90回箱根駅伝 帝京大学の不安要素
続いては、前回の箱根で4位と過去最高タイと好成績、主力がほとんど残る今年はさらなる好成績が期待されていたのですが、出雲12位、全日本13位と大惨敗、主力に故障者が出るなど噛み合わない帝京大学の不安要素について・・・過去10年の箱根成績はこのようになっております。帝京にとって勝負の年である今年、出雲・全日本とここまでボロボロだとは思いませんでした。出雲、全日本共に関東最下位ですからね。いくら選手が揃っていても、噛み合わなければ何の意味もないですからね。。。予想以上に不安要素が見えてきたように思えます。
まずは怪我・不調が不安要素ということになるでしょう!出雲、全日本共にエースの蛯名が出場出来ていません。主要区間を上位で走る力のある選手が出場出来ないというのはやはり他の選手に与える影響も大きいですよね。全日本はエントリーされていましたが、学連記録会にも出てきておらず、万全で箱根に臨むのは難しそうかなあ・・・?箱根2区を走れるのは蛯名しか居ないと思っているのですが。。。また、前回箱根1区を走った田中も相変わらず怪我の多い選手で、出雲・全日本を欠場、記録会に出ても凡走でこれまた箱根に間に合うか不安になってしまいます。前回の1,2区を走った選手がともに万全ではないというのは痛いですよね。山で好走した小山、千葉もレースや記録会を見ていると、凡走続きですし・・・本当に帝京はどうしてしまったの??という印象です。ベストメンバーが組めれば、前回の再現も十分に可能だと思いますが、出雲・全日本のような状況だと、シードさえ厳しいように思えます。
1区も帝京の鬼門になっています。過去5年間の1区は7-19-11-19-14となっており、4年連続で二桁となっています。箱根に限らず、2011年度以降の3大駅伝の1区を見てみますと、20-19-16-14-16-18と最高で14位という惨敗ぶりです。1区の出遅れはもはや帝京の定番となってしまっているんですよね。2区有力の蛯名がどんな状態か分からない以上、1区は前回よりも大事な区間になってくると思います。しかし、前回走った田中が先ほど書いたとおり、調子が上がっていません。何とか区間一桁で走れるような選手が出てきてくれると、出雲・全日本と違っていい流れにもっていけると思うのですが。。。
前回はピークを合わせてこれた帝京ですが、例年は予選会では安定した結果を出すものの、本戦では力を出し切れない印象があります。実際、出雲・全日本と調子がいいなあと思える選手がいなかったですからね。ギリギリ区間一桁が1人いるという状況でした。それでいて、直前の記録会では自己ベストを出した選手が多数いたわけで、試合への調整という面で不安が残ります。
後は、やはり勢いが無いというのが心配ですよねえ。前回の帝京は予選会で好結果を出し、さらに記録会でもベストを連発する選手が多い状況で箱根を迎えており、その勢いそのままに4位という好結果につながったように思えます。今回は、主力に怪我・不調者が多くいたり、自己ベストを更新する選手は多いものの、それが駅伝に結びついていなかったり。。。駅伝の前後の記録会でのみ、好結果が出ているのはやはりどうなんだろう?と思ってしまいます。
前回の箱根後は3位以内も目指せるのか?なんて期待に胸を膨らませていましたが、今は正直評価がガタ落ちという状況ですね。。。シード権さえ厳しいという見方を出てきている中で、何とか後1ヶ月ちょっとで調子を整え、悔いのないレースをしてほしいと思います。箱根までブレーキや不調者が出てボロボロだったら、本当に今年の3大駅伝は何だったんだ!!ということになってしまいますからねえ。やっぱり、前回の再現を期待したいです!!