90回箱根駅伝 専修大学の不安要素
続いては、3年ぶりの箱根出場を予選7位という増枠に頼らない順位で決めた専修大学の不安要素について・・・過去10年の箱根成績はこのようになっております。増枠の今年は箱根予選の通過は問題無いと思っていましたが、7位というのは思ったよりも良かったなあという印象です。今回の予選突破をきっかけに、まずは安定して箱根出場を果たしていって欲しいところです。そんな専修大学の不安要素について考察していきます。
まずは経験不足があげられます。3年ぶりの出場ということは、箱根経験者が極端に少ないことを意味します。4区12位の宮坂、7区19位の上野の二人しか経験がありません。3大駅伝の出場経験者のこの二人の1回のみです。駅伝というのは経験者が有利と言われていますし、絶対にブレーキ出来ない単独走で走るというのは駅伝以外ではなかなか経験できませんからね。久しぶりの駅伝で各自が力を出せるかというのは、やはり気になるところです。
また、エース力でも不安はあります。先日の記録会では澤野が28分34秒と好タイムを出しましたが、箱根予選会では98位とギリギリ二桁であり、ちょっとエースと呼ぶには心許ないです。他に28分台を持つ選手はおらず、箱根予選会でトップ20位に入った選手もいませんでした。他大と張り合えるエースがいないと、どうしても前半で出遅れてしまい、その後は追いかける厳しい展開が続いてしまいます。特に1~3区でいかに食らいついていけるかが大事になりそうです。
ピークをしっかりと箱根に合わせられるかというのもやや心配です。前回の箱根予選会では予選落ちをしてしまいましたが、その後の記録会では多くの選手が自己ベストを更新していました。箱根予選会という最も大事な大会にピークを合わせられなかった印象があるんですよねー。伊藤監督という実業団で実績のある監督に変わって2年目、徐々に大学生への対処にも慣れてきたかなあ?箱根にしっかりと合わせられるかも注目です。
久しぶりの箱根出場だけあり、不安要素をあげれば他にも5,6区の山は大丈夫なのか?前回の箱根は10区間全てで区間二桁となっており、主要区間、つなぎ区間ともに勝負に加わっていけなかった状況を改善出来ているのか、1万mのベストに比べ、ハーフのタイムが悪く、長い距離への対応は大丈夫か?などまだまだ出てきそうではありそうですねえ。。。
正直、シード争いは厳しいと思っています。主要区間、つなぎ区間ともに区間一桁で走るのが厳しそうな状況なので・・・予選会の順位を考慮すると17番目のチーム、これは2009年度、10年度の箱根本戦と同じ順位となります。ここから少しでも上を目指して行って欲しいところですねえ。。。