国士舘大学 ~2013年度4年生特集~

前回の記事でお話しましたとおり、各大学ごとに4年生の在学中での走りを簡単に振り返ってみたいと思います。対象は、私がデータベースに登録している選手(主に持ちタイム上位 or 駅伝出場経験有り)に限らせていただきます。4年生一覧を見てみますと、全部で132人います。まずは国士舘大学から・・・全部で7人になります。1万mの持ちタイム順に見ていきます。

 

菊池 貴文・・・高校時代は15分オーバーの選手ながら、2年時から箱根予選・本戦と出場を果たしました。その成長ぶりは全大学を見ても上位に入ってくるでしょう。箱根予選は3,4年時でともにチームトップとなるなど、エースとしての結果を残してきました。1万mの持ちタイムもついには28分台に突入しましたからね。最後の箱根は2区21位という結果に終わりはしましたが、欠かせない存在としてチームを引っ張ってくれました。

 

中山 祐介・・・1年生から全日本に出場すると、箱根予選にも1~3年時に出場しました。ただ、二桁に入ったのは2年時の時だけと、そこまで結果を残すことは出来なかったかなあ。。。1万mでは29分30秒以内を複数回出す一方、ハーフでは65分台に留まるなど長い距離はそこまで得意ではなかったようです。最初で最後の箱根となった今回も4区22位で最下位という結果に終わってしまいました。チームがダントツ最下位というあの展開で結果を出すのはさすがに厳しいでしょうけどねえ。。。

 

池上 聖史・・・3大駅伝こそ出場は叶わなかったものの、箱根予選会には4年連続出場を果たします。しかし、順位は233-134-82-253と1,4年時に200位オーバー、そしてこの2年がチームが箱根本戦を果たした時なんですよねー。箱根に出場出来る年に、結果を残せなかったのは痛かったですね。。。持ちタイムでは1年時に29分44秒を出し、早くから頭角を現してきましたが、結局それが大学ベストとなってしまいました。

 

岡崎 友哉・・・箱根予選会には3,4年時に出場、76位、110位といずれもチーム内では上位となる結果を残してきました。今回の箱根では9区を任されて区間15位、任された区間を考えると、10区間中最も好走した選手と言っていいのではないでしょうか?持ちタイムはハーフ5分台、20kmも61分半前後とそこまでタイムは伸ばせませんでしたが、セカンドベストも似たようなタイムであることを考えると、試合でも安定して結果を残せる選手だったのかなと思います。

 

杉沢 諒・・・箱根予選の出場経験は一度も無いにも関わらず、最後の箱根には出場してきたちょっと珍しい選手ですね。5区という最重要区間を任されましたが、結果は22位と最下位に終わってしまいました。1万mの持ちタイムも4年時の学連記録会で30分きりがやっとでしたし、ハーフも66分台ですから、やはり5区を走るには力不足ということだったかなあ。。。それでも、高校時代は15分台の選手が5区を走るまでに成長してきたのは素晴らしいと思います。

 

玉木 章吾・・・箱根予選会は2年連続出場し、130位、120位と決していいとは言えませんが、チームとしては中位での走りを見せていました。しかし、残念ながら最後の箱根でも走ることは叶いませんでした。ハーフも65分ちょっとで2度走っており、距離にも問題は無さそうだったんですけどねー。わずかに10人メンバーには届かなかったといったところかなあ?5000mも14分30秒オーバー、1万mは30分オーバーとトラックのタイムを見るとちょっと苦しかった気もします。

 

鈴木 邑・・・3年生までは箱根予選会出場経験も無いですし、持ちタイムもトップ10には入っていませんが、4年生して箱根予選会を走り、62分53秒で194位というのが唯一といっていい実績かなあ。何とかチーム10番手に入り、予選会突破に貢献しました。しかし、やはり実績・持ちタイムを考えてもちょっと箱根を走るのは難しかったように思えます。

 

決して高校時代に持ちタイムが良かった学年ではなかったですが、それでも最終学年では箱根予選に5人、箱根本戦でも4人走るようになるのですから、着実に成長してきた選手が多かったのだと思います。ただ、持ちタイムを見てもハーフの距離にいまいち対応しきれていなかったのかなあという印象があります。1万mでは7人とも30分5秒以内である一方、ハーフは63分台後半が1人、64分台後半が2人しかいないですからねえ。。。箱根予選会突破を最重要と考えるのであれば、やはり来年以降はハーフに強い選手の育成が望まれますねえ。。。

 

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