2012年度高校駅伝雑感

2014年3月8日

 今日は高校駅伝がありました。私はあまり高校生には詳しくなく、すでに雑誌で大学進学先が発表されている選手が多数いましたので、どうしても自分の応援している大学やライバル大学の選手の成績が気になってしまいました。結果は戦前の予想通り、留学生+仙台育英からの転校生が集まった豊川高校が圧勝でした。1区2位、3区に区間記録に迫る留学生、4区区間賞では他校はどうしようもありませんね。留学生なしでも、勝てたのは西脇工くらいだったのでは?

 前にも少し話しましたが、私は大学では留学生は賛成ですが、高校では反対派です。3区で日本人歴代5位の走りをした選手が1分以上離されるほどの力の差です。大学の日本人トップでも勝つのは難しいでしょう。これだけの戦力差があるのは、やはり見ている方はつまらないです。日本人だけで入賞を狙えるチームに留学生がいれば一気に優勝候補になってしまいますからね。そのくらい力が違います。最短区間に限定とかもう少し制限をつけてほしいです。

 各大学、主だった入学予定選手についての感想を簡単に・・・

東洋・・・服部が1区2位、山本が1区8位と1区に区間一桁が二人いるのは大きいですね。特に服部は兄と同様に1年のうちから駅伝での活躍が期待されそうです。

駒澤・・・西山が1区で区間賞、中谷が1区7位、大塚が3区4位(日本人1位)と全大学で一番良かったのではないでしょうか。中谷はやや期待外れではありましたが、それだけの力はあると思いますし、西山は最後のスパート合戦を制して見事な区間賞、力のあるところを見せ付けました。大塚も3区日本人歴代5位の素晴らしい走りでした。来年は撹上、久我、上野、千葉、後藤田、西澤といった選手が抜ける駒澤にとって、量・質ともに申し分ないスカウトだと感じました。

明治・・・櫃本が1区5位といい走りをしていました。持ちタイムはそれほどでもないので、ロードに強いタイプでしょうか?その一方で、大工谷は1区17位、近藤は4区16位とちょっと物足りない結果となりました。ここ最近のスカウトからすると、やや劣るかなあ?という印象です。

早稲田・・・トップ2の平・武田がいないこともあって、臼田が1区30位、浅川が2区9位と物足りない結果でした。とはいえ、平・武田は即戦力でしょうから、強い4年生が抜けた分を少しでも埋めたいところです。

青学・・・1区3位の内田、12位の茂木、4区区間賞の一色と駒澤に次ぐパフォーマンスを見せたのが青学でした。都大路に出ていないものの、強い選手もまだいますし、今の1年生と連続して素晴らしいスカウトですね。このスカウトが続けば、箱根優勝も見えますね。

城西・・・1区で富越が22位、松村が27位と微妙な結果でした。特に松村は持ちタイムからするとちょっと悪すぎますね・・・とはいえ、都大路不出場ながら、ここにきて一気に評価を上げている高橋がいるだけに、城西もまずまずだと思います。

順天堂・・・森が1区14位・・・他に確定組で都大路出場がいないのが寂しいですね。後は安斎もいますが、今の4年生に代わる選手たちとしてはやはり物足りないです。再び、予選落ちの悲劇を繰り返さないためにも、育成はもちろんのこと、スカウトにも力を入れたいところです。

中央・・・谷本が2区6位、渥美が3区28位と正直微妙ですね。他に町澤がいますが、現1年生の去年の都大路での活躍からすると、今年のスカウトは苦しいと言わざるを得ません。このままでは連続シードが危うくなってしいますし、何とかスカウトには力を入れておきたいところです。

山梨・・・期待された上村が1区20位と物足りなかったです。14分1桁の持ちタイムは藤井以来ですねー。藤井は結局1度も駅伝を走ることは出来ませんでしたが、上村は是非とも大学で活躍してほしいです。
國學院・・・蜂須賀が1区16位でした。毎年シード校とは思えないスカウトの悪さではありますが、今年はマシな方だと思います。シードを獲得出来ている間に少しでもスカウトを改善していきたいところですねー。

日体大・・・3区16位の坂本で一番良かったくらい・・・今年のスカウトは悪そうですね。今年の2年も微妙ですし、なかなか2年連続でスカウト成功といかない状況みたいです。今の3年世代がいなくなると苦しくなりそうですから、しっかりと育成とともにスカウトも進めていきたいですね。

帝京・・・保倉が2区12位が唯一ですね。元々帝京のスカウトはあまり駅伝強豪校ではない伸びしろのありそうな選手をとる方針みたいですしね。このスカウトで、毎年きっちりと予選会を上位で通過し、今年はシードも狙えるような戦力を整えてくるわけですから、監督の手腕は見事なものです。

中央学院・・・今年は、都大路に出場した選手も多く、3区13位、6区4位の海老澤兄弟、6区7位の村上など徐々にいいスカウトになってきたのかな?強い1年生もいますし、今後が楽しみです。

上武・・・3区24位の上田が一番ですかねえ・・・上武もなかなかスカウトがよくならないですよねー。やはり、大学の規模や立地条件などが苦しいのかな?そんな中、花田監督はよくやっていますよねー。すごいです。

神奈川・・・1区28位の服部くらいですね。今の1年が力のある選手が多いだけに、連続して取れれば一気にシードへということになりそうですが、やはり2年連続は難しいのかな?まずは、今の1,2年をしっかりと育てていってほしいです。

日大・・・持ちタイム高校ナンバー1の石川が出場していないだけに、都大路組は6区9位の安本くらいでしたね。毎年、一人は有力高校生をとっていますが、次がなかなか続かない印象です。その結果、層が薄くなってしまうのかなあ?

法政・・・1区10位の田辺、3区10位の坂本が良かったですね。そろそろ箱根常連に戻りたいところでしょうし、スカウトも大事になってきます。今年はまずまずではないしょうか?西池がいるうちに、しっかりと選手を揃えていきたいところです。

東農・・・3区40位の荒木だけです・・・どうしてしまったんでしょう?今年の東農大は・・・スカウトはまだ判明していない選手ももちろんいますが、箱根予選最下位通過で後がない状況だけに、育成・スカウトともに何とかしたいですね。

箱根にでていない大学でスカウトがすごい東海だけ・・・1区4位石橋、2区4位畔柳、4区2位廣田、6区2位土屋などとても予選会落ちとは思えないスカウトです。これも両角監督の効果なのでしょうか?今の1年も粒ぞろいではありますし、後は監督が大学での指導・調整になれてくれば、箱根復帰はもちろん、さらなる上位進出も期待できそうです。