2014年全日本予選戦力分析 ~東京農業大学~
本日は、東京農業大学の全日本予選における戦力分析をしていきます。選手一覧はこちらをご覧ください。1万mの平均持ちタイムは29分49秒、16大学中15位なっており、8人揃っているのは15大学ですので実質最下位となります。しかも14位に9秒差をつけられてのダントツ最下位なんですよね。。。エントリーに限らず、チームトップ8で見てみると、実は23大学中15位、予選免除である7大学を入れても同じ順位ということになります。すなわち、主力にエントリー漏れが多いことになります。持ちタイム上位であればチーム3位の佐野、6位の田中、7位の土井が外れていますし、箱根予選経験者である西村、山浦、大橋もいませんねえ。チーム内の競争で漏れた選手ももちろんいるでしょうが、複数人怪我人がいる可能性は高そうです。それでは1組から見ていきます。
1組 小澤(3) 折居(2)
2組 髙橋(1) 高良(1)
3組 岩渕(4) 戸田(3)
4組 浅岡(4) 竹内(4)
補欠 遠藤(3) 木山(2)
1組の小澤は1万mの持ちタイムこそ30分55秒ですが、今シーズンは5000mで14分15秒をマークすると、関東インカレ2部では1500mで6位入賞を果たすなど成長を見せています。1万mのベストは1年時、それも入学して1ヶ月でのタイムですし、参考にはならないでしょう。チームに勢いをつける走りを見せて欲しいです。一方の折居は1万mのベストが30分34秒、5000mも14分48秒ですし、目立った実績はありません。今シーズンも特に結果を残しているわけではないですし、1組と言えどさすがに厳しすぎるのでは?当日変更もありそうですね。。。
2組の高橋は5000m14分30秒の期待の1年生ではありますが、1万mのベストは30分59秒ですし、まだまだ全日本予選会に出場するレベルには無いと思うのですが・・・急成長を遂げているのかなあ?それ以上に不安なのが同じく1年の高良・・・5000m14分46秒、1万m31分45秒の選手であり、これまた全日本予選は厳しすぎるのでは?このまま2人が揃って全日本予選に出場するようであれば、通過は諦めて経験を積ませるためなの?と思っちゃいます。。。中堅どころがエントリー漏れしたしわ寄せが1,2組のエントリーにモロにきてますね・・・
3組の岩渕は箱根予選で31位、箱根でも7区8位と好走している選手、1万mの持ちタイムも29分16秒で主力の1人と言っていいでしょう。最初で最後の全日本予選となりますが、3組でもきっちりと走ってくれるのでは?戸田は5000m13分台、1万m28分台を持つエース格の一人ですが、今シーズンはまだ目立った結果を残せていないのが気になります。関東インカレ5000mはボロボロでしたし、先日の1万m記録会でも30分かかっていましたからねー。万全であれば組トップ争いに加わる力もありそうですが、現状では上位争いも厳しそうかな?
4組の浅岡は怪我の多い選手ですが今シーズンは順調にきていますね。関東インカレ2部では5000m、1万mともに4位とエースと呼ぶに相応しい結果を残しています。全日本予選は1年時に3組3位と好走しながら、2年時に4組35位と酸いも甘いも味わってきましたが、今の浅岡ならば好走してくれると思います。竹内も一時期不調に陥ったりもしていましたが、箱根予選19位、箱根9区6位と完全に復調してきており、今シーズンも関東インカレでまずまずの走りを見せています。全日本予選は初の4組となりますが、過去3年は結果を残しているだけに今年度も期待できるのではないでしょうか?
補欠の遠藤は前回1組31位と撃沈していますが、箱根予選は66位とまずまずの走りをしています。中堅どころの選手であり、客観的に見れば1,2組への当日変更が濃厚でしょう。というかそうでないと2組が心配すぎます。。。もう一人の木山は学生ハーフで65分11秒まで伸ばしてはきましたが、トラックは1万mで31分9秒とまだまだこれからという印象で、オープンで走ることになるのかなあ!?
うーん、ベストメンバーで挑めたとしても厳しかったであろう東農大二とって、これだけ中堅の選手がごっそりとエントリー漏れしては厳しすぎますね。3,4組はまだ何とかなるでしょうが、1,2組で終戦ということになりそうな気が・・・下級生でなかなか即戦力が入らずに苦戦している東農大ですが、こういった経験を糧に大きく羽ばたく選手が出て来てほしいものです。前回の予選順位は11位であり、それ以上の順位であれば上出来というところではないでしょうか?ただ、前回の箱根予選のように望外の素晴らしい走りを見せることもありますし、その再現にも密かに期待したいと思います!!