2013年前半振り返り & 駅伝シーズン展望~東洋大学~

2014年3月8日

続いては、3大駅伝優勝候補筆頭であろう東洋大学について・・・選手一覧はこのようになっております。昨年は3大駅伝全てで2位と悔しい思いをした東洋大学、今年は3冠も狙える戦力が揃っています。トラックシーズンは、あまり持ちタイムにはこだわらないと話していた東洋にしては珍しく積極的に記録を狙わせるレースに参加し、その結果持ちタイムをどんどん伸ばしてきました。設楽兄弟がともに27分台を叩き出し、双子揃っての27分台は日本人史上初の快挙になります。

 

他にも、1万mのタイムを持っていなかった田口が28分37秒という好タイムを初の1万mで出したり、服部勇馬が28分22秒とチーム3番手となる走りを見せたほか、大津が28分39秒、高久が28分58秒で新たに28分台に突入し、29分切りは7人、1万mの持ちタイムも28分39秒まで伸ばし、駒澤を抜いてトップに踊り出るなど、順調なトラックシーズンを送ったのではないかと思います。持ちタイム、駅伝の実績を見ても死角はなく、いかにベストメンバーを組めるかがポイントということになりそうです。

 

3大駅伝では延べ6+8+10=24人走りますが、昨年、4年生は4人(市川×3、冨岡×1)のみです。他大に比べて戦力ダウンの少なさも今年の東洋への期待を高めます。さらに、出雲は田口が出場せず、設楽兄弟が揃ってあまり良くない走りだったにも関わらず2位ですからね。田口はあまり1区に乗り気ではないようですが、全日本、箱根と連続1区区間賞の田口に任せ、3,6区を設楽兄弟で揃えれば主要区間は安定・・・さらに服部勇馬、大津、高久で6人揃ってしまいます。。。27分台2人、28分台4人の強力メンバーですね。。。さらに、期待のルーキー服部弾馬の他、延藤、佐久間など強力な4年生もおり、調子のいい選手を使うことができる選手層の厚さが強みです。優勝候補の筆頭であることは間違いなさそうです。

 

全日本も昨年のメンバーが7人残り、昨年走っていない大津が入るだけで揃ってしまいます。今後を考えると、もっと下級生からも選手が出てきてほしところですが、これだけの戦力が揃っている以上、仮に4年生ばかりになったとしても、ベストメンバーで来ることでしょう。昨年のようにルーキーに8区を任せるような状況にならなければ、初優勝も手が届く事になるでしょう。

 

箱根に関しては、やはり5,6区をどうするかというところが最大の懸念材料です。23.4kmの5区を好走したのは実質柏原しかおらず、前年度も5区で優勝した東洋に大きく離されてしまいました。5区で稼ぎに稼いできた東洋にとっては皮肉な結果となりましたが、やはり主力の中から選ぶのがよさそうな気がします。6区も4年連続務めていた市川が抜けてしまい、その穴埋めが必要となります。6区候補に何度もあがっていた小池が有力でしょうか?3000m障害では好走していますが、3大駅伝の経験が無いのが不安材料です。

 

3大駅伝ともに優勝候補筆頭であることは間違いないと思いますが、柏原が出場していないレースでは歴史上一度も優勝できていないこと、ここ最近続いていたどの区間もブレーキすることなく驚異的な安定感で走れていたのが、箱根で区間二桁を2区間で出してしまい、他にも物足りない走りとなってしまった区間があるなど、やや陰りが見えたことなどが気になります。来年以降の戦力ダウンを考えると、今年どうしても勝ちたい東洋がその実力通りに勝つことができるのかに注目ですね!

 

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