2014年全日本予選戦力分析 ~東海大学~

2014年6月23日

本日は、東海大学の全日本予選における戦力分析をしていきます。選手一覧はこちらをご覧ください。1万mの平均持ちタイムは29分16秒、16大学中2位と好位置につけています。現2年生の躍進は著しく、各学年に核となる選手も出て来た今の東海大学、5000m、ハーフの平均持ちタイムも2位につけており、3部門全てで2位と数値上は通過が有力と言えるでしょう。それでも、自信を持って予選突破は確実と言い切れないのが今の東海の不安定さを表しているのか・・・怪我なく、調整さえしっかりと出来てくれば何も心配はいらない戦力が揃っているんですけどね。前回は1年生5人が起用されるというとんでもないオーダーを組まざるを得ず、それでも10位に入れたのが、その後の現2年生世代の躍進の前触れでしたね。それでは1組から見ていきます。

 

 

1組 髙木(3) 成田(2)

2組 今井(3) 桐原(2)

3組 白吉(3) 廣田(2)

4組 石川(4) 川端(1)

補欠 吉川(4) 土屋(2)

 

 

 

1組の高木は持ちタイムこそ30分23秒ですが東海で最も勢いのある選手ではないでしょうか?ハーフの持ちタイムは64分22秒まで伸ばし、5000mのベスト14分21秒も今シーズン記録しています。そして何と言っても関東インカレ1部の3000m障害で2位という実績が光ります。1組であれば十分に上位争いをしてくれると思いますし、展開次第では自己ベストの更新もあり得るのでは?非常に楽しみな選手ですね。ペアを組む成田は今シーズン1万mで29分47秒と自己ベストを出しています。今シーズン調子のいい選手を1組に選んだ印象ですね。ただ、二人ともに3大駅伝、予選会ともに出場経験はなく、経験不足が悪い方に影響しなければいいのですが・・・

 

 

2組の今井は箱根予選でチーム5番手で走って注目を浴び、箱根も8区で出場しましたが19位と結果を残すことは出来ませんでした。その後もなかなか続けて結果を残すことは出来ておらず、個人的にはちょっと不安がありますねー。当日変更ということもあり得るかもしれません。一方の桐原は前回1組を走って28位に沈んでいます。箱根予選はチーム11位で箱根も走ることは出来ず、選手が揃う2年生の中ではなかなか目立てずにいますねー。桐原がさらに力をつけてくるようですと、この世代がますます魅力的なものになるのですが・・・この2組が当日変更も含めて鍵を握りそうです。

 

 

3組の白吉はもはやチームのエース的な存在となってきました。箱根予選はチームトップの好走、箱根1区での激走は素晴らしかったですし、持ちタイムを見てもハーフは62分台を2回出しており、1万m29分1桁、5000mも14分1桁と持ちタイムもだいぶ上がってきました。たまにやらかすことはあるものの、チームの中でも屈指の安定感を誇ります。3組ならばトップ付近で走って欲しい選手ですし、それだけの力はあると思います。廣田は怪我でずっと結果を残せていませんでしたが、すでに関東インカレに出場するなど問題は無さそう。そうなると、前回2組2位で走り、箱根予選もチーム2位の好走、1万mの持ちタイム28分44秒はチームトップというその実績に期待せずにはいられません。他大と相対的に見ても、この3組が最も稼げる組となりそうかなあ!?それだけに大事になりそうです。

 

 

4組の石川は今シーズン好調を維持しており、5000m13分52秒とチーム2位となるベストを叩き出し、関東インカレも入賞はできませんでしたが、2種目ともまとめてはいるんですよね安定感が増してきており、4組を走るに相応しい選手になってきました。全日本予選は2年前に3組を走り13位という結果を残しています。さすがに組一桁は厳しいかもしれませんが、きっちりと20位以内では走ってくれるのでは?もう一人はルーキーの川端を持ってきました。3組まではあり得るかと思っていましたが、まさかいきなり4組に起用されるとは・・・それだけチームの中でもトップクラスの実力が既にあるのでしょう。実際に今シーズンの走りを見ても、5000mで13分台2回はルーキーとして抜けていますし、初の1万mも29分24秒と好走しています。関東インカレはさすがに大学の洗礼を浴びましたが、ルーキーの中でもトップクラスの結果を残しているだけに、有力選手が揃う4組でどこまで戦えるか楽しみです。

 

 

補欠は土屋、吉川とともに主力と呼んでいい選手が入っています。これは二人の調子がイマイチなのかそれとも戦略によるものなのかは分かりませんが、実力的には8人に入ってきていい選手ですよねー。土屋は前回2組14位で走っており、今回も当日変更があるとすれば2組かなあ?吉川は過去2回走った箱根では結果を残せていませんが、今シーズン5000mでベストを更新しており、1万m28分台のスピードは魅力的です。この二人がどこに入るのか当日変更が非常にきになるところです。

 

 

これだけの選手が揃っているにも関わらず、エントリー漏れした選手としては、ずっと怪我から復帰出来ていない中川、石橋と28分台ランナーがいるのがすごいですね。更に箱根5区で5位と好走した宮上も外れました。選手が揃った時の東海は非常に楽しみですし、全日本でも十分に面白い戦いが出来そうなだけに、予選はきっちりと突破しておきたいところですね。十分に上位通過が狙えるチームだと思います!!

 

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