拓殖大学 ~2013年度4年生特集~

続いては拓殖大学の4年生を取り上げます。モゼ、奥谷、木寺、札元、谷野、位田の6人となります。どの選手も順風満帆な4年間とはいかなかったですね。。。下級生の頃から出てきた選手では上級生になって苦戦し、下級生で出番のなかった選手が上級生になって大きく伸びてくるという感じかなあ?それにしても、この傾向は本当にどの大学でも当てはまりそうな気が・・・下級生で強く、上級生になるにつれて順調に伸びていく選手は少ないですよね。。。そういう選手が大学を代表するエースとなっていくのかもしれませんが。。。では、拓殖の4年生を振り返ってみたいと思います。

 

D・モゼ・・・1年生にして1万m27分台を出し、レベルの違いを見せつけましたが、同学年のマイナの方がロードでは強く、箱根予選、箱根ともに出番はありませんでした。2年生になると、5000mの大学ベストである13分37秒を記録、また、当時は出雲に二人留学生を起用出来たため、1区を任せられると区間賞を獲得、22分48秒と好タイムでの結果でした。しかし、それ以降は強いことは強いのですが、日本人に敗れることもちらほらあり、安定感も無くなってしまったような気が。。。2年生の箱根でも3区5位とちょっと物足りない成績でしたしねえ。3年生では、箱根予選会を59分7秒の2位と好走するものの、チームは予選会を突破出来ませんでした。4年生でも箱根予選で中盤まで先頭集団にいたものの、そこから落ちて17位など、やはり1年時と比べると強さが無いかなあ?それでも、最後の箱根では2区を4位で走り、チームのシード獲得に貢献したのは、有終の美を飾ってくれたと思います。留学生といえども、やはり4年間結果を残し続けるのは大変ですよね。。。

 

奥谷 裕一・・・4年生の中では比較的早く頭角を現した選手で、2年生の時に1万mで大学ベストとなる29分32秒を出しています。また、箱根にも出場し、7区6位で好走しています。その後の学生ハーフでも、64分25秒と大学ベストを出しています。こうなると、3,4年生でも主力として活躍が期待されますが、3年生では箱根予選さえ出場することが出来ず、チームも箱根を逃してしまいました。それでも、4年生では箱根予選で116位、チームでも7位に入ると、9区を任された最後の箱根で9区10位は好走でしょう、ライバルのブレーキもあってシード権を大きく近づける走りとなりました。ダンカン同様、苦しんだ時期もありましたが最後に結果を残せたというのが良かったですねえ♪

 

木寺 良太・・・3年生までは3大駅伝、箱根予選会も出場しておらず、名前を聞くこともあまり無かったかなあ・・・ただ、1万mでは29分台を出しており、チームトップ10には入っていた選手でした。一気に出番が回ってきたのは4年生の時、初の箱根予選会は172位でチーム内11位と予選会突破には貢献できませんでしたが、1万mで29分41秒の大学ベスト、上尾ハーフでも63分台を叩き出し、一気に箱根出場が近づいてきました。最初で最後の箱根は10区を任されると、総合順位は7→9位と落としたものの、区間11位の走りできっちりとシード権獲得のゴールテープを切りました。4年生になって一気に伸びてきた選手でしたし、こういう選手が出てきてくれるとチームとしても心強いですよね。

札元 貴大・・・5000mの持ちタイムは4年生で出した14分26秒でチーム5番手、1万mも4年生で30分ジャストまでベストを更新しチーム11位と1万mまではチームでもいいタイムを持っているのですが、4年間箱根予選会には出場できず・・・4年生の上尾ハーフで結果を残せば箱根も可能性が・・・というところでしたが、67分22秒という結果に終わり、結局3大駅伝も走ることは叶いませんでした。全日本予選は4年生の時に出場し、2組27位という結果を残していますが、これが唯一といっていい実績になってしまいました。やはり、3大駅伝ではなく箱根を中心と狙っていく大学の場合、ハーフである程度結果を残せないと、なかなか出番が回ってこないですよね。。。

 

谷野 健太・・・3年生の時に、学生ハーフで64分46秒を記録し、4年生では箱根予選、箱根と出番があるのかな?と思っていたのですが、結局出場することは出来ませんでした。記録を出した当時はチームトップ10に入っていましたし、今も11位という位置にはいるんですけどねー。1万mのベストも4年生で記録した30分12秒となっています。うーん、5000mに比べると、ハーフの持ちタイムがいい選手は比較的箱根を走っている印象があるんですけどねー。続く結果が出せなかったのかなあ。。。

 

位田 竜元・・・4年生になった時には、5000mか1万mでトップ10に入ってはいたのですが、その後5000m~ハーフまでベストを更新することは出来ず・・・1万mの持ちタイムも2年生の時に出した30分53秒が大学ベストですし、ハーフも記録は持っていないようなので、さすがに箱根予選会や3大駅伝出場は厳しかったですね。拓殖は元々スカウトが悪いので5000mのベストが遅い高校生が入ってくる上に、あまり記録会に出場しませんからねー。今年度は最近に比べると出場してきましたので、1万mこそ何とか30分きりを10人揃えましたが、5000mに至ってはチーム10番手で14分41秒ですから、びっくりです。それでもシードを獲得してしまうのですから、やはり持ちタイムは参考程度ということですねえ。。。

 

やはり、ルーキーから順風満帆だった選手はいませんねえ。みんなそれぞれに苦しい時期を過ごしています。それでも、最後の箱根でシードを獲得し、後輩たちにシード権を残せたのは何よりも良かったのではないでしょうか。前回は予選落ちを経験しているだけに、シード権の大事さは重々承知しているでしょうからね。決して持ちタイムはいいとは言えない学年でしたが、それでも最後の箱根で3人が23km区間を任され、シード権獲得に大きく貢献してくれたと思います。

 

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