2014年全日本予選結果雑感 ~9位以下~

続いては、全日本予選(関東)において、9位以下となった大学について見ていきます。通過が有力視されていた大学が予選落ちをするなど、全日本予選は波乱が起きやすいですね。箱根シード校は4校出場しましたが、予選を通過したのは大東大の5位通過のみという結果になりましたからね。。。6月末という暑く湿気が多い時期に行われること、8人走って8人の合計タイムで争われるため、誰一人として失敗出来ないこと、4年生は教育実習直後の選手も多く、コンディションを合わせるのが難しいなどがあげられるかと思います。全日本予選結果はこちらをご覧ください。

 

9位:日本大学

久しぶりにシード落ちとなってしまった日本大学、全日本は元々得意としており、是非とも予選を突破したいところでしたが、1組竹ノ内が19位、ルーキーの新関は31分台で35位と最悪のスタートを切りました。竹ノ内が1組という時点で万全ではないでしょうが、それでも19位というのは厳しい・・・そしてやはりほとんど実績のない1年生に任せなければいけない時点で台所事情が苦しいことが分かります。。。2組も村越が24位、金子が30位ともはやどうしようもない状態に・・・と思ったのですが、ここで意地を見せたのが3組の石川、正直関東インカレを見る限り下位に沈むのでは?と思っていましたがとんでもなかったですね。4位の好走で最終組にわずかに望みを繫ぎます。最終組、キトニーは当然のようにハイペースで突っ込むと、終盤はややペースが落ちましたが、28分15秒の好タイムで後続に大差をつけました。しかし、荻野が15位に留まったこともあり、21秒届きませんでした。新関、金子と二人も31分台を出してはさすがに厳しいですよね。。。箱根の見事な走りは一体・・・と思ってしまう結果となりました。

 

 

10位:法政大学

メンバーは揃っており、各選手とも万全であれば通過も狙えるかと思っていましたが、前半が非常に苦しみました。1組の佐藤が25位、細川が26位と痛すぎるスタートに・・・ルーキーの細川はしょうがないかと思いますが、箱根8区7位で走っている佐藤にはもう少し上位で走って欲しかった・・・それでも、2組に当日変更で入った黒山・大久保の4年生コンビに託したいところでしたが、黒山が21位、大久保が26位と4人とも20位以内に入ることが叶わず、この時点で通過はほぼ絶望的に・・・それでも、3組の足羽が意地を見せて自己ベストを更新する見事な走りで2位に入り、中村も10位でわずかに望みを繫ぎます。日大と似た流れになりましたね。。。実績は文句無しながらコンディションが心配された西池、関口でしたが、西池は5位に入る走りで復活をアピール、一方の関口は23位に沈み29秒届きませんでした。後半の組は良く頑張りましたが、前半であれだけ遅れてしまうとキツイですよね・・・ちょっとちぐはぐな印象でした。

 

 

11位:國學院大学

最終組が厳しい以上、3組までに大きな貯金が欲しい國學院大學、1組で畑中が組トップの見事な走り、これは驚きました。2年では蜂須賀や稲毛に次ぐ3番手かと思っていましたが一気にきましたね。一方の大下は12位とまずまずかな・・・2組では中瀬が17位、湯川が25位と稼ぎたかった組で稼げないのが痛かったです。特に成長著しい湯川には期待していたのですが。。。3組も廣川は12位でまとめるものの、稲毛が24位でこの時点でボーダーギリギリ・・・中央学院、日大、城西など絶対的エースを抱える大学が後ろから追ってくる状況では、どうしようもありません。沖守16位、吾妻26位で一気に7→11位に転落し、31秒届きませんでした。。。うーん、他大のエースと勝負出来る選手がいないという弱点がモロに出たレースでしたね。それ以上に、2、3組で一桁を出せず、20位台を2人出したのが痛かったかなあ・・・最終組は苦しいことは重々承知でしたから。。。

 

 

12位:専修大学

個人的に予選落ちの中では頑張ったかなというのが専修大学です。11位と1分40秒差はつけられていますが、もっと順位は下かと思ってました。。。1組で小澤が8位の好走、ほとんど実績のなかった選手だけにこれはびっくりしました。今後も期待出来そうです!一方、持ちタイムでは組トップクラスだった森が27位に沈んだのは残念だったなあ。。。2組も中山が10位と健闘、その一方で渡辺瑠偉が32位と撃沈とちぐはぐなレースとなってしまいました。3組以降は厳しくなるであろうと予想された専修ですが、期待のルーキー風岡が初1万mながら30分11秒で19位はまずまずか?ところがまたしてももう一方の阿部が31分台で32位と撃沈・・・実績を見ても3組は厳しかったですね。最終組は斉藤が20位、上手が22位と最低限の走りはしてくれたかなあ?特に上手はここまで走れるとは思っていませんでした。もちろん、手放しで喜べる結果ではないですが、新戦力の台頭もありましたし、箱根予選に向けては多少なりとも手応えがあったのではないでしょうか?

 

13位:中央大学

ひそかに通過もあり得るのではないか?と期待していた中央大学ですが、1組で出口が30位、竹内が37位とまさに最悪のスタートとなり、この時点で通過はほぼ絶望的となりました。うーん、出口は関東インカレ3000m障害以外は結果を出せませんね。。。竹内も持ちタイムは14分10秒台ながら、高校時代も目立った実績は無いですし、他に選手が居なかったのかなあというのが正直な感想です・・・2組は三宅が9位、鈴木が13位と意地を見せました。二人とも着実に成長を遂げていますね。特に鈴木は一気に伸びてきました。3組は町澤・徳永と期待出来そうなコンビだったのですが、町澤が19位と最低限の走り、徳永に至ってはまさかの31位でボロボロでした。1組で凌いでいても通過は結局無理だったのですね・・・最終組、復活を遂げたエース新庄は8位と面目躍如の走り、多田も11位と4年生コンビが揃って結果を出したのは救いだったかな・・・ようやく立ち直ってきた城西とは違い、中央の闇はまだまだ深そうです。80年以上続く箱根への連続出場の歴史が途絶えなければいいのですが。。。

 

 

14位:東京農業大学

当日のオーダー変更を見て、2組がどうしようもないのでは?と思いましたがその通りになってしまいました。。。1組は折居が15位、小澤が21位と決して良くはないですが、まずまずの走りを見せました。しかし、2組はルーキーの髙橋が34位、木山は37位と揃って31分台の走り・・・ベストメンバーが組めなかった影響がここにもろに出ましたね!この時点で通過は絶望的となりました。3組はなかなか調子の上がらない戸田が20位、遠藤に至っては30位とエース格、中堅どころの3年生が結果を出せず。。。最終組は今シーズン好調の浅岡が6位と意地を見せますが、竹内は21位・・・今シーズン竹内は撃沈レースは無いですが、好走レースも無いというもどかしい結果ですね。。。1,2年生で折居に目処がたってきたのは収穫かなあ?箱根予選、3,4年生はもちろん、1,2年生の台頭に期待したいです。

 

 

15位:国士舘大学

トラックであればもう少し戦えるのでは?と思っていた国士舘でしたが、実質主要大学では最下位と厳しい現実を突きつけられる結果となりました。1組、期待のルーキー三田が29位、石井が32位と苦しいスタートを切ると、2組こそ餅崎が19位、櫻井が23位と何とか真ん中付近で走りますが、3組は堀合27位、中村35位、最終組はダブルエースの浪岡、武藤がそれぞれ28位、32位と見せ場も無く終わってしまいました。このままでは箱根予選通過は非常に厳しいと言わざるを得ません。何現有戦力の底上げ及び新戦力の台頭が必須ですね。。。

 

 

棄権:拓殖大学

元々厳しいと思っていた予選通過ですが、佐護が走らないとなった時点でさらに厳しくなり、さらに最終組ではマイナが棄権と踏んだりけったりな結果となってしまた拓殖大学、1組は東島が18位で粘りますが箱根6区で好走した大島が32位と撃沈、やはりトラックは厳しかったか・・・2組も期待の2年生宇田が27位、箱根5区で好走した尾上が33位と箱根は何だったの?という結果が続きます。3組も櫻井25位、栩山33位と悪い流れは断ち切れず・・・栩山はエース格の一人になって欲しい選手なのですが奮いませんでした。。。そして最終組、マイナが一度棄権し、また走り始めたものの結局棄権、チームとして記録なしに終わりました。一緒に走った金森も29位でマイナがどれだけ爆走しても通過は無理でしたが、ちょっと後味の悪い結果となりました。やはりトラックとロード、10000mとハーフは別ものというのが奇しくも良く分かる結果となってしまいました。箱根で拓殖らしさを見せてくれればと思います。

 

 

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