日本大学 ~2014年度戦力分析~
続いては、日本大学の2~4年生について見ていきます。2013年度は全日本でシード落ち、箱根予選会も下位通過と苦しい戦いが続きましたが、最後の箱根ではキトニーが5区10位だったにも関わらず、総合力で見事にシードを獲得し、復活への足がかりを見せました。さらにチーム力を高めていきたい日本大学の持ちタイムは以下のようになっています。
順位 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 | 出雲 | 全日本 | 箱根 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 大門 友也 | 4年 | 14:28.28 | 29:14.51 | 01:05:51* | 0回 | 0回 | 1回 |
2位 | 竹ノ内 佳樹 | 4年 | 14:38.51 | 29:22.26 | 01:03:49* | 0回 | 3回 | 2回 |
3位 | 林 慎吾 | 4年 | 14:11.97 | 29:28.06 | 01:03:58* | 0回 | 2回 | 2回 |
4位 | 小島 秀斗 | 4年 | 14:05.28 | 29:35.40 | 01:04:55 | 0回 | 1回 | 0回 |
5位 | 村越 直希 | 4年 | 14:20.60 | 29:35.76 | 01:04:21 | 0回 | 0回 | 1回 |
6位 | 高松 峻平 | 4年 | 14:44.48 | 29:49.07 | 01:04:56 | 0回 | 2回 | 2回 |
7位 | 原 祐太郎 | 4年 | 14:29.33 | 29:52.83 | 01:06:07 | 0回 | 0回 | 0回 |
8位 | 渡部 良太 | 4年 | 14:22.95 | 29:58.78 | 01:04:54 | 0回 | 1回 | 0回 |
9位 | 柴田 真樹 | 4年 | 14:35.94 | 30:03.47 | 01:06:04 | 0回 | 0回 | 0回 |
10位 | 河根 翔平 | 4年 | 14:49.15 | 30:40.53 | 01:06:02 | 0回 | 0回 | 0回 |
11位 | 内田 和祈 | 4年 | 14:29.25 | 31:16.19 | 01:06:42* | 0回 | 0回 | 0回 |
12位 | D・キトニー | 3年 | 13:33.62 | 28:02.79 | 01:01:11* | 0回 | 1回 | 1回 |
13位 | 荻野 眞乃介 | 3年 | 13:54.02 | 28:50.97 | 01:03:45* | 0回 | 2回 | 2回 |
14位 | 稲住 拓 | 3年 | 14:26.17 | 30:17.15 | 01:07:42 | 0回 | 0回 | 0回 |
15位 | 荒川 諒丞 | 3年 | 14:30.93 | 30:21.50 | 01:05:35 | 0回 | 0回 | 0回 |
16位 | 石川 颯真 | 2年 | 13:53.95 | 29:23.41 | 01:05:37* | 0回 | 1回 | 1回 |
17位 | 畔柳 揮 | 2年 | 14:32.76 | 31:15.70 | 01:05:42 | 0回 | 0回 | 0回 |
18位 | 安本 暁 | 2年 | 14:28.90 | 01:08:56 | 0回 | 0回 | 0回 |
4年生・・・登録されている18人中11人が4年生というところからも、この学年が中心であることが分かります。その中でも中心となるのは、箱根で3区7位と好走した竹ノ内、9区11位で走った林でしょうか。ともにチームの中では安定感があり、竹ノ内は関東インカレ1部ハーフで入賞もしています。続くのは、箱根を10区4位と好走した高松や、7区14位の大門、8区14位の村越直といった箱根経験者たちになります。まずはこの5人が最終学年として、しっかりとチームを引っ張っていって欲しいですね。他には、5000m14分5秒とスピードのある小島の復活やハーフ4分台を持ち、全日本の経験がある渡部あたりも再び戦力となってくれれば、よりチーム力は増していくと思います。ただ、選手は揃っていますが例年に比べて小粒な感は否めませんので、総合力で勝負していきたいですね。
3年生・・・3年生以下はエース級はいますが、選手層はガタッと落ちてしまいます。チームのエースであるキトニー、チームの日本人エースと呼んでもいい荻野が中心となる学年になります。キトニーは箱根5区こそ5区10位と物足りない結果でしたが、それ以外は非常に高いレベルで安定していますし、今年度もチームの中心として大きく稼ぐ役割が期待されますね。荻野も1万m日本人トップかつ唯一の28分台を持っており、箱根予選もキトニーにつぐチーム2位ですからね。駅伝では主要区間を任されていることもありますが、常に10位前後と崩れることはありませんが、爆発することもない印象です。他大のエースとも勝負出来る選手となっていって欲しいですね。他の3年生はちょっと厳しいですが・・・稲住や荒川など他の選手が1~2人は戦力になってきてくれないと、来年度が非常に厳しくなってしまいますねえ。。。上級生となって成長を遂げる選手の登場に期待したいです。
2年生・・・2年生は3年生以上に厳しいですね。石川が全日本、箱根ともに出場していますが、いずれも最短区間で区間二桁とまだ距離には対応出来ていない印象ですし、安定感もまだまだです。スピードのある選手なのは間違いないので、スタミナと安定感を徐々に身につけていって欲しいです。他の2年生では、ハーフ5分台で箱根16人に入った畔柳や5000mでチームトップ10に入る安本あたりが出てきてくれれば。。。2,3年生で出てきて欲しい選手は願望に近いですけど・・・新しい選手が出てこないと、4年生頼りになってしまいますからねえ。
前回の箱根では7位で見事にシード権を獲得し、出雲・箱根の出場権はすでに確保しています。当面の目標は久しぶりにシード落ちとなってしまった全日本の出場権ということになります。全日本本戦と比べると、キトニーの占める割合が5分の1→8分の1に減ってしまうため、他の選手の奮起が必要になります。4組は荻野、キトニー、3組は竹ノ内、林が有力でしょうか?4組はともかく、3組はやや苦戦を強いられる可能性もありますので、2組までにある程度いい位置につけておきたいところですね。箱根を走った4年生や2年の石川が候補になってくるかと思います。全日本に出場さえ出来れば、シード争いも出来るチームだとは思いますので、まずは全日本予選にしっかりと合わせてきて欲しいです。