりも1つでも順位を上げることを目指すといったところでしょうか?戦力は今年度ピークを迎えるだけに、2位が10回あるにも関わらず、どうしても手が届かない全日本優勝を目指してほしところです!!
ディスカッション