90回箱根駅伝 國學院大学の不安要素

続いては、箱根予選会5位通過の國學院大学の不安要素について・・・過去10年の箱根成績はこのようになっております。2年連続10位でシード権を獲得していましたが、前回は主力が軒並み万全で箱根に臨めず、1区から大きく遅れてシードを逃してしまいました。エースで主将の寺田が最終学年の今年は、当然シード返り咲きを狙っていくことでしょう。そんな國學院大學の不安要素について考察していきます。

 

まずは、選手層があげられると思います。1万m30分きりの選手はまずまずいて、箱根予選も多数100位以内には入ってきて、選手は揃ってきているようにも見えるのですが、箱根でシードを狙うとなると、求められるのは区間一桁で走れる選手ということになってきます。しかし、箱根でシードをとった2010年度は3人、2011年度は3人、前回は2人、これが区間1桁で走った人数です。主要区間である5区で稼いだおかげでシードを取れていたりもしますが、やはりつなぎ区間も区間一桁で走れるような選手を増やしていくのが、今後も安定してシードを獲得し、さらに上を狙っていくには必要になってきます。今年はルーキーも早速戦力となってきていますし、さらなる底上げに期待したいところです。

 

山下りも不安要素の一つです。前回6区5位と好走した上野が卒業してしまいました。それ以前の6区順位は20-16-19-12と6区山下りを國學院は苦手としているんですよね。山下りでは差がつきにくいと言われますが、最近は60分きりも多数出てくるようになり、ある程度力のある選手を使ってくる大学も多いです復路のスタートとなる6区で波に乗れるかどうかはそれ以降を走る選手にも影響を与えてきますからね。しっかりと6区を走れる選手も準備しておきたいところです。

 

前回遅れた1区も気になるところです。1区の出遅れは今の駅伝では致命的となってしまいますからね。1区19位の前回はもうその時点でシードが厳しくなってきました。箱根予選会を好走した主力選手の中から選ぶことになるでしょうか?吾妻、廣川といった勢いのある2年生も面白そうです。何とか10位前後ではつなぎたいところですねえ。そうすれば、2区も集団走になって走りやすいでしょうから。。。

 

2区 or 5区も不安です。どちらかを寺田が走るとなると、どちらかが穴になる可能性があります。前回5区11位だった大下が再び山を上る可能性もありますが、箱根予選は全体99位、チーム11番手という厳しい走りとなってしまいました。万全ではなかったのかもしれませんが、再び5区を任せるにはちょっと不安がありますね。。。今の箱根は5区で凡走していては、シードはほぼ無理になってしまうほどの最重要区間ですし、山下り同様しっかりと選手を揃えておきたいところです。

 

例年よりは選手層は厚いという印象が今年の國學院にはあります。ただ、どうしても往路の主要区間をしっかりと走れそうな選手が不足しているように思えます。復路はまずまず何とかなりそうなだけに、いかに往路で遅れないかがシード権を狙うには大事になってくると思います。純粋に持ちタイムを見れば、シードが厳しそうに見えるのは毎年のこと。それでもシード争いに絡んできてシードを獲得してしまうのが國學院の強さだと思いますので、今年もシード権争いを盛り上げて欲しいと思います。

 

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