2014全日本予選結果雑感 ~8位:帝京大学~
全日本予選特集の最後は次点で予選通過を逃した帝京大学について・・・全日本予選結果はこのようになっております。最も悪い順位でも25位と予選通過大学と比較しても決して悪い結果ではなかったのですが、差がつきやすい3,4組で20位台が3人も出てしまったのが致命的でしたね。。。各組ごとから見て行く前に、全16大学において1~5位を7点、6~10位を6点・・・36~40位で0点としてポイント化し、実際の順位と点数による順位を比較してみました。
想定 | 実際 | 大学名 | 得点 |
1位 | 2位 | 順天堂大学 | 45点 |
2位 | 1位 | 神奈川大学 | 43点 |
2位 | 3位 | 東海大学 | 43点 |
4位 | 4位 | 上武大学 | 41点 |
5位 | 8位 | 帝京大学 | 39点 |
6位 | 5位 | 大東文化大学 | 38点 |
7位 | 6位 | 城西大学 | 37点 |
8位 | 7位 | 中央学院大学 | 35点 |
10位 | 9位 | 日本大学 | 33点 |
10位 | 10位 | 法政大学 | 33点 |
10位 | 11位 | 國學院大學 | 33点 |
12位 | 13位 | 中央大学 | 29点 |
13位 | 12位 | 専修大学 | 27点 |
14位 | 14位 | 東京農業大学 | 24点 |
15位 | 15位 | 国士舘大学 | 16点 |
棄権 | 棄権 | 拓殖大学 | 14点 |
ほぼ全ての大学が実際の順位から±1位以内に収まっており、やはり組順位と総合順位の相関関係が非常に強いことが分かります。唯一、この範囲内に収まっていないのが、想定順位は5位なのに、実際は8位だった帝京ということになりますねー。予選通過校は全て3,4組で組10位以内の選手がいますが、帝京はいなかったということからも、3,4組がいかに大事かということが分かりますね。では、1組から見ていきます。
1組では、君島が5位、佐藤が10位と順当なスタートを切りました。君島は全日本の経験者でもありますし、やはり1組では力がありますよねー。佐藤は今年ベストを5000m,1万mともに更新している好調な選手、そういう選手は勝負レースでもきっちりと結果を残してくれますね。まずは想定通りの1組だったでしょう。
2組では当日変更で入った熊崎が組1位の好走を見せました。ただ、エース格の1人である杉山と当日変更になるとは思いませんでした。。。熊崎、杉山ともに3,4組を走って欲しかった選手ですし、この時点で暗雲が立ち込めてきていたのかもしれませんねえ。。。一方の竹本も12位とまずまずの走り、ただ、箱根5区を任された選手ということを考えれば、もう少し走って欲しかった気も・・・1,2組を終えて好位置にはつけていましたが、3,4組の戦力を考えると楽観できる状況ではなかったですね。
3組が当日変更が無かったことで、個人的には一番心配な組だったのですが、堤が22位、髙橋勝が23位とともに20位オーバーと厳しい結果となりました。最終組で稼ぐ戦力ではない以上、3組までに大きく稼いでおきたかったはずでしょうが、結果として3組終了後に一気にボーダー争いまで落とされてしまいました。堤は2014年になってから5000m,1万m,ハーフの3部門でベストを更新しており、前回の3組29位からこの1年間で成長したところを見せて欲しかったのですが、22位は厳しいですよねー。。。髙橋勝も今シーズン1万mのベストを更新しており、全日本の出場経験がありますが、3組を走る選手としては、実績がやや乏しいかなあという感じで、実力通りの結果だったのかもしれません。卒業生の影響は持ちタイムダウンよりも、3大駅伝や予選会における豊富な経験の損失の方が大きかったですかね。実際、帝京としては珍しく、卒業生世代は1年時に3人が箱根を経験しているわけですし。。。
4組はエースの柳原が13位とまずまずの走り、記録会や関東インカレでは撃沈もしましたが、駅伝の勝負れーすとなるときっちりと合わせてくるのはさすがですね。2年生までは目立った選手ではなかったのですが、昨年度の後半から好タイムを連発し、5000m13分台、1万m28分台、ハーフ62分台ランナーへと成長を遂げました。一方の髙橋裕は1年時の箱根3区8位の実績が光りますが、他の3大駅伝・予選会では目立った成績を残せていないんですよね。。。それでも、4組を任せられるのですからそれだけチームの期待も大きかったのでしょうが25位と力及ばずといったところか・・・
予選通過ラインまではわずか15秒、一人あたり2秒弱という計算になります。決して大きなミスがあったわけではないのですが、ちょっとずつ噛み合わなかったのかなあという印象です。主観的な予想でも、データを用いた客観的な予想でも、帝京が落ちるというのは考えられなかったですねー。持ちタイムがトップであり、選手層も厚く、今シーズン自己ベストを更新している選手が多く、予選巧者でしたからねえ。。。これだけ条件が揃っていても予選落ちしてしまうのが全日本予選の怖さであり、面白さでもありますね。。。