1万m平均持ちタイム変動(2013/4/1→5/27) ~前半~

2014年3月8日

続いては、1万mの変動について見ていきます。5000mよりも1万mに力を入れている大学が多く、大きく変動しております。結果は以下のとおりです。

 

1万平均変動

 

2位→1位とついにトップとなったのは東洋、駒澤を抜き去りました。駒澤がトップになったのは2年前のホクレンで、油布が28分2秒、撹上が28分3秒など大幅な自己ベストラッシュに湧いた時・・・そこから約2年トップの座を守り続けていましたが、東洋が設楽兄弟の27分台、大津、高久の28分台突入などで平均持ちタイム(以後PB)を28分45秒まで伸ばし、駒澤に5秒差をつけました。まだ、田口、弾馬といったところが1万mの記録を持っておらず、まだまだ上昇の余地はありそう。どこまで記録を伸ばしてくるか楽しみです。

 

2位は駒澤、トップの座は東洋に明け渡したものの、中谷、大塚といった1年生がいきなり29分台前半を出し、平均も5秒あげてきました。4月1日時点では3,4年生がトップ10を独占していただけに、どれだけ下級生がトップ10に食い込んでくるかも、駒澤の今後を占う上で大事になってきそうです。6月8日に平国大記録会があり、初の1万mに挑む染谷、先日ハーフで63分19秒と好記録を出すも、まだ1万mは30分台の其田が走るなどさらなるPBアップが期待されます。他にトップ10候補としては、馬場が30分49秒と更新の余地が大きく、ルーキーの西山もまだ走っていませんねえ。

 

3位は早稲田、13秒縮めてきています。大迫の27分38秒という学生最高記録を始め、ルーキー武田の29分4秒、田口が29分14秒と1分以上タイムを縮めたことが大きいですね。しかし、早稲田は上位校で私が最も心配している大学です。。。関東インカレで得点をとったのが大迫一人というのがどうしても気になるんですよねえ。。。記録会でいくら結果を出しても本番で力を発揮できなければしょうがないですからねえ。。。平は5000mで転倒があり、田口も痛み?を抱えていたらしく、故障などの影響がなければいいのですが・・・ぱっと見、さらなる上乗せの余地が少なく見え、まだまだ層が薄いだけに、さらなる底上げが必要です。

 

4位は明治、大六野が自己ベスト更新、山田速人が初1万mっで29分13秒を出しましたが、他大学に比べるとやや伸びは少ないかな?ルーキーも目立った活躍が無いですからねえ。。廣瀬が29分54秒であったり、八木沢が30分57秒と力からすれば全然タイムが悪く、まだまだ上乗せできそうですねえ。あと5秒で28分台突入なだけに、早めにそこまではいってほしいなあ。。。

 

5位は僅差で日体大、4位の明治とわずか0.49秒差しかないです。服部が28分22秒、山中が28分49秒とついに3本柱の牙城を崩し、鈴木も29分1秒など好記録が連発した日体大、8.5秒縮めてきました。1万mの持ちタイムを見るとそこまででもないですが、箱根優勝後も着実に結果を残していますねー。しかし、前から不安なのがトップ12の選手がほぼ固定されてしまっていることなんですよねー。新しく持ちタイムでトップ10に入ってくる選手がいない・・・主力に故障などがあると一気に戦力ダウンしてしまいそうな選手層の薄さがやはり気になります。スカウトが悪かった今年の1年が早めに戦力になってくれると助かるんですけどねー。

 

6位は帝京、去年は自己ベストラッシュに湧いた帝京ですが、今年は元気がありません。平均PBも1.3秒とトップ10の中で最もタイムが伸びていない大学となってしまいました。さらに、関東インカレでも蛯名が欠場し、5000m,1万mでも苦しい結果となりました。持ちタイムだけ見れば全日本予選のトップ通過候補なのですが、まずはしっかりと予選に調整を合わせて欲しいですね。せっかく戦力が充実しているだけに、怪我は非常に怖いです。

 

7位は山梨学院、14位から一気に7つも順位をあげてきました。オムワンバがさらにタイムを伸ばし、井上も28分45秒まで伸ばし、ルーキーの佐藤がいきなり29分9秒ですからね。そういえば、4月1日時点では森井が入っていなかったのでその影響もあります・・・留年して箱根を目指すということで、平均PBの計算対象としましたー。去年トップ通過した山梨学院ですが、今年は去年以上の戦力となってきており、通貨はほぼ確実かな?2年連続のトップ通過も十分に狙えそうです。

 

8位は中央大学、まともな持ちタイムを持っていなかった箱根8区幻の区間賞、永井が29分5秒まで伸ばしてきたのが大きいですが、他の選手は全くといっていいほど結果が伴っていないような・・・新庄、須河、代田、西嶋といった上級生の主力が軒並み関東インカレを始め記録会でも出場出来なかったり、出場しても苦しい結果になっているんですよねえ。。。持ちタイムでは全日本予選上位ですが、このままでは通過は厳しいのでは?と思ってしまいます。なんとか立て直して欲しいです。

 

9位は3つ順位をあげた中央学院大学、最も勢いのある大学の一つかと思います。28分38秒台まで伸ばしてきた潰滝、28分42秒を出し、5000mでも13分台を出した岡本を始め、各主力が自己ベストを更新したり、関東インカレで結果を残したりしていますからね。ルーキーの村上が29分36秒を出してチーム7番手に入ってきたのも好材料かな。箱根を走った木部、沼田といった選手がまだ29分50秒台ですし、どこまで伸ばしてこれるか?全日本の突破も十分に期待出来そうです。

 

10位は東農大、4秒タイムを縮めるも順位変動はありませんでした。戸田が28分台に突入、三輪が29分11秒を出すなど好調な選手がいる一方、なかなか箱根以降姿を現せなかったり結果を出せていない選手もいますねー。竹内は関東インカレでも撃沈してしまっていましたし、浅岡は出場さえしておりません。やはり、このままでは全日本予選の通過は厳しそうかなあ?新戦力と主力がうまく融合すれば力はあるチームだと思うんですけどね。。。

 

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