89回箱根駅伝 中央学院の不安要素

2014年3月8日

 箱根予選会を3位で突破、先日の記録会ではルーキー二人が28分台を出すなど、シードも見えてきた中央学院について・・・

 中央学院の不安要素は、序盤での出遅れ、怪我などがあると思います。3年前は1区17位、2区20位、2年前は1区5位も2区19位、前回の箱根は1区でダントツの最下位となり、その時点でシードは絶望的になってしまいました。どの大学にも言えることですが、序盤での出遅れは致命的になります。その序盤での出遅れが続いているのは、何とかしなくてはいけないところです。

 今年も1区を誰にするかは悩ましいところです。2区には藤井が控えています。箱根予選会では日本人でただ一人、留学生の飛び出しについていき、日本人トップの3位となりました。失敗レースが記録会を含めてもほとんどなく、他大のエースとも十分張り合える存在になっています。そんなエースにつなぐ1区に準エース格を置くのか、それともスローペースになることを祈ってやや走力の劣る選手を置くのか…

 これは中央学院に限らず、ほとんどの大学に言えることですね。個人的には、準エース格を投入すべきと考えています。例えスローペースになってもったいなかったリスクよりも、ハイペースになって序盤に出遅れるリスクの方が大きいと考えてるからです。準エース格を惜しげもなく1区に投入できるのは、東洋、駒澤、明治くらいじゃないですかね…

 中央学院がここ数年、低迷しているもう一つの原因が怪我の多さです。大エースだった木原が卒業して以降の中央学院の成績は芳しくありません。もちろん、エースがいなくなった影響は大きかったと思いますが、それ以降、毎年のようにケガ人が出て、全くベストメンバーが組めていません。年によっては主力が複数人出れないなんてこともありましたからね。それでは、シード権を逃して下位に低迷してしまうのも当然かと…

 今回の箱根はシードを取る戦力は揃っていると思います。塩谷、潰滝のルーキー二人は、上尾ハーフでもきっちりと走り、距離に不安はないことを証明しました。また、5区は2年連続で田中が区間10位でまとめています。今年も山を走ることはほぼ確実でしょう。予選上がりで2区、5区のめどがたっているのは非常に大きいです。また、室田も箱根予選では8位に入るなど、今年に入って強さを見せています。後は、いかに怪我なく箱根に合わせられるかがシードを取るために大事な要素になります。ここ3年、不完全燃焼の箱根が続いていますから、今年はびしっと決めてほしいです。

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