90回箱根駅伝 城西大学の不安要素
続いては、前回の箱根を途中棄権し、箱根予選会を増枠が無ければ落選していた11位通過の城西大学の不安要素について・・・過去10年の箱根成績はこのようになっております。前年度6位でシードを獲得し、さらなる躍進も期待された城西大学ですが、箱根5区で途中棄権となってしまいました。その後、箱根予選会もギリギリの通過となり、低空飛行が続いています。そんな城西大学の不安要素はたくさんあるように思えますので、その中でも特に気になるところについて考察していきます。
まずは、5区をどうするかということでしょう。前回走った濱本は卒業しましたし、3年連続で区間一桁で走った田村以外はなかなか5区で結果を残せていないのが城西大学です。今の箱根で5区が苦手というのは圧倒的に不利になってしまいますからねえ。何とか区間一桁で走れる選手を用意したいところですが、予選会からですと山対策も遅れてしまいますし、誰が5区を走るのか、しっかりと走れるのかは気になるところです。前回棄権というプレッシャーとの戦いにもなるだけに、5区を走る選手は大変だと思います。
また、ハーフの距離にも不安が残ります。ハーフをあまり積極的に走っていないこともありますが、箱根予選会を走っているにも関わらず、チーム10番手で65分を切るのがやっと・・・23大学中17番目という低さです。1万mの平均持ちタイムでは8位まで上がっていますので、箱根予選で2桁が5人しかいない結果を見ても、今年の城西は距離に対応出来ていない印象を与えてしまいます。箱根はハーフをしっかりと走れるかどうかが大事になってきますから、一人でも多くの選手が距離対応していてほしいです。
安定感がないというのも気になるところです。エースは村山だと思いますが、徐々に安定してきた兄の村山謙太と比べると、まだまだムラがあります。他にも主力各の松村元も撃沈癖が相変わらずありますし、主力で安定していない選手というのはどうしても駅伝で不安になってしまうんですよねえ。安定して力を発揮出来る選手が一般的に強いと評価されますし、選手のコメントなどを見ても速い選手よりも強い選手になりたいというのが多いですからね。
ルーキーの不調も気になります。高橋、松村陣、菊地、富越といった力のあるルーキーが複数加入下にもかかわらず、誰一人として箱根予選会にエントリーさえされませんでした。選手層がやや薄い城西なだけに、ここで有力ルーキーの加入は大きいと思っていたのですが、今のところ戦力になったとは言いがたい状態です。ようやく菊地、松村陣といった選手が1万mで29分中盤を出してきましたが、まだハーフの距離は厳しいかな?今年、一人でも箱根を走る選手が出てきて欲しいところです。特に高橋の不調or怪我?が気になります。。。
うーん、今年の城西を見る限り、やはりシードは厳しそうに思えます。増枠に救われている状態ではそれもしょうがないですよね。とはいえ、力のある選手はいますし、流れに乗っていければシードという希望も・・・前半出遅れないこと、5区で好走することが条件になってきそうかなあ?可能性は低いとは思いますが、やはり箱根に出る以上はシードを狙って欲しいですし、前回の箱根とは違うところを見せて欲しいです!!