5000mのタイム×2+1分=1万mのタイム?
大学長距離の選手の場合、一般的な目安として1万mの持ちタイムの目安は5000mの持ちタイム×2+1分が目安になるという説がありまして・・・実際、今年度の持ちタイムでも当てはあるのかなあ?と思って調べてみました。個人的なイメージでは、先日の5000m,1万m平均でも語りましたが、5000mよりも1万mの記録会に積極的に出ている大学が多いので、差は1分を切るのではと思っておりましたが・・・その結果は以下のとおりです。
21大学の平均ですと57秒差ということで、ほぼ定説通りですねー。やや1万mの持ちタイムがいいということになりますが・・・チーム別で見ると傾向に差があることがわかります。最も1万mのタイムが5000mによる見込みからいいのが中央学院大学、正直予想どおりです。ここは5000mに全くもってやる気を見せないですからね。帝京、専修といったスカウトがあまり良くはないけれど、育成で頑張っているところも1万mに力を入れている印象があります。
その中でやや異質なのが駒沢大学。スカウト力からすれば5000mが良いはずなのですが、ホクレンなどで5000mよりも1万mに積極的に参加していることが、全体で5番目に1万mの方がいいという結果に表れているのだと思います。ちょうど平均付近なのが山梨学院と東洋・・・言われてみれば、どちらの大学も5000mと1万mの大会・記録会にバランスよく出場しているような気が・・・
5000mの方がタイムがいいチームを見ていくと、青山学院が一番というのも、これまた納得です。全大学中、最も1万mの記録会を重視していない大学だと思っていたので・・・箱根2区区間賞をとった出岐でさえ28分台を持っていない、新年度のエースとなるであろう久保田が1万mを走っていない時点でその傾向が伺えます。城西大学は確かにスピードランナーが多いイメージかも・・・スカウトもなかなかという影響もあるかな?
明治大学は1万mに積極的ではないと言うよりも、5000mに積極的に出場しており、スカウトが良いというのも合わさった結果だと思います。最も5000mを重視している大学の一つかなあと・・・東海大学は1万mの記録会に出ていないわけではないのですが、あまりタイムを出せていない印象が・・・そういうのも予選落ちにつながっていると思います。故障者が続発したのが一番の原因かと思いますが、底上げもできていなかったですからね。。。中央はあまり1万mに積極的に出てきていないですね。本来もっと平均PBを高めることが出来るはず・・・
大学によって記録会へのアプローチへの仕方は異なるものの、結果としては大体5000×2+1分≒1万m というのは成り立つみたいですねえ。14分と29分がほぼ一緒というのは大体納得なのですが、タイムがよくなればなるほど、1万mに比べて5000mの記録が伸ばしにくいイメージがあるのですが・・・そこら辺もまた考察してみたいなーと思います。