2014全日本予選結果雑感 ~6位:城西大学~

続いては、今シーズンはエースの村山紘太以外は元気が無いながらも、この全日本予選だけは何とか3組まで粘り、最終組での逆転で予選通過を果たした城西大学について・・・全日本予選結果はこのようになっております。例え、関東インカレ覇者かつ日本選手権2位の選手がいても、今シーズン1万mで自己ベストを出した主力選手がおらず、関東インカレや記録会での撃沈続きを見る限りは予選落ち濃厚だと思っていたのですが、見事に通過をしたのはちょっと驚きました。2年前の箱根予選での棄権以降、3大駅伝でも予選会でもいい走りがほとんど出来ていなかったのですが、ようやく立ち直るきっかけになりそうかなあ・・・?同じく棄権した中央大学は未だに立ち直れていないですからね。。。それでは1組から見ていきたいと思います。

 

 

1組では主力の1人であり、箱根予選でチーム3位、箱根でも5区を任されている黒川が17位と厳しい走り、1組にエントリーされている時点で万全ではなかったのでしょう、一方の河名も22位に終わり、正直1~3組では一番稼げる可能性があると思っていた1組での出遅れは致命的かと思いました。昨年度は25位-30位だったので、それよりはマシでしたが・・・他にも主力の一人で前回3組7位で走っている横田も欠いていましたからねー。客観的に見ても、1組終了時では厳しい状況だったでしょう。

 

 

2組では、その状況が一変します。寺田が6位の好走、未だ予選会は未経験であり、箱根には2度出場したことがあるという予選会常連校としては珍しい選手ですが、ここで結果を出しました。持ちタイムは29分14秒と好タイムですが、箱根9区20位など、なかなか勝負レースでは力を発揮出来ていませんでしたからね。この走りは大きかったです。しかし、それ以上に大きかったのはルーキー菅の走りでしょう。今シーズン5000mで14分26秒の自己ベストを出しているとはいえ、高校時代の実績は乏しく、1万mも未経験です。しかし、見事に7位と揃って区間一桁の好走、これで予選会突破への希望を繫ぎました。ちなみに、前年度の2組は33位-37位大惨敗で終戦でした・・・現ルーキーは、なかなか高校時代の有力選手がそのまま大学でも結果を残せていない状況が続いていますが、大東大の原といい、城西の菅といい、決して持ちタイムは良くなかった選手の全日本予選での好走は本人にもチームにとっても自信になることでしょう。

 

 

3組では、箱根で6区6位と唯一好走した菊地が13位は好走と言っていいでしょう。前回の全日本予選こそ1組30位でしたが、城西においては比較的安定している選手と呼んでいいかも。菊地と同じく2年生の松村陣は正直安定感に不安がある選手ですが、16位とノバリの走りを見せました。この2年生コンビが3組できっちりと走ったことで、まだ通過圏外ではありましたが、学生トップクラスへのランナーへと成長を遂げた村山紘太を4組に擁する城西にとっては十分に逆転可能な位置につけました。3組まで、やや不本意な走りだった選手もいましたが、致命的なブレーキをする選手が居なかったのが大きかったですね。全日本予選でのブレーキは本当に即予選落ちに繋がりますからね!!

 

4組では、村山紘太が日大のキトニーに当然のようについていくと、途中で離されながらも決して大きく遅れることはなく、中央学院の潰滝とともにハイペースを維持したままレースを進め、ラストでは持ち前のスパート力を活かして潰滝に競り勝ち、2位に入りました。タイムも28分42秒は自己ベストを3秒更新する走り、今の紘太ならタイムはまだまだ伸ばせそうですけどねー。関東インカレでは苦戦続きで心配された松村元も27位で何とか最低限の走りは見せ、見事に最終組で逆転しての予選突破となりました。紘太は4組5位の選手に40秒近い大差をつけていますからねー。この貯金がものをいいましたね!!

 

 

やはり、2組の揃って一桁の走りが大きかったですね!紘太はあの位走ってくれると思っていただけに、想像以上に良かったのが2組の二人でした。4年生が4人走り、さらに主力の横田もいるなどやはり4年生への依存は大きいですが、少しずつ来年度に向けても好材料が出て来ましたね。まずは今年度の全日本のオーダー予想ですが、紘太を4区や8区に起用している余裕は無いでしょうし、無難に2区に起用されそうかなあ?1区は菊地とか面白いのでは?と思うのですがどうでしょうか?正直、紘太以外誰が走っても厳しい戦いになるとは思いますが・・・他の主要区間は4区松村元、8区黒川とかになるのかなあ?横田が万全で臨めるのであれば、8区を任せるのも面白いと思いますが・・・主要区間は4年生を基本に、3組を走った菊地、松村陣が絡んでくる形になると思います。

 

 

繫ぎ区間では、今回好走したルーキーの菅は是非とも見てみたいですよねー。最短区間の3区か負担の少ない5,7区あたりかな?同じく2組で好走した寺田も走って欲しい選手であり、任せられるなら6区とか?今回はエントリーされていませんが、万全であれば3年の山本や2年の髙橋も全日本で見てみたい選手なのですが、エントリーされてもDNSが多かったり、撃沈してしまうことが多いのでまだ駅伝では使いにくいかなあ??まずは前回増枠に救われて通過となった箱根予選会をしっかりと突破し、全日本でも城西復活の狼煙をあげるような走りを見せて欲しいです!!

 

 

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