89回箱根駅伝 帝京の不安要素

2014年3月8日

 箱根予選会はトップ10に2人、11~20位に2人と主力がきっちりと上位に入り、2位通過を果たした帝京について・・・

 帝京の不安要素は、1区での出遅れと予選は強いのに本番に弱いところですかねえ。1区は全日本、箱根ともに出遅れている印象です。前回の箱根は区間19位で1区終戦状態、去年の全日本は区間20位、今年の全日本はエース格の山川を使ったにも関わらず、区間16位…本当に呪われているのか?と思うほど出遅れてしまいます。

 強豪校でさえ、1区での出遅れは致命的になることが多いのに、予選から勝ち上がって大学が出遅れては、シードに届かないのも納得かと…2区には帝京で最も信頼のおける蛯名が控えるであろうだけに、1区を誰にするかは非常に重要かつ頭を悩ませる問題になると思います。

 もう一つの不安要素が本番で力を発揮できていないことです。2010年度の箱根では、エース各が揃った4年生(中村、西村など)が6人いて、シードを取れるのでは?と言われていましたが、13位で届かず…去年は先ほど話した通り、1区で出遅れ、エースの蛯名も出場できず散々な結果となりました。

 その一方で、強い4年生が卒業した後、30分以内の持ちタイムがわずかに渡邉1人という危機的状況となり、予選通過は厳しいのでは?と思っていたら、あらゆる選手が当然のように大幅自己ベスト更新、箱根予選はおろか全日本まで出場を決めてしまうのですから、本当に育成力、予選への調整力には驚かされます。

 今年は、先日の記録会で蛯名、田中、小山がいずれも28分台をたたき出し、他にも自己ベスト更新者が多数でるなど、持ちタイムではシード校に見劣りしなくなってきました。後はいかに箱根の本番にケガ人無く、不調者なくピークを合わせられるか、序盤で出遅れずにシードラインを見ながらレースを進められるかが大事になってくると思います。最も育成力のある大学の一つだと思いますし、高校エリートではない選手の強さというのを見せてほしいです。

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