90回箱根駅伝 日本体育大学 ~区間配置予想&戦力分析~

最後です!前回の箱根は前々回の19位から予選トップ通過、全日本4位でシード獲得、そして箱根では総合優勝を果たした日本体育大学について・・・エントリーメンバー箱根成績(直近10年)はこのようになっております。今シーズンは出雲3位、全日本も3区まで3位でレースを進めるも8区でブレーキがあって8位に沈みました。前年度ほどの勢いは感じませんが、前回メンバーから往路全員、復路の主要区間である6,9区が残り、当然2連覇を狙って行きたいところでしょう。

 

4年:甲斐翔太 鈴木悠介 服部翔大 本田匠 矢野圭吾 石若大武

3年:木村勇貴 加藤光 滝澤優也

2年:奥野翔弥 勝亦祐太 小泉雄輝 山中秀仁 周防俊也

1年:坂本新 山本航平

 

エントリーは出雲・全日本を走った冨田が外れたくらいで他はほぼ順当です。即戦力が取れなかった今年はルーキーのエントリーは難しいと思いますが、ともに上尾ハーフで好結果を出した坂本、山本と二人もエントリーされたのはちょっとびっくりでした。上尾ハーフは本当に日体大にとって収穫が多かったですよね。故障明けの本田、全日本でブレーキだった矢野が62分台を出し、結果が欲しかった甲斐、勝亦も63分半ばで走り、徐々にチーム状態は良くなっているのではないでしょうか。そんな日体大の区間配置予想は以下のとおりです。

 

 

勝亦-山中-本田-木村-服部

鈴木-坂本-甲斐-矢野-加藤

 

 

主要区間は前回同様、あまりイジる必要がないのかなと思っています。1区は勝亦、ハイペースとなると置いて行かれる可能性が高いですが、それでもいいのかなと思っています。5区に服部がいる以上、前半からリードしなければいけないチームでは無いですし、駒澤、東洋が中村、悠太などを起用してリードを奪ってきたとしても、差を最低限に抑えれば・・・2,3区が予想される山中、本田は1区で遅れたからといって前を追っていけない選手では無いですしね。前回は1区7位でしたが、今回は順位よりも駒澤、東洋とのタイム差の方が重要になりそうです。

 

2区は山中、過去2度走っている本田が万全でない以上、上りに絶対的な自信を持ち、全日本2区区間賞の山中が最適かと思います。日体大が連覇を期待出来るのは、4年生の3本柱だけではなく、山中の成長がとにかく大きいですね。ここで東洋、駒澤との差がどうなるか・・・理想は両大学を上回ることでしょうが、差をつけられたとしても最低限の差で留めたいところですね。今の山中は走るたびに成長していっているように思えます。本当に楽しみな選手ですね。

 

3区は本田、故障で3ヶ月ほど走れなかったということで夏の走り込みが不足しているのは間違いありません。となると、2区はさすがにリスクが高いと思い、エース区間かつ走りやすい3区がいいのかなあと思いました。上尾ハーフでは2分台で走れていましたが、果たして久しぶりの本番のレースで力を出し切れるかどうか・・・経験豊富な選手なので大丈夫だとは思うんですけどね。。。4区は前回同様木村にしました。今年は3大駅伝に出場出来ていませんが、1万mで29分15秒までタイムを伸ばしてきましたし、何よりも4区5位という実績がありますからねえ。4区は山上りに繋ぐ重要区間ですし、木村が無難かなあと思います。

 

5区はもちろん服部、本人が走りたがっていないとか山中が5区を希望しているとか色々有りますが、前回5区MVP、駒澤、東洋に最も差をつけられる勝負区間で服部を外すことはまず考えられません。さすがに柏原の記録に挑戦するというのはリップサービスでしょうが、他大の監督も順大今井のタイムを上回るだろうという想定でいるようですし、前回の悪条件で80分台で走った服部が、まともな条件ならばどんなタイムで走ってくれるのか、他大ファンとしても非常に楽しみです。往路優勝はもちろん、2位以下にどれだけのタイム差をつけられるかが重要になってきますね。

 

6区はもちろん鈴木、これも鉄板でしょう。前回の復路は東洋有利だと思っていましたが、6区鈴木が東洋市川に詰められる差を最低限に抑える区間7位の走りがとにかく大きかったですね。今シーズンは持ちタイムを見ても実績を見てもさらに走力がアップしているようですし、前回以上の順位が期待出来そうです。ライバルとなるであろう駒澤、東洋がともに4年連続で走ったスペシャリストが抜けており、ここでどれだけ両校を引き離せるかというのが大事になってきそうです。7区はルーキーの坂本にしました。上尾ハーフでは63分43秒で走っていますし、1万mも29分半を切ってくるなど、今シーズン順調に成長した選手の1人です。走るのであれば4区か7区かなあと・・・ここ数年を見ても、早川、矢野などルーキーを7区に起用することがあるため、7区に予想しました。4本柱+鈴木が走る区間以外の5区間でどれだけ粘れるかに日体大の連覇はかかっていると思いますので、7区も大事な区間となりそうです。

 

8区は甲斐にしました。出雲5区4位、全日本6区5位と堅実な走りを見せており、上尾ハーフでも63分31秒と好タイムを出しました。どの区間に起用するか難しいところですが、復路の7,8,10区あたりが候補かなあと。7区を実績の乏しい選手に任せるのであれば、今シーズン結果を残している甲斐が8区にいたほうが安心かなと思い、8区予想としました。繫ぎ区間では出雲・全日本ともに駒澤・東洋に遅れをとってはいますからねえ。粘りの走りに期待したいところです。9区は矢野、出雲は6区5位も全日本は8区18位に沈み、シードを逃す原因となってしまいました。上尾ハーフでは62分台と問題無いところは見せましたが、正直不安もありますよねえ。。。脱水症状とはいえ、勝負となるレースで結果を残せていないのですから・・・とはいえ、他に9区を任せられる選手もいませんし、前回9区2位の矢野に任せるしか無いでしょう。連覇の鍵を握る区間となりそうです。

 

10区は加藤にしました。上尾ハーフで加藤以上に好走した奥野、山本といった選手もいるのですが、やはり出雲・全日本と繫ぎ区間をきっちり走った選手のほうが評価が高いのかなあと・・・記録会は所詮は記録会ですからね。駅伝での実績のほうが重視されると思いますし、確かに上尾ハーフで64分43秒かかっているのは心配では有りますが・・・調子次第では他の選手と入れ替わる可能性もあるかなあと思います。

 

山のアドバンテージがとにかく魅力的ですね。駒澤、東洋が山に不安をもっているのでなおさら際立ちます。とはいえ、繫ぎ区間では両大学に劣るのも事実・・・駅伝で実績のない選手は追いかける展開は厳しいでしょうから、往路は前回往路優勝のメンバーをそのまま使ってくるのではないかと思います。復路は前回同様、トップの位置を利用して堅実に走ってくれれば、2連覇も見えるかなあと。。。ただ、前回とは違ってプレッシャーもありますし、チーム状況も前回よりは良くないと監督も言っていますので、厳しい戦いになることは間違いありません。来年度は服部、本田、矢野、鈴木といった強力な4年生が卒業し、東洋以上に厳しい戦力となるでしょうから、なんとしても今回の箱根は勝ちたいところでしょう。大エース服部を中心として、2連覇を達成するのか、東洋、駒澤ともに最大のライバルに挙げる日体大がどんな走りを見せてくれるのか楽しみです!!

 

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