2014年全日本予選結果雑感 ~予選通過校+次点~

本日、関東地区における全日本予選が行われました。既に全日本シードを獲得している駒澤、東洋、明治、早稲田、山梨学院、青山学院、そして箱根3位による推薦出場の日体大の7大学が既に出場権を獲得しており、残り7枠を争いました。7位~11位がわずか30秒ちょっとにひしめく激しい争いでした。。。各大学ごとに細かく見ていくのはまた後日として、本日は予選突破+次点の8大学について雑感を述べていきたいと思います。全日本予選結果は既にデータベースに登録してありますので、良かったらご覧ください。

 

1位:神奈川大学

2年前はサプライズ通過を果たした神奈川大学ですが、今回は通過有力校としての位置づけだったかな?それでも、まさか1位通過を果たすとは思いませんでした。赤松が1組2位で快調な出だしを見せると、2組で浅利が5位の好走、これで一気に波に乗りましたね。唯一不安だった今季不調の3組我那覇も9位でしっかりと走ればもう心配はありません。最終組もきっちりとまとめてのトップ通過、最も悪かった順位が2組東の22位と安定した戦いぶりでした。本戦も主要区間を担える選手は揃っていますし、期待のルーキーが活躍し、我那覇も復活とまさに手応えを感じるレースだったと思います。本戦でも是非シード争いに絡んでいって欲しいです。

 

 

位:順天堂大学

1位神奈川大学とはわずかに0.45秒差での2位となった順天堂大学、1組にエントリーされていた西郷が走れないことで厳しい戦いになるのでは?と心配しましたが、杞憂に終わりましたね。1組は聞谷が11位、栃木が20位とまずまずの出だしを見せると、2組では花澤が3位、稲田が8位と揃って一桁の走りを見せました。しかし、最も驚いたのは3組、田中、森で3組は厳しいのでは?と思っていましたが田中が5位、森が8位と2組続けてのダブル一桁は恐れ入りました。4組はやや安定感にかける松枝が心配でしたが、19位でまとめての2位通過でした。中堅どころの成長が見てとれるレースでしたね。栃木、花澤は早くも勝負レースで走れることを見せ、稲田、田中、森、聞谷と2,3年生も好走を見せ、駅伝シーズンが非常に楽しみになってきました。

 

 

位:東海大学

3組にエントリーされていた白吉が走らないということで、ちょっと不安がよぎった東海ですが、最も悪い順位でも21位に抑え、各組で一桁順位を出す走りで見事に予選通過を果たしました。今シーズン絶好調の1組髙木が6位と好走、もう調子がいいのではなく実力が付いたということでしょう。頼りになる存在です。2組では土屋が20位とやや奮わないものの、桐原が4位の好走、これが大きかったですねー。3組も白吉の代わりに入った吉川が3位の激走、4年生の意地を見せました。廣田も21位で最低限まとめてきたか。そして最終組に抜擢されたルーキーの川端がベストに迫る好走で9位と見事な走り、やはりルーキーでは一歩抜けているかな?石川も14位でまとめての通過でした。相変わらず、ベストメンバーが組めないのは気がかりではありますが(中川、白吉、宮上、石橋と言った持ちタイム上位、実績のある選手がいません!!)、それでも3位通過というのは逆に東海のポテンシャルを証明しているのかも・・・ベストメンバーで是非とも全日本を見たいものです!!

 

 

位:上武大学

個人的に最大のサプライズが上武の予選通過でした。正直、1,2組で終戦だと思っていたのですが、とんでもなかったですね。1組を走った三好、田林が4位、9位とそろって一桁の素晴らしい走り、特に大学に入ってほぼ実績のない田林の9位はびっくりしました。最高のスタートを切った上武でしたが、さらに嬉しいサプライズは2組山岸の2位の走り、いつの間に上武の選手はこんなに強くなっていたのでしょう・・・?2組を終えて終戦どころか2位という最高の位置につけています。そんな上武は3組に倉田、佐藤とダブルエースを持ってくる大勝負に出ます。4組のことを考えるとここで出来る限り貯金を作っておきたいところ。そんな状況に応えるのがエースでしょう!!倉田が組トップ、佐藤が6位で走り、この時点で全体トップに立ちます。最終組はさすがに厳しく、松元が24位、期待のルーキー坂本が33位に終わりますが、見事に4位での通過となりました。全日本は一昨年6位でのギリギリ通過→本戦6位で初出場初シード獲得という離れ業を成し遂げているだけに、本戦でもサプライズを期待したいです!!

 

位:大東文化大学

最終組に市田兄弟がいるので何とか通過は出来るだろうと思っていましたが、レース展開としては逆で1組でしっかりと稼ぎ、最終組でヒヤっとする展開となりました。1組では平塚が3位の好走、これは持ちタイムこそ悪いものの過去の実績を見れば十分にあり得ると思っていましたが、びっくりしたのはルーキーの原が29分58秒で7位という見事な走り、これがとにかく大きかったですね。1組終了時点でトップとなるスタートダッシュを見せました。2組は植木が11位できっちりと走り、やや心配された3組も池田、大隅が14位、15位でまとめて後は市田兄弟に任せれば・・・と思いきや、孝は4位とさすがの走りを見せましたが、今シーズン調子の上がらない宏がまさかの31位に沈みました。これはちょっと危なかったですね。。。3組までで通過圏内につけていて良かったという走りになりました。全日本では市田宏の復調はシードを狙う上で絶対条件ですし、徐々に新しい戦力も出て来ているだけに、期待したいところです!

 

 

位:城西大学

上武ほどのサプライズではないですが、今シーズン村山紘太以外が奮わない状況では、通過は厳しいと思っていた城西が見事に予選通過を果たしました。1組で黒川、河名が17位、22位と最低限まとめると、2組で寺田が6位、ルーキーの菅が7位で走りました。この2組での一桁、特に菅の走りは大きかったですね!この走りで3組以降に希望をつなげました。3組で心配された松村陣も16位にまとめると、最終組には絶対的エースである村山紘太が自己ベストを3秒更新する28分42秒で2位、松村元は27位と苦しみましたが、見事に予選を突破しました。ようやく、2年前の箱根棄権から続く負の流れを断ち切れたのかなあ!?紘太だけじゃないというところを見せてくれました!!

 

 

位:中央学院大学

ギリギリで予選突破を果たしたのは中央学院大学、もう少し上の順位で通過するかと思いましたが、苦戦しましたね。。。1組では久しぶりに表舞台に戻ってきた芝山が23位でしたが走ったのが嬉しかったです。1年で箱根を走りながら、2,3年は予選すら出番がありませんでしたからね。。。2組にエントリーされた塩谷が18位だったのが痛かったですね。関東インカレハーフも欠場していますし、まだ復調途中だったのかなあ!?3組は元々厳しいかと思っていましたが、村上が何とか11位で走り、蘆田も26位とギリギリの走りで予選通過に望みをつなげます。そうなれば、今シーズン関東インカレで優勝、日本選手権で表彰台に上がるなど絶好調のエース潰滝がさすがの走り、28分46秒の好タイムで3位に入り、及川は前半のハイペースが祟ったのか後半苦しみながらも18位にまとめ、8位と15秒差での予選通過となりました。今の現状では全日本予選に出ても昨年度のような結果(11位)で終わってしまうでしょうし、中堅どころの底上げはやはり求められるかなと思います。

 

 

位:帝京大学

上武の予選突破がポジティブ・サプライズならば、最大のネガティブ・サプライズがこの帝京大学の予選落ちでしょう。1万mの持ちタイムは全体トップ、全日本予選は7年連続で通過と実績、タイムともにトップだった帝京がまさか落ちるとは・・・1組は君島が5位、佐藤が10位と好スタートを切りました。2組も熊崎が1位、竹本が12位でいつもの帝京らしく順調だなという印象です。しかし、3組で堤が22位、高橋勝が23位に沈み、雲行きが怪しくなってきました。通過を争う大学に比べて絶対的エースのいない帝京は3組までで通過確実というところまで差をつけておきたかったでしょうが、3組終了時で6位と一転棄権な位置に・・・最終組では柳原が13位で走りますが、髙橋裕が25位に沈んでしまい、わずか15秒、1人あたり2秒弱の差で出場を逃すことになりました。。。これはチームとしてもショックな結果でしょうね・・・とはいえ、出雲、箱根は出場出来ますので、気持ちを切り替えて駅伝シーズンに向けて強化していってほしいと思います!

 

 

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