90回箱根駅伝 東京農業大学の不安要素

続いては、前回の箱根予選は9位とギリギリの突破、箱根でもずっと下位でレースを進めての総合17位といいところがなく、今年の箱根予選でも下位通過が予想されていたのですが、監督もびっくりのトップ通過、しかも前回、予選トップ→本戦優勝という離れ業をやってのけた日体大を上回るタイムでの予選突破と予選会校再注目、東京農業大学の不安要素について・・・過去10年の箱根成績はこのようになっております。正直、私は増枠を使っての通過だと思っていました。万全ではない選手も何人かいたという話ですからね。それであれだけ結果を残しているのはびっくりです。その後も、5千、1万で自己ベストを連発し、13分台6人、28分台4人とシード校とも遜色ない持ちタイムとなってきました。順調に見える東農大ですが、もちろん不安要素もあります。

 

まずは、選手層です。前回、チームの主力であり、総合17位ながらもしっかりと走った当時の4年生、木村、内藤、青木、花田と4人が抜けてしまいました。区間二桁で走ったのは10区間中、青木、花田と卒業生のみでしたからね。前回、区間1桁で走ったことのある選手が1人もいないというのはやはり不安です。また、箱根予選会ではトップ通過でしたが、10番手が85位という好順位なのに対し、11,12位は163位、269位と大きく差がついています。箱根では全員がベストの体調で合わせられることはまれですし、最低でも12人は箱根を走れる選手を用意しておく必要があると言われます。主力はタイムを出していますが、まだまだ10人を争う選手たちの層は薄いように思えます。ここの選手層をどこまで高められるかがシードに向けてポイントになりそうです。

 

最大の不安要素は、箱根にピークを合わせることがここ数年できていないということです。東農大が噛み合って力を発揮できたと思えたのは当時絶対的なエースだった外丸4年次、2009年度まで遡ります。それ以降は、シードを取れるだけの選手がそろっていると言われていたにも関わらず、力を発揮出来ないレースが続いています。それだけではなく、12月の記録会などでは1万mで28分台を複数出すなど、結果を残しているのです。それにも関わらず、最も大事な箱根で結果を残せていないのは、ピークがずれてしまっているということでしょう。ここ数年とは違うというところを今回は見せて欲しいですけどねえ。。。

 

山上りも気になるところです。過去3回は17-20-15位といずれも15位以下に沈んでいます。特に20位は東農大にとってトラウマとも言えるあの大ブレーキです。山での悪夢を払拭することが出来れば、東農大のシードの可能性が高くなってきます。箱根予選で好走し、13分台、28分台ランナーとなり、過去2度5区を走っている津野を3度目の正直で託すのか、それとも他の選手に任せるのか監督の判断も大事になってきますね。個人的には津野のリベンジも見てみたい気もしますが、受けた精神的なダメージの大きさを考えると、別の選手のほうが無難かなとも思います。

 

プレッシャーも不安要素です。先ほども記載したとおり、前回の日体大を上回るタイムでの予選トップ通過です。監督も100人以上に前回の日体大以上だと言われたそうです。すなわち、本戦で優勝している日体大を上回っているのだから、箱根でも頼むぞということになります。監督も、これでシードを取れなかったら恥ずかしいと話していますし、それだけチームとしてもプレッシャーを感じていることでしょう。実際、箱根予選トップ通過チームは高確率でシードを獲得していますからね。

 

うーん、個人的には箱根の東農大はまだ信用出来ていないです。。。なので、シードは厳しいかなと思っています。シード争いには絡んでくると思いますが・・・とはいえ、予選会であれだけの好成績を出し、その後も13分台、28分台ランナーが続出しているのは事実ですので、この勢いを箱根につなげ、是非とも箱根でシードを獲得してほしいと思います。

 

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