90回箱根駅伝 大東文化大学の不安要素
続いては、箱根予選会を6位通過、全日本ではわずか11秒届かずにシード権を逃した大東文化大学の不安要素について・・・過去10年の箱根成績はこのようになっております。トップ通過を狙った箱根予選会では市田兄弟をはじめ上位陣はそろって期待通りの走りを見せてくれたものの、7番手以降が崩れて6位通過、その一方で前半に主力を注ぎ込んだ全日本では最後まで見せ場を作っての7位と良い面、悪い面の両方が見られた大東文化大学、そんな大東大の不安要素について考察していきます。
まずは選手層の薄さがあげられます。箱根予選会ではチーム6番手が53位で走っているにも関わらず、7番手が123位と実に70位も差があります。さすがにこれだけ差があるのは10人はしる箱根で不安がありますよね・・・箱根で7区8位の大隅、8区10位の吉川の撃沈も心配です。また、箱根予選・全日本ともに欠場した本来であれば主力になってほしい大崎は怪我なのか・・・また往路に主力を集めても、復路で逃げきれずにシード落ちというのが見えてしまいそうなんですよねえ。。。つなぎ区間を走る選手の底上げが必須だと思います。期待のルーキー北村も箱根予選・全日本ともに撃沈しており、このままでは箱根は厳しそうかも・・・
安定感がないというのも心配な要素の一つです。ダブルエースである市田兄弟は何も問題ありませんが、4年生エースの片川は結構凡走が目立つんですよね。。。また、大崎も全日本予選ではブレーキとなる走りでしたねえ。北村も安定して1万mを走れていると思ったら、先日の記録会でも大きくタイムを落としていました。安定感のある選手でないと、箱根ではなかなか計算出来ませんからねえ。3年生が目立っている大東大ではありますが、他の学年の意地にも期待したいと思います。
山の大東と言われるほど山を得意としていた大東大ではありますが、前回はともに区間二桁でした。今の山上りで一桁で走らない限り、今の箱根ではシード獲得が難しくなっています。5区は期待と不安が入り交じっていますねえ。走力からいえば、市田兄弟が走れば安心ではありますが、果たして適性はどれほどか?仮にどちらかが5区とならばその分、往路が手薄になってしまうのも心配です。
シード権獲得という点から考えると、やや厳しいけれどしっかりと箱根に合わせられれば可能性はあるかなあという印象ですねえ。全日本予選、箱根予選、全日本といずれもベストメンバーを不調者なく組むことは出来ませんでした。ただでさえ選手層が薄い大東大にとってこれは痛いですよねえ。市田兄弟が4年生になる年が勝負となる大東大、まずは今年しっかりと箱根シード権を獲得し、さらに次年度では上を目指していきたいところですね。