90回箱根駅伝 シード争い展望

いよいよ、箱根駅伝まで後3日に迫りました。毎年、シード争いは過酷を極めますが、今回もシード争いは激しそうです。3強(日体、東洋、駒澤)+明治、山梨学院まではシードはほぼ確実だと思っています。山梨学院は予選会からの出場ではありますが、前回あれだけメンバーが揃わない中で11位でしたし、今シーズンは兼子が主力として計算出来るようになり、田代、佐藤といった下級生の成長も著しく、2,5区はオムワンバ、井上と盤石の布陣ですし、多少ブレーキがあったとしても、シードは確保出来ると思います。また、ベストメンバーであればシード間違いなしと思っていた帝京、早稲田、青学は帝京:前哨戦ボロボロ&区間配置も苦しい、早稲田:5区候補の山本出場が非常に厳しいこと、青学:エントリー時点で久保田、秋山を欠き、区間配置も違和感があることから、確実とは言えないと判断しました。

 

また、申し訳ないですが、予選会を下位通過している大学が箱根本戦でシードを獲得する可能性は統計上極めて低く、予選7位以下、すなわち専修、日大、拓殖、城西、上武、中央、国士舘の7大学はシードは非常に厳しいかなと思っています。まあ、前回も似たようなことを書いていて、予選8位通過の法政がシードを獲得してびっくりしましたけどね(汗)なので、残り11大学について考察していきます。11大学で5つのシード権を争うのかなという感じですね。

 

帝京大学:今シーズンは出雲・全日本共に関東で最下位とボロボロな一方、記録会では好記録が連発というちぐはぐな状況が続いています。エントリーを見ても蛯名が7区であり、これは外れる可能性も高くなってきましたね。その一方で今シーズンエース区間で連続で撃沈している小山が2区、山未経験の竹本が5区とこれまたちょっと苦しいオーダーに・・・万全であれば、もちろんシードどころか上位も狙えると思いますが、シード争いに巻き込まれてしまうと思いまし、どちらかと言えばシード落ちの方が可能性が高いと思っています。

 

早稲田大学:山本が出場しないのであれば、5区は高橋か臼田?どちらにしろ、監督はチーム11番手を山に使うと話しており、非常に厳しい走りになることが予想されます。往路で2~5区が箱根初出場の選手になりそうというのは、駒澤が往路で宇賀地以外が箱根初出場でシード落ちをした悪いイメージがあるのでちょっと不安なんですよねー。2区高田も不安ですし、3,4区が1年生というのも・・・負の連鎖が続くようだとまさかのシード落ちも・・・?ただ、ハーフ持ちタイムトップを誇り、全日本で1区出遅れながら4位でシードを確保したしぶとさを考えると、さすがにシード落ちの可能性は低いと思います。

 

順天堂大学:箱根では何とか2年連続でシードを確保している順大ですが、さすがに今年は厳しいのではないでしょうか。1区優樹は結果としては良い選択だったと思いますが、後は順位を確実に上げられそうなのが西郷しかいないんですよねー。その西郷も全日本を欠場していますし、8区松枝も過去の起用のされ方からすると明らかに違和感があり、走れたとしても好走は難しそうです。いくら、全日本で和樹、稲田、田中が台頭してきたと言っても、稲田3区というのはあまりにもきついのでは?西郷が爆走すればまだ可能性はあるかもしれませんが、3年連続シードの可能性は低そうです。

 

青山学院大学:戦力が均衡しているために、誰が当て馬か分からないんですよねー。1区はそのまま前回1区18位の遠藤?それとも小椋?一色?という悩みから始まり、故障明けの石田、竹内がそのまま走るのか?5区高橋は全日本8区10位だが山で大丈夫?それともまさかの5区一色?6区村井は持ちタイムは正直悪いが、本当に59分台で走れるのか?などなど気になる点が多いです。それでも、シードを取るか取らないかで言えば、なんだかんだ確保してしまいそうなのが今の青学かなあと思っています。選手層が厚いと、好調な選手を使えますからねえ。。。出雲、全日本とがらっとメンバーを変えてきても、5位、6位でそれぞれ走っているのも評価が高い理由かなあ。

 

法政大学:1,2区に西池が入っていれば、シード権有力と言いたかったのですが、西池、足羽、黒山、松田と補欠に4人回っており、4枚替えの可能性は低いため、誰かは走れないことが有力・・・さらに、1区田井、2区佐野とどうみても当て馬とは思えないエントリーで西池は3区か欠場の可能性もありそうです。1,2区では相当下位にいることが予想されるため、3区西池で順位を上げられないといくら5区に関口がいても厳しいと思うんですよねー。復路も6区に経験者の田子がいるのは心強いですが、7~10区は凌ぐ区間になりそうですし。というわけで、法政のシードは厳しいと思っています。

 

中央学院大学:復路で3枚替え前提ですが、非常に良いオーダーが組めたように思えますね。5区田中を恐らく9区に持ってきて、上り下りに強いと監督が認める及川を5区に、1区が得意な潰滝、2区にエースとなった岡本を配置しており、往路から攻めるオーダーでありながら、復路に沼田、田中、山田(走れれば)を残せるという比較的バランスがとれていると思います。エース格は前回よりも劣るかもしれませんが、総合力はアップしていますし、2年連続のシード権の可能性が高いと思っています。

 

東京農業大学:往路に主力をがっつりと注ぎ込み、東農大で最も安定感のある選手の一人である佐藤達を1区、今シーズン好調、上りが当然得意で5区でトラウマがあろう津野を2区、今シーズン走るたびにベストを更新している三輪が5区というのも面白いと思います。復路にも竹内を残し、10区山本、補欠の浅岡が復路を走れるようであれば更に万全か?なかなかピークを合わせるのが苦手な東農大ではありますが、箱根予選会の走り、その後の勢いを見る限り、シード権獲得出来る可能性が高そうです。

 

東海大学:前回のシード落ちから一気にチーム力を高めてきた東海、5区宮上となれば、結構楽しみなオーダーですよねえ。廣田の入りそうな区間が無いのが気になりますが・・・1,2区はシード争いをする大学に対し、苦戦が予想されますが、3区以降はいずれも区間中位でいけそうなんですよねえ。9、10区に石川、吉川がいるのも心強いですし、シード権ありそうな気がします!

 

神奈川大学:柿原5区はびっくりしました。本人は2区を走る気満々でしたのに・・・5区柿原は確かに楽しみではありますが、その煽りを喰らったのが1区、小泉は前回3区10位で走ってはいますが、大迫、中村を始め1万mで29分切りが15人ほど集まり、非常にハイペースが予想される1区では、よくて15位といったところではないでしょうか?1区出遅れは2区我那覇であっても厳しいのでは??エース級がいるのは心強いですが、復路も選手層の薄さは否めませんし、シード争いはしそうですが、ちょっと届かなそうな気がします。。。

 

國學院大學:2区寺田、5区大下を始め1,3区も柿沼、沖守と主力を配置していますが、やはり1区が不安です。柿沼は前回の箱根は3区14位、箱根予選26位とはいえ、神奈川同様ハイペース必至の1区での出遅れが懸念されます。1区で出遅れると2区以降立て直しが難しいことは前回1区19位から戻れなかったことで十分身に染みているでしょうし、今回1区にエース級を配置できていないところは、一気にシードが厳しくなるんじゃないのかなって思ってます。

 

大東文化大学:すみません、忘れていました(汗)1~5区の往路にチームトップ5を持ってきたというところでしょうか?2区終了時点ではかなりいい位置にいそうですねえ。植木、池田も何とか粘れそう・・・となると、鍵は5区の片川ということになるかなあ。監督は区間5位以内もいけるという自信を持っていますが、片川が爆発的な走りを見せたことってほとんど記憶に無いんですよねえ。。。さらに、今シーズンは故障の影響もあってらしくない走りが続いていますし、全日本の4区8位もかなり不安な要素です。とはいえ、往路終了時にシード圏内にいる可能性は高いですね。問題はどれだけシードラインを離せるか・・・今シーズン、実績を残している選手が実質8区に入った平塚しかいません。8区というのも違和感がありますし、6区を走る選手も未知数、復路はシードを争う大学の中でも最下位に近い戦力なのでは。。。9区あたりでシード圏外に弾き飛ばされそうな気がします。。。大崎、吉川といった4年生が今シーズン結果を残していれば、シード獲得予想をするんですけどねー。。。

 

 

というわけで、シード権獲得の予想としては、日体大、東洋、駒澤、早稲田、明治、青山学院、中央学院、東農大、山梨学院、東海の10大学と予想してみます。とはいえ、優勝を狙うような大学以外はちょっとしたブレーキでシードラインから弾き飛ばされることもありえるほど、激しいシード権争いとなりそうですし、優勝争いだけではなく、シード権争いも最後までわからない熱い戦いとなりそうです!!

 

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