早稲田大学 ~2014年度戦力分析~
続いては、早稲田大学の2~4年生について見ていきます。2013年度は主力の卒業を下級生の台頭で埋め、3大駅伝全てで4位という結果となりました。特にハーフの大会では好記録を連発し、すでに平均持ちタイムは62分台で駒澤に次ぐ2位となっています。しかし、ハーフに比べると5000m,1万mのタイムは物足りないため、トラックにも力を入れていきたいところです。そんな早稲田大学の持ちタイムは以下のようになっています。
順位 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 | 出雲 | 全日本 | 箱根 |
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1位 | 4年 | 13:42.17 | 28:14.49 | 01:02:14 | 3回 | 3回 | 2回 | |
2位 | 4年 | 14:01.24 | 29:14.42 | 01:02:30 | 1回 | 0回 | 2回 | |
3位 | 4年 | 14:13.26 | 29:42.00 | 01:03:55 | 0回 | 0回 | 0回 | |
4位 | 4年 | 14:34.24 | 29:57.31 | 0回 | 0回 | 0回 | ||
5位 | 4年 | 14:28.11 | 30:15.07 | 01:04:09 | 0回 | 0回 | 1回 | |
6位 | 4年 | 14:34.60 | 30:33.04 | 01:04:23 | 0回 | 0回 | 0回 | |
7位 | 3年 | 14:02.13 | 28:59.12 | 01:03:04 | 1回 | 2回 | 2回 | |
8位 | 3年 | 14:18.28 | 29:04.45 | 01:02:38 | 2回 | 2回 | 1回 | |
9位 | 3年 | 14:11.94 | 29:42.50 | 01:02:52 | 0回 | 0回 | 1回 | |
10位 | 3年 | 14:27.29 | 29:55.75 | 01:03:07 | 1回 | 0回 | 1回 | |
11位 | 3年 | 14:17.70 | 29:58.72 | 01:04:45 | 0回 | 0回 | 0回 | |
12位 | 2年 | 13:58.83 | 29:04.20 | 01:03:28 | 1回 | 1回 | 1回 | |
13位 | 2年 | 13:55.64 | 29:11.26 | 01:03:12 | 0回 | 1回 | 1回 | |
14位 | 2年 | 14:16.20 | 29:29.48 | 01:02:33 | 0回 | 1回 | 1回 | |
15位 | 2年 | 14:19.00 | 29:37.08 | 01:04:13 | 0回 | 0回 | 0回 | |
16位 | 2年 | 14:13.58 | 29:47.25 | 0回 | 0回 | 0回 | ||
17位 | 2年 | 14:16.16 | 31:05.30 | 0回 | 0回 | 0回 | ||
18位 | 1年 | 14:00.61 | 0回 | 0回 | 0回 | |||
19位 | 1年 | 14:08.36 | 0回 | 0回 | 0回 | |||
20位 | 1年 | 14:09.39 | 0回 | 0回 | 0回 |
4年生・・・箱根こそ故障で出場出来ませんでしたが、大迫卒業後、エースの座を次ぐのは山本ということになるでしょう。持ちタイムは3部門全てでチームトップを誇り、3大駅伝での実績もずば抜けています。怪我のないシーズンを送れれば、必ずや活躍してくれることでしょう。続くのは田口、ハーフ62分30秒はチーム2番手、学生ハーフでも2位に入っています。短い距離でもタイムを伸ばしてきましたし、3大駅伝フル出場で活躍して欲しいところ。二人に続くのは、急遽箱根の5区を任された高橋、ハーフ63分台に入った臼田といったところでしょうか。ただ、下級生の成長が著しく、新入生も有力選手が複数加入するだけに、駅伝メンバー争いは熾烈を極めると思います。最上級生の維持を見せてほしいものです。
3年生・・・やはり箱根2区区間賞の高田が中心となるでしょう。ただ、それ以外はそこまで目立った実績が無いだけに、トラックシーズンでも存在感を見せることが出来るか、3大駅伝で箱根2区のような活躍が出来るのか、真価の問われるシーズンとなりそうです。箱根に出場した柳、三浦、中村信が次ぐ選手となるかな。柳はようやく3大駅伝で結果を残し、三浦は6区で区間2位の素晴らしい走りを見せ、中村もアンカー勝負で敗れたものの10区10位で走っています。ただ、5000m13分台は1人もいませんし、1万mも柳が28分59秒でギリギリ28分台なだけ、三浦、中村は29分40秒オーバーとハーフに比べると1万以下の持ちタイムは物足りません。トラックでも他大と争えるようになっていって欲しいです。
2年生・・・3大駅伝フル出場を果たした武田、全日本、箱根を走り、学生ハーフでは3位に入った井戸、箱根4区2位と好走した平の3人が中心となることでしょう。武田は3大駅伝でいずれも区間5位以内と安定した走りを見せ、5000m13分台、1万m29分1桁と実績、持ちタイムともに優秀です。怪我が長引いたというのが心配ではありますが、今年度はチームを引っ張っていって欲しい選手ですね。井戸は一般入試でありながら、どんどん成長を遂げていってますね。高校時代もロードで強さは見せていましたが、まさかここまで伸びてくるとは・・・ただ、箱根8区は9位とやや悔しい走りとなっただけに、その悔しさをバネにさらなる成長を期待したいところ。平は高3の終盤~大1の序盤は精細を欠いていましたが、1万m29分11秒、ハーフも63分12秒まで伸ばしてきましたし、安定感も出てきました。武田、平とともに切磋琢磨していって欲しいです。また、個人的に注目しているのは一般の佐藤、上尾ハーフで故障をしてしまいましたが、学生ハーフでは64分13秒で走っており、5000m,1万mともに大幅にタイムを伸ばしているのが魅力的です。他3人とはまだ実力差があるとは思いますが、やはり成長著しい選手だけに今シーズンどこまで伸びるか楽しみです。
3大駅伝全て4位というのは当然不本意な成績でしょうし、今シーズンは選手層が厚くなってきたこともあり、3冠を達成して以来の3大駅伝制覇を狙って行きたいところでしょう。やはり、鍵になるのは主要区間かなあと思います。出雲でいえば、1,3,6区、全日本で言えば1,2,4,8区といった区間でどれだけ優勝候補と言われる他大のエース級と勝負出来るか・・・主力のさらなる成長が大事になってきますね。今の選手層とハーフの持ちタイムを見ると、箱根優勝が実は一番現実的なのかもしれません。2区、5区、6区とエース区間・山区間に高田、山本、三浦といずれも区間3位以内で走った経験のある選手がいるのは大きいですよね。3大駅伝ではなかなか優勝争いにも絡めていないだけに、まずは優勝争いに絡むようなレースを見せてほしいと思います。