2013年新入生上位分析~インターハイ5000m~
1500mに続いて、インターハイ5000mの上位選手について考察してみます。選手もトラックの最大の目標といってもいい大会ですから、ここで上位に来る選手は、当然力がないと無理でしょうし、暑さにも強い必要があります。大学1年から活躍する選手も多い印象があります。そんなインターハイ5000mの上位8人(日本人、関東進学)は以下のとおりです。
3位 平和真 13分55秒64 →早稲田
5位 中谷圭佑 14分 2秒55 →駒澤
7位 西山雄介 14分16秒51 →駒澤
8位 石川颯真 14分17秒77 →日大
9位 内田翼 14分17秒92 →青学
11位 松村陣之助 14分22秒19 →城西
12位 佐藤孝哉 14分22秒91 →山梨学院
14位 森湧暉 14分25秒53 →順大
平・・・留学生が5人おり、日本人トップ争いは5位以下かな?と思っていたのですが、積極的に留学生に食らいつき、見事13分台での日本人トップ、全体でも3位表彰台となった平、素晴らしいレースでした。インターハイで13分台は過去にもほとんど例がありません。高校3年間のベストレースといっていい内容だったと思います。最近はやや精彩を欠いているようですが、またインターハイのころのような強い平を早稲田で見てみたいです。
中谷・・・平には及ばなかったものの、積極的に留学生に食らいつき、総合5位、日本人2位となりました。動画を見ている限り、ずっと苦しそうに走っているのですが、なかなか落ちてこないんですよね。他の大会でもいつも苦しそうな顔をしているので、どこまで持つのか見た目でわからない選手でもあります。夏場のインターハイ、冬場の駅伝でも結果を残しており、駒澤でも1年から活躍が期待されます。
西山・・・留学生についていかなかった集団の中ではトップとやはりラストは強いです。1500mと5000mでともに入賞したのは西山ただ一人、お見事でした。1500mの疲れもあったのかもしれませんが、本人も言っていたとおり、どうせなら留学生についていってほしかったですね。連戦にも強く、安定感のある選手というのは個人的に伸びる印象なのですが大学に入ってどうなるか??
石川・・・最後は西山には負けたものの、ギリギリ入賞に食い込み、13分台の意地を見せました。その後も13分台を再び叩きだし、持ちタイムは世代トップ、1万mも29分23秒と長い距離も問題無さそう。とにかく戦力不足の日大にあって、期待は大きそうですね。関東インカレ、駅伝とフル回転しそうです。
内田・・・持ちタイムは14分17秒と他の選手に比べるとやや劣るのですが、インターハイの記録=自己ベストですから、冬の記録会で走ればもっといいタイムが出ることは確実でしょう。それを裏付けるかのように、都大路では1区3位という素晴らしい走りをしました。持ちタイム以上に強そうな選手って何故だか魅力的ですよねー。。。
松村・・・持ちタイムは14分7秒もやや安定感が劣る印象のある松村、都大路1区であまり良くなかったからかなあ?都道府県対抗では4区ながら好走していましたし、インターハイでもしっかりと走れているのですから、即戦力として期待したいところです。兄がいる城西に進みますが、兄も徐々に力をつけてきましたし、弟も兄を上回る気持ちで挑んでいって欲しいです。
佐藤・・・山梨学院期待のルーキー、インターハイでもしっかりと走り、どの大会でも爆発力は無いけれど、失敗レースも少ない印象があります。こういう選手は駅伝で計算しやすいから使い勝手がいいですよね。1年目から駅伝でも使われそうな気がします。
森・・・自己ベストは14分22もインターハイで14分25が出せるということはもっと力はありそう。国体、都大路1区といずれもまずまずの走りをしており、順天堂としては安斎よりも森の方が安心して駅伝に使える選手かも?順天堂、今年は層がかなり薄いので、森には安斎とともに駅伝メンバーとして食い込んできてくれないと駒が足りなくなりそうですね。。。
今年のインターハイ5000mはやはりハイレベルでしたねー。夏場に13分台を出せる高校生というのは驚きです。しかし、個人的にはインターハイで活躍した選手よりも、その後の都大路、都道府県で活躍した選手のほうが大学に入ってから結果を残している印象があります。そうなると、やっぱり平がちょっと不安かな・・・不安を払拭するような走りを期待したいですが。。。。