2013年全日本大学駅伝結果考察 ~11位:中央学院大学~
続いては、1区~4区に5000mの持ちタイムトップ4をつぎ込み、出雲同様に前半いい位置につけて後半粘るという作戦をとってきた中央学院大学について・・・大会結果はこのようになっております。オーダーは順当に思えました。前半に戦力をつぎ込むのは中央学院のいつものパターンですし、8区には3年連続山を上り、長い距離に強い田中を配置していますしね。期待のルーキー村上がどんな走りをするのかも楽しみでした。
1区は岡本、出雲では4区区間新、もはや潰滝とともにダブルエースとなった選手、上位でのタスキリレーが期待されましたが、トップと1分48秒差の9位は想定外でしたねー。区間5位くらいでは来ると思っていたのですが・・・初の主要区間でプレッシャーがあったのか、1区が得意ではないのか、単純に調子が悪かったのか・・・箱根では6区で好走している岡本ですが、もう6区で使うわけにもいかないでしょうし、主要区間を走って欲しいですねえ。ただ、ここでの出遅れは正直痛かったです。
2区は潰滝、1区を走ることが多かった潰滝ですが、ついにエース区間の2区を任されました。しかし、ここでまさかの区間12位、トップとは実に2分7秒差をつけられてしまいました。うーん、これまたどうしてしまったのか・・・潰滝は駅伝で外すことは殆ど無かったのですが、これが初めての失敗レースかな?この時点でもう中央学院のシードは厳しくなってしまいましたねー。本当にどの大学も一旦流れを悪くすると立て直すことが出来ませんね。それだけ、前半が重要になっているのでしょう。。。
3区は塩谷、潰滝とは逆にずっと駅伝では結果を残せていませんでしたが、今回は区間4位と初めて好走しました。どんどん持ちタイムを伸ばす一方で駅伝では苦しい走りが続いていましたが、ここで結果を残せたのは良かったですね。箱根に向けて自信を持ってくれればと思います。前回は3区でしたが、今年も往路で使われそうかな?どちらにしろ、主要区間を任せられるでしょうし、前回のリベンジをしてほしいです。
4区は及川、これまた初の主要区間となったスピードのある及川ですが、区間9位、トップと2分45秒差でした。うーん、やっぱり流れに乗れていない感じですねー。ただ、4区には実力者が揃っていますから、負けて相手もある意味しょうがないと言えばしょうがないのかなあ。。。やはり、つなぎ区間と主要区間ではレベルが違いますからね。徐々に層が厚くなってきた中央学院にとっては、エース区間でも戦える選手の育成というのが、次の課題になってきそうかなあ???
5区は村上、調子が悪いときいていた村上ですが、エントリーされるくらいだから大丈夫かな?と思いきや区間16位と散々な走りになってしまいました。やはり、まだまだ本調子には程遠かったか?高校時代は同級生だった駒澤の中谷に2分10秒という大差をつけられてしまいました。ちょっとこの調子だと、箱根は厳しそうな気がしちゃいます。中央学院オンのルーキーは粒揃いですし、芦田が29分21秒を出すなど勢いもありますからね。他のルーキーに負けないようにして欲しいですね。
6区は沼田、前回の箱根は4区4位と好走しましたが、最初で最後の全日本は6区9位という結果でした。うーん、沼谷にはちょっと距離が短すぎたかなあ?1万mは30分をギリギリ切る持ちタイムですしね。箱根に合わせてくれればいいかなという選手だと思います。復路とかになりそうかなあ?
7区は3大駅伝初出場となる松下、ちょっと中央学院の中では実力が劣るかなとおもったのですが、7区11位は予想通りかなあ・・・?うーん、ちょっと選手層が薄いのかなあ?全日本に出てくるだけに、新戦力としての期待もあったのですが。主力は着実に力をつけていますが、新戦力があまり出てこないんですよね。。。案外、藤井と室田の卒業した穴は大きいのかも
8区は田中、60分9秒の区間7位は上出来でしょう。出雲に続いて最長区間をしっかりと走ってくれました。箱根は4年連続5区が濃厚でしょう。前回は5区14いとちょっと悪い走りになってしまいましたが、過去2度の10位が最高成績なだけに、今回は区間1桁で走って欲しいですね。連続シードの鍵を握る選手となりそうです。
来年は1区岡本、6区沼田、8区田中が卒業してしまうため、ちょっと戦力ダウンは大きそうかなあ?エース級がさらに育ってこないと、今後も全日本に出場するのが精一杯でシード権への道は遠そうです。箱根は、やはり潰滝、岡本、及川、塩谷が主要区間をしっかりと走り、5区は田中に任せてといったところかな?後はつなぎ区間を区間一桁で走れる選手がどれくらい揃えられるかが、シード権を狙うには大事になりそうです。前回同様、シード権ギリギリの戦いとなりそうで、ファンはハラハラさせられそうですね。。。
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